【天体観測】恒星のピントによる木星の撮影に再トライ

天体撮影に関する事項
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経緯

悪シーイングの中、というのもあるのですが、どうしても自分のピントに納得がいきません。
折角、木星と土星の観測に一番良い時期(その後半と言えます)だというのに、コンスタントに良いピントで良い画像が出来ません。

SharpCapのFocus Assistantを使ったり、恒星でピントを合わせ、そのピントで撮影したりしてみましたが、うまくいきません。

しかし、恒星のピントで撮影するというのは、もう少しうまくいっても良い気がします。
互いのピントは違っても、それほど違わない惑星画像を得ることができるはずです。
昨夜、もう一度チャレンジしました。

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10月28日の夜のトライの問題点

この日、恒星のピントを使うのは良かったのですが、その手法に疑問があります。

その日は、SharpCapで恒星のピントを合わせ、そのピントをもって、FireCaptureに移行して惑星を撮影したことです。
両ソフトのピントに違いがあるかもしれません。同じ種類のアイピースでもメーカーによって差があるように。

そこで、昨夜は、最初からFireCaptureで恒星のピントを得て、木星を撮影することにしました。

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恒星のピント取得

幸い木星の周りには、いくつかの恒星がちりばめられています。
管理人の口径50mmファインダーで木星に照準を合わせる時、しばし見とれます。
その恒星の一つでピントを合わせました。あー、恒星を撮影しておけばよかった。
デュアルスピードフォーカサーをほんの少しずつ動かし、恒星が点に近くなるまでピントを合わせます。
木星周りの恒星は、明るさもほどほどでピントの追い込みにはもってこいです。

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恒星のピントで木星を撮影した結果

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
その他:UV/IRカットフィルター使用

その結果、以下の木星画像を得ました。
悪シーイング下では、まずまずの画像ではないでしょうか。

画像①

Diameter=42.46″、Magnitude=-2.52、FocalLength=1100mm、Resolution=0.54″、Filename=Jup_205520、Date=291021、Start=205450.869、Mid=205520.877、End=205550.885、Duration=60.016s、Frames captured=7623、ROI=640×480、ROI(Offset)=1040×392、FPS (avg.)=127、Shutter=7.429ms、Gain=248 (41%)、Gamma=100、Histogramm=100%

このピントをベースに、少しずつピントをずらし、追加で撮影しました。
画像⓶

Diameter=42.46″、Magnitude=-2.52、FocalLength=1100mm、Resolution=0.54″、Filename=Jup_211242、Date=291021、Start=211212.484、Mid=211242.485、End=211312.487、Duration=60.003s、Frames captured=6657、ROI=640×480、ROI(Offset)=184×576、FPS (avg.)=110、Shutter=7.429ms、Gain=248 (41%)、Gamma=100、Histogramm=89%

さらにピントをずらして
画像③

Diameter=42.45″、Magnitude=-2.52、FocalLength=1100mm、Resolution=0.54″、Filename=Jup_212121、Date=291021、Start=212051.620、Mid=212121.620、End=212151.620、Duration=60.000s、Frames captured=6427、ROI=640×480、ROI(Offset)=184×576、FPS (avg.)=107、Shutter=7.429ms、Gain=248 (41%)、Gamma=100、Histogramm=88%

↑こうしてみると、恒星のピントをそのまま使った画像①が一番ピントが甘いですね。
画像⓶③は赤道帯より上の縞模様も写っています。
暗斑がわずかに見えるか見えてないかですが、悪シーイング参考で及第点です。

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まとめ

結果として、恒星によるピントをさらに追い込むことが出来たということは、恒星のピント位置と惑星のピント位置はかなり違いがあるということが分かりました。
ガリレオ衛星のピントも使ったことがあるのですが、やはり、それ以上追い込まないと、木星のピントは合いませんでした。
ただし、ピント合わせの目安にはなると思いました。
恒星のピントをベースにピントを合わせていけば、今回のようにまずまずの画像が出来ます。

これからの撮影でも、この手法に磨きをかけていきたいと思います。

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コメント

  1. より:

    がんばってますねー。恒星でピントを合わせてから惑星を導入するのはさすが、というか、画角を考えるとすごい精度ですよね。
    ただ、ソフトを変えても、物理的なピントは変わらないと思いますので、問題はそこではないかもしれません。チェックポイントはいくつかありそうな気がします。

    1) ノイズが多い気がするので、Gainを100ぐらいまで下げて、シャッタースピードを20~40msecぐらいまで落としてみる(シーイングの影響が平均化されて出にくくなるかも)
     Gainを落とした方が白飛びも抑えられるらしいので、周辺部も表現できるようになるかもしれません。

    2) AutoStakkart!のスタック時にどれぐらいを使用しています?20%~60%ぐらいまで変化させてみて、違いを見てみると、もっとシャープになるかもしれません(シーイングによっては10%でも違うかも)

    また、これとは別に、どうしても緑にかぶってますよね。これは、撮影時にホワイトバランスを取っておくと、後で楽になると思います。木星なら比較的明るいので、SharpCapのR,Bのホワイトバランスを、一時的にAutoにして、そこそこ合ったところでマニュアル固定してやるといいかと思います(私はそうやってます)。DeepSkyでは、ヒストグラムを見ながらRGBのピークが合うように手動調整が必要だとは思います。(既にやってたらごめんなさい)

    • sanpojin より:

      玄さん、こんばんは。アドバイスありがとうございます。

      なるほど、GAINはノイズを呼びますね。ついつい便利なのでGAINで調整してしまっていました。シャッタースピードを遅くするのは思いつきませんでした。確かにシーイングの影響が緩和されそうですね。
      AutoStakkart!でどれくらい使用しているか、考えたことがありませんでした。これは面白そうなので、早速試してみますね。
      たしかにどうして緑っぽくなるのか首をひねっていました。ホワイトバランスをとることで被りがなくなりますね。
      詳細に教えていただいてありがとうございます。すべて実践できることで参考になりました。

      これからもよろしくお願いしますね。ありがとうございます。

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