スポンサーリンク

【天体観測】小さな散開星団5 ふたご座の散開星団NGC2331をテスト撮影してみた

星雲・星団・銀河に関する情報
ディスプレイ広告02

撮影に至る経緯

一昨日の天体観測で撮影した、ふたご座のNGC2420「Twinkling Comet星団」ですが、何だか不気味な被りと、黒い穴のようなゴーストに見舞われることになりました。↓の右下をご覧ください。
不気味ですよね。
これまでもこういうゴーストのようなものに出会ったことはあるのですが、今回は無性に気になって、昨夜、撮影システムが支障なく作動することを確認するために、テスト撮影をしました。
狙いは、良い高さにあったふたご座のDSOとし、ステラリウムで物色したところ、散開星団NGC2331がこれまでも撮影したことがなく、テスト撮影に向いていると思いました。
撮影の結果、「小さな散開星団」シリーズに加えました。

目次に戻る▶▶

撮影の経過と結果

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

今回晴れるのを待っての撮影で、スタートが21時ころで急いでいたので、極軸の設定を先に行いました。
後述するように、ピント合わせの必要性はないことが分かっていましたから。

テストとは言え、それなりに自動追尾できるように設定しなければなりません。
いつものとおり、SharpCapのPolar Align機能を使い、慎重に極軸を追い込みました。
結果は「Excellent」。設定誤差は22″です。
これでテスト撮影もうまくいきそうです。

自動追尾の状況

22″まで追い込んだにしては、多少追尾誤差があったのですが、十分許容できる追尾誤差でした。
その結果、1984秒(33分4秒)のノータッチライブスタックを無事に行うことが出来ました。

恒星のピント合わせ

テスト撮影とは言え、新鮮味のある星でピント合わせをしてみたいところです。
昨夜はふたご座のカストル(等級1.90)を選択しました。
NGC2331はふたご座のど真ん中にある散開星団、選択肢はカストルかポルックスしかなくて、しばらく使っていないような気がするカストルでピント合わせをすることにしました。

↓夜空に浮かぶカストル。ドローチューブの繰り出しが、先日撮影したNGC2420「Twinkling Comet星団」のままになっていたので、ピント合わせの必要はありませんでした。

↓このように、ピントはピッタリ合っています。フォーカスノブには触らないで終わりました。

基準恒星と目標天体の導入

目標天体NGC2331(赤経07h08m、赤緯+27°13′)に近くて肉眼で見える星、双子星のカストル(赤経07h36m、赤緯+31°50′)かポルックス(赤経07h46m、赤緯+27°58′)しかありません。
昨夜は少しだけ近いように思える、カストルを基準恒星にしました。
実は、恒星のピント合わせを行ったまま、アングルのど真ん中にカストルがいたので、基準恒星の導入作業をしなくて済む、という目論見もありました。

目標天体の導入は、かろうじてアングルの隅に、一回目のトライで成功しました。

撮影結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、GIMPによる色強調
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ

露出8秒間、総スタック時間1984秒(33分4秒)、GAIN250。で撮影しました。
強調してもノイズは少なく、昨夜の被りのようなものはどこに行ったかという感じです。
埃が原因で、広範囲の被りにまで広がったのでしょうか。
しかし今回は問題ありませんでした。比較的クリアな画像になったと思います。

↓一応位置の確認です。小さな散開星団シリーズにふさわしい

目次に戻る▶▶

まとめ

今回の撮影で、管理人の撮影システムは正常に作動しました。
とても安心しました。
小さな散開星団にも出会えたことだし、すべて丸く収まりました。

ゴーストの正体は、光害とか月光とか様々だと思いますが、それが埃だったとしたら情けないです。
掃除は怠ってはいないのですが、こういうこともあります。

今夜からの撮影が楽しみです。

目次に戻る▶▶

コメント

タイトルとURLをコピーしました