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【天体観測】おおぐま座の非棒状渦巻銀河NGC2841「虎の目銀河」を撮影してみた

星雲・星団・銀河に関する情報
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撮影に至る経緯

天文ガイドの付録ポスター掲載のDSO11個の全撮影制覇は少しお休みしています。
現在の進捗状況は以下のとおりです。

済①かに星雲(おうし座)
済②M35(ふたご座)

③M41(おおいぬ座)
済④M42オリオン大星雲(オリオン座)
済⑤M45プレヤデス星団(おうし座)
済⑥M46(とも座)
済⑦M50(いっかくじゅう座)
済⑧M78(オリオン座)

⑨ハッブルの変光星雲(いっかくじゅう座)
済⑩コーン星雲、クリスマスツリー星団(いっかくじゅう座)
⑪NGC2477(とも座)

残った3天体は、できればプチ遠征でつぶしていきたいと思っています。
近所の公園の木立のせいで、管理人の家のベランダからでは見えないか、見えても、時間がとても遅くなるため、プチ遠征するのがベストなのです。

では、晴れた昨夜は何を撮影するか、先般撮影したNGC2683「UFO銀河」が微妙な結果となったので、きりっとした銀河を撮影したい気持ちでした。

ステラリウムで、ベランダから見えやすい北東方向に、NGC2841「虎の目銀河」というDSOがあるのを発見しました。
名前も魅力的で、撮影してみたくなりました。
非常に寒かったですが、尋常じゃないほど厚着をして撮影に臨みました。

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撮影の経過及び結果

恒星のピント合わせ

今回も、前回ふたご座の散開星団NGC2331を撮影した時のドローチューブの繰り出しが残っており、ピントは合っていると思われましたが、念のため、バーティノフマスクでチェックしました。
久しぶりに、オリオン座のベテルギウスでピント合わせをしました。新鮮味があります。

↓このとおり、三本の光線は一点で交わっている様であり、ピントは合格です。

↓確かにピントは合っています。細かい星が奇麗です。

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

目標天体は、淡い銀河。なるべく総スタック時間を多くできるように、「Excellent」なレベルまで極軸を追い込まなければなりません。
その結果、設定誤差を15″まで追い込むことが出来、虎の目銀河をしっかり追尾できる体制が出来上がりました。

自動追尾の状況

最近欲が出てきて、1時間のライブスタックをほぼ誤差無しでできるとかでないと満足しなくなってしまいました。ついこの間までは、30分から40分の総スタック時間で満足していたのに。
そうは思いつつも、昨夜は、4568秒(76分8秒)の総スタック時間となり、管理人のシステムとしては長い時間の自動追尾を実現することが出来ました。
追尾誤差はありましたが、許容範囲内です。

基準恒星と目標天体の導入

夜空に目を凝らしましたが、1等星クラスの星しか見えず、虎の目銀河の近くに、明るい星は見当たりませんでした。
それでも目を凝らしたところ、暗い星を一つ見つけることが出来ました。
調べるとそれは、おおぐま座の2等星ドゥベー(赤経11h05m、赤緯+61°37′)であることが分かりました。基準恒星としては申し分のない恒星です。
目標天体NGC2841(赤経09h23m、赤緯+50°52″)には少し距離がありますが、同じ星座内にあることに意味があったりしますので、基準恒星はドゥベーに決定です。
ライブスタック画面には銀河の形が薄く写っておりましたが、NGC2841の導入には3回のトライを要しました。原因は、管理人が、目標天体の赤緯値を+55°と読んでしまったせいです。

↓ドゥベーです。普段見慣れていない星を見つけることができ良かったです。

撮影結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、GIMPによる色強調
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ

露出8秒間、総スタック時間 4568秒(76分8秒) 、GAIN250。で撮影しました。
結果は、今回も微妙です。もうちょっとで渦巻が確認できそうなのにと歯がゆい気持ちです。
口径102mm、76分程度の総スタック時間では役不足でしたかね。
遠い銀河でもうまく写るものもあるのですが、ここのところ、上手く写らないDSOをチョイスしてしまっているということでしょうか。
そういうことにしておきましょう。

よく見ると、本当に虎の目ににらまれている気になってきます。

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まとめ

微妙な結果とは言え、遠くの銀河を見ることが出来たのです。
素直に喜びたいと思います。
遠い銀河の撮影に成功した時の気分は最高です。今回も最高だったのかも・・・

ステラリウムを使い始めて分かりましたが、まだまだ愛称のついたDSOがたくさんあることが分かりました。
これから積極的に撮影していこうと思います。
今夜はどの愛称付きDSOを撮影しましょうか。

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