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【天体観測】冬のDSO撮影第三弾、ふたご座の散開星団M35を撮影

星雲・星団・銀河に関する情報
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撮影に至る経緯

秋のDSO制覇に続いて、冬のDSO制覇を進めています。
天文ガイドの付属品、季節別方角別にDSOが掲載されたポスターに載っているDSOを全て撮影することが目標です。

ここ数日は、月夜でDSOの撮影には向きませんでした。
しかし昨夜は、月の出も19時19分と、そこそこ遅く、急げばDSOの撮影が可能でした。
そこで第三の目標として、ふたご座の散開星団M35を撮影することにしました。

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撮影の経過と結果

恒星のピント合わせ

昨夜の恒星のピント合わせは、ぎょしゃ座のカペラを使って、バーティノフマスクで合わせていきました。

↓カペラ、周囲の細かい星と合わせて、美しい眺めです。

バーティノフマスクを装着しました。最初は↓のようなズレ具合。

↓のようになり、ピントを固定しました。こんなに簡単に恒星のピントを出せるとは、いつもながらバーティノフマスクには足を向けて寝られません。

極軸設定

これもいつもどおり、SharpCapのPolar Align機能を使って設定します。
ねらいは明るい散開星団でしたので、40分くらいの総スタック時間で良いだろうと思いつつ、いつもやっていることをしないと気が済まないところが管理人にはあります。
そこで、設定誤差30″以内の「Excellent」な設定を目指します。
そして、昨夜も「Excellent」に設定することが出来ました。設定誤差は23″です。

自動追尾の結果

結果として4888秒(81分26秒)の総スタック時間となったのですが、追尾誤差はほとんどなく、ほぼ完璧なノータッチライブスタックができました。
極軸をしっかり設定しても、誤差が出る時は出るので、この追尾品質は素晴らしいです。
自動追尾がしっかりしていると、安心感と幸せ感がやってきます。

基準恒星と目標天体の導入

M35はふたご座の足の近くにあります。
ふたご座と言えばカストルとポルックスがありますが、M35は、双子の足先にあるため、ぎょしゃ座のエルナトの方が距離的に近いのです。
ふたご座では、その二つの恒星以外肉眼で確認できません。
やむなく基準恒星は、エルナト(赤経05h26m、赤緯+28°36′)に決定。
目標天体のM35(赤経06h08m、赤緯+24°20′)までは、少し飛ぶだけで届きます。

M35は、DSO撮影をかじり始めた頃に撮影したことがあります。

上記記事では、一晩かけても目標天体を捉えられなかったようです。
しかし、当時の管理人と、今は成長した?管理人は違います。
1回目のトライで導入成功です。1回目で捉えると、こちらも安心感と幸せ感がやってきます。もう一つ、達成感も。

撮影結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し
その他:UV/IRカットフィルター使用
撮影場所:自宅ベランダ

露出8秒間、総スタック時間4888秒(リアルタイムダーク補正使用)、GAIN250。
散開星団はGAIN200から250くらいで定着させています。
総スタック時間は81分26秒間、きっと強調に伴うノイズも少ないに違いないです。
で、撮影結果、星の流れもなく、追尾誤差は無視できる程度。強調ノイズも少なく、上出来です。
M35は、星も多く、迫力があります。そして美しいです。
よくよく見ると、歩いている人を横から見たような形に見えてきます。

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まとめ

冬のDSO制覇の旅第三弾、M35をクリアしました。
冬のDSO全制覇に向けては、あと8個のDSOを撮影する必要があります。

●天文ガイドの付属品ポスターに掲載されている、冬のDSO
済①かに星雲(おうし座)
済②M35(ふたご座)
③M41(おおいぬ座)
④M42オリオン大星雲(オリオン座)
⑤M45プレヤデス星団(おうし座)
⑥M46(とも座)
⑦M50(いっかくじゅう座)
⑧M78(オリオン座)
⑨ハッブルの変光星雲(いっかくじゅう座)
済⑩コーン星雲、クリスマスツリー星団(いっかくじゅう座)
⑪NGC2477(とも座)

オリオン大星雲やプレヤデス星団が難しそうですが、何とか良い画像を得たいと思います。
次のターゲットは思案中です。

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