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【天体観測】おとめ座楕円銀河NGC4697を撮影しました

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経緯・ねらい

いつの間にか、本当に春になっていて、おとめ座、りょうけん座、かみのけ座付近の天体は、鏡筒が三脚に干渉して、観測・撮影が出来なくなっていました。
昨夜は、当初りょうけん座の渦巻銀河M63「ひまわり銀河」を撮影しようと思いましたが、思いのほか高度が高く、鏡筒が三脚に干渉してしまい、撮影は諦めました。
時刻が早ければ、もしかするとうまくいくかもしれませんので、次の晴れた夜に再トライしたいと思います。

そこで、狙いを高度の低い天体に変更しました。スピカが良く見える位置に来ているので、それに近い、おとめ座の楕円銀河NGC4697を狙うことにしました。

Wikipediaより
おとめ座の方角に4000万光年から5000万光年離れた位置にある楕円銀河である。NGC 4731やより小さいいくつかの銀河を含むNGC 4697銀河団に属している。この銀河団は、約5500万光年離れており、おとめ座超銀河団から南に延びるおとめ座II銀河団の一部である。

まだまだおとめ座の天体を観測・撮影したいので、早め早めに準備して撮影したいと思います。

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撮影結果

レイアウトがめちゃくちゃなんですが、今回もまた追尾誤差がとても大きく、画像範囲の多くの部分を黒い枠でつぶされてしまったので、トリミングした結果です。
極軸設定にもう少し努力が必要なのか、一回の撮影中に、目標天体が色々な方向へ動くので、モータードライブがもう限界まで来ているのか。
Samさんがおっしゃっていた、追い込みが足らないのか、はたまたモータードライブがもうだめなのか、北極星の見えるところに遠征して、確認したいです。

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPによるノイズ低減。
撮影場所:自宅ベランダ

露出8秒間、総スタック時間2216秒(36分56秒)、GAIN380。
比較的フレーム画像の星がしっかりしていたので、本当はもっとGAINを上げたかったのですが、400まで上げると、星の数が減り、ライブスタックが進まなくなったので、結局380という数字に落ち着きました。
NGC4697の楕円形は優しく、美しいです。渦巻銀河も良いですが、楕円銀河もなかなか良いですね。
ノイズの少ない炙り出し像を得るために今は40分間の総スタック時間を目指していますが、なぜか、今回37分弱でライブスタックが進まなくなり、40分には至りませんでした。あまりの追尾誤差で、位置決めの限界に達したのでしょうか。

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まとめ

今回も追尾誤差に悩まされる結果となりました。せっかく星の数も多くて、ライブスタックは順調だったのに。
ただ、ライブスタックだから、これだけの追尾誤差があっても何とか画像のていを保てるんですよね。

今後、ちまちまと調整を続け、だましだましライブスタックをしていくしかないかもしれません。
モータードライブの問題であれば、さらに、付き合っていくしかないですから。

あと、三脚と鏡筒の干渉の問題、これも頭が痛いです。まだまだ春の天体を観測・撮影したいのに、腰を据えて撮影を始めようとする20時頃には、おとめ座まわりの天体は天頂に近く、撮影の途中で三脚に干渉するどころか、導入することさえできません。
夜空の季節が変わっていくのが早すぎます。おとめ座まわりは、まだまだ見たい天体があります。しかし、三脚との干渉はいたしかたなく、何とか撮影時間を工夫して乗り切りたいです。

もうスピカを基準恒星にできる季節になって、春の大三角形は空高く、そして、撮影できる時間帯も短くなり、季節の流れを感じます。

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