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【画像編集】悪シーイング下、フレーム使用率で画像を改善させてみた

天体撮影に関する事項
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経緯

訪問者さまの玄さんが、フレーム使用率を変えることで、シャープになるかもしれないと教えてくださいました。
フレーム使用率と言えば、高すぎても、悪いフレームを拾ってしまうし、低すぎると、良いフレームを無視してしまうし、設定が悩ましい数値です。
管理人は、あまり考えずに、AutoStakkertの初期値(だったと思う)の50%をスタックに使っていました。
今回は、この数字を変化させて、悪シーイング下で少しでも良い画像を得る試みです。

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撮影日時

恒星のピントを使った、木星のピント合わせの記事において、サンプルにした木星画像を使います。

2021年10月29日撮影分です。
この日も悪シーイングに悩まされました。

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
その他:UV/IRカットフィルター使用

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フレーム使用率別木星画像比較(Wavelet処理前)

Wavelet処理前の画像を使って比較してみようと思います。画像はトリミングし拡大しています。
結果としては、初期値の50%が一番シャープではないような結果になりました。
40%の画像が、もっともシャープであるように見えます。
20%との争いですが、僅差で40%の勝利といったところでしょうか。
フレーム使用率 50%、60%は、明らかに薄い感じでシャープさに欠けます。

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フレーム使用率別木星画像比較(Wavelet処理後)

では、Wavelet処理をそれぞれに施すとどうなるのか、比較してみます。
Wavelet係数はPreview100、Sharpen0.13、Denoise0.0です。
ノイズが少ないのはやはり、フレームを多く使っている50%、60%です。
したがって、シャープさとして、スタック率60%の画像が、最も見やすくなりました。
20%のものは、試しにdenoiseしてみましたが、ノイズを完全に取り除けませんでした。

ちなみに フレーム使用率 70%の画像↓は、もっともシャープさがなくなり、Wavelet処理を施すと、ひどいノイズが出ます。

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まとめ

結果として、悪シーイング下においても、これまで使っていた50%よりも、60%を使った方が結果が良くなり、向上の余地があることが分かりました。
10%刻みで数値を変えて工夫すれば、シーイングに負けない画像が出来るのですね。
こういう工夫も知らなければ、通り過ぎっていってしまいます。玄さん、ありがとうございます。
玄さんに教えてもらった手法はまだありますので、これからの撮影に生かしていきたいと思います。

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