【天体観測】プチ遠征、とも座の散開星団M46の撮影に成功

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撮影に至る経緯

粛々と進めている、天文ガイドの付録ポスターに掲載されている冬のDSOの全撮影制覇、全11個のDSOのうち、これまで7個のDSOを撮影してきました。
そしてこの三連休、プチ遠征をして、普段は撮影できない、あるいは撮影することが難しい天体を撮影するチャンスです。

早速昨夜、いつもの郊外の河川敷公園までプチ遠征してきました。目標は、例のポスター掲載の、とも座の散開星団M46です。
自宅のベランダから、南の天体を撮影するには、バランスシャフトのベランダの柵への干渉、ファインダーを覗くのが困難などの障害があります。そこでM46はプチ遠征での撮影としました。

車の温度計は3℃を表示していました。それに加えて河川敷の寒さ。望遠鏡のそばにずっとついているのは困難でした。

そこで、撮影をスタートさせたら、車に戻って暖を取りながら撮影中の望遠鏡とパソコンを眺め、時折追尾誤差や結露などを確認に望遠鏡とパソコンのそばに行くという、およそ天体観測らしくない天体観測をしました。寒さには勝てないです。
帰りの車では気温は1℃まで下がっていましたから、そこまで下がったら観測に支障が出たと思います。
今回のプチ遠征は、滞りなく目的を達し、結露に見舞われることもありませんでした。

↓M46を追尾する、スーパーポラリス赤道儀、モータードライブMD-6、SV503 102ED

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撮影の経過と結果

恒星のピント合わせ

プチ遠征では、手狭なベランダ撮影とは異なり、望遠鏡の周りを歩き回り、鏡筒を色々な方向に向けてファインダーで狙うことができます。
ピント合わせも、少し変わった恒星で行いたかったので、オリオン座の三ツ星の真ん中のアルニラム(等級1.65)を使いました。

↓この撮影の前に木星の撮影をしていて、ピントは完全にずれています。

↓バーティノフマスクをかけると、三本の光線は全く合っていません。

↓かなりフォーカスノブを回して、↓のような星像にまとめました。これでピント固定です。

↓最初の画像と比べると、ピントが合っていることが一目瞭然ですね。アルニラムは二重星ということなのですが、残念ながら二重星に見えませんでした。

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

今回の目標が散開星団ということもあり、それほど長いスタック時間を想定していませんでしたが、いつもどおりの緊張感?で極軸設定を行いました。
SharpCapのPolar Align機能を使い、設定誤差を18″まで追い込むことが出来ました。
これで、安心して撮影を進めることが出来そうです。

自動追尾の状況

極軸設定の追い込み度にしては追尾誤差が大きかったですが、十分許容範囲で、良質な自動追尾が出来ました。
昨夜の総スタック時間は、最近の追尾時間としては短めの50分32秒でした。
ただし、M46は、出時刻が19時なので、撮影できる高度になるまで待っている間に別の天体を撮影したりしており、それも合わせると100分ほどの総自動追尾時間になり、やはり十分満足できる自動追尾でした。

基準恒星と目標天体の導入

目標天体M46(赤経07h42m、赤緯-14°51′)に迫るにあたっては、基準恒星として3つの候補がありました。とも座の恒星は、まだ高度が低かったし、基準恒星にするには暗いのです。

①おおいぬ座のシリウス(等級-1.45)(赤経06h46m、赤緯-16°44′)
②こいぬ座のプロキオン(等級0.40)(赤経07h40m、赤緯+05°10′)
③おおいぬ座のウェゼン(等級1.80)(赤経07h09m、赤緯-26°25′)

プロキオンは少し遠い。
ウェゼンは少しだけ暗い。
ということで、基準恒星はシリウスに決定しました。
散開星団は導入が楽なのか、1回目のトライで導入に成功しました。

撮影結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、GIMPによる色強調
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:郊外の河川敷公園の駐車場

露出8秒間、総スタック時間3032秒(50分32秒)(リアルタイムダーク補正使用)、GAIN250。
で撮影しました。
さすがはメシエ天体の散開星団、とても迫力があります。プチ遠征して撮影する価値がありますね。
中に惑星状星雲が混ざっているようです。何だか得した気分。
なかなかこれだけの規模の散開星団はお目にかかれません。天文ガイドの付録に掲載されていなかったら見落としていた可能性大です。天文ガイドに感謝します。
星の数は50から100だそうですが、もっと立派に見えますね。
地球からの距離は5545光年です。

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まとめ

目標とする11のDSOのうち8個の撮影に成功しました。あと3個でコンプリートです。
ここまでの撮影はとても順調です。目標があると楽しいですしね。
今回も、いつもどおりと思いきや、結構中身のある撮影となりました。
かなり立派な散開星団を見ることが出来ましたし。

目新しいところと言えば、カメラde遊ingさんに勧められたステラリウムを実戦投入したことでしょうか。
これまで使っていたソフトよりはるかに使いやすく情報も豊富で重宝しました。
これからの目標天体・基準恒星の選定、赤経赤緯値などはステラリウムを使っていきたいと思います。

済①かに星雲(おうし座)
済②M35(ふたご座)

③M41(おおいぬ座)
済④M42オリオン大星雲(オリオン座)
済⑤M45プレヤデス星団(おうし座)
済⑥M46(とも座)
済⑦M50(いっかくじゅう座)
済⑧M78(オリオン座)

⑨ハッブルの変光星雲(いっかくじゅう座)
済⑩コーン星雲、クリスマスツリー星団(いっかくじゅう座)
⑪NGC2477(とも座)

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