経緯
雨、曇りが続く日々、天体観測ができるチャンスは逃すことができません。
たとえそれが薄曇りの日でも。
時は2021年9月13日、この日も、薄曇りで、月が雲越しに見えていました。
管理人は、喜んで観測基地を設営しました。
極軸設定
北極星とその周りの星は見えなかったので、SharpCapの極軸設定機能は使えません。
ドリフト法が使えるのなら、SharpCapの極軸設定機能が使える曇り具合でしょう。ドリフト法に使える星は見えていませんでした。
ここは、簡易にiPhoneのコンパスで、真北に赤経軸を向け、高度は緯度としました。
これで本当は合うはずなんですが、やはり赤道儀の磁気などにコンパスが影響を受けているのでしょう、これで極軸が合ったためしはありません。
でも惑星の観望、撮影には、これで十分いけます。
撮影結果
極軸設定はなかなかよくできていました。1,000mm以上の焦点距離で、かなりしっかりと惑星を止めることが出来ました。
[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンスーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセンMD-6
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
その他:UV/IRカットフィルター使用
木星
三回撮影できたうちの一つです。
大赤斑が薄く確認できます。
晴れていたらもっとはっきり見えたのに。
SV503 102EDはまだ大赤斑未体験なのです。
それでも、薄曇りでここまで撮影出来れば十分です。
土星
やはり本体にわずかに縞模様が写る程度です。
カッシーニの空隙が見えるか見えないかですね。
しかし、土星の明るさで薄曇りの中撮影ができるとは、かなりラッキーでした。
肉眼ではかなり暗かったです。
月
本当に雲をとおした月光だなあと感じることができます。
しかしこれでも、色々なクレーターを楽しむことができます。
薄曇りでも、観測・撮影できて良かったです。
まとめ
薄曇りでも、どんな天体でも良いから、星が出ていれば望遠鏡を出すのが管理人のスタンスです。
その日は、月と木星が見えていました。土星は、かなり目を凝らしてみないと見つけられませんでした。
こんな夜でも良いのです。
雨と曇りの日々、せめて、曇りの日に天体が顔を見せてほしい。
モータードライブで天体を追尾しているさまを眺めるだけでも楽しいし、そのこと自体を楽しむことができます。。
晴れた夜空、プリーズ!
コメント