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【天体観測】2021年10月22日以降の惑星、太陽

惑星に関する情報
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ねらい

ブログで紹介していない惑星、太陽の画像が増えてきたので、今日は、それらのうちそこそこ良いものを掲載します。
惑星はシーイングに泣かされ、たいして、これは!というものがありません。
シーイングのせいというよりも管理人の腕のような気もするので、次こそは、と思いながら、スタック処理を終えることがほとんどです。
その「次」がなかなかやってこないのです。

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撮影結果

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用(太陽の拡大画像には使用せず。太陽の広角画像は×0.5レデューサー使用)
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC(太陽の撮影にはASI120MC-S使用)
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理、GIMPで色温度等調整
その他:UV/IRカットフィルター使用

太陽

太陽観測も、継続しています。
露出やGAINを適切にしないと、太陽の周辺だけスタックされたり、画像が半分になったりすることがあります。もちろん、露出やGAINだけの理由ではないのでしょうが・・・謎なのです。
↓の画像も、二枚目は下端の両端が切れています。黒点を見るのは楽しいのですが、撮影の難しさを感じています。

2021年10月23日

高校生のころと比べて、黒点はとても少ないですが、だからこそ、これくらいの黒点が出現すると、観測が楽しいです。

Filename=Sun_105544、Date=231021、Start=105514.296、Mid=105544.312、End=105614.328、Duration=60.032s、Frames captured=1736、ROI=1280×960、ROI(Offset)=0x0、FPS (avg.)=28、Shutter=1.000ms、Gain=3 (3%)、Gamma=50、Histogramm=100%
Filename=Sun_102806、Date=231021、Start=102729.847、Mid=102806.374、End=102842.901、
Duration=73.054s、Frames captured=660、ROI=1280×960、ROI(Offset)=0x0、FPS (avg.)=9、Shutter=1.000ms、Gain=31 (31%)、
Gamma=50、Histogramm=100%

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金星

未だに答えの分からない金星、白いのが良いのか、グラデーションのようなのが良いのか。
ネット上で画像を見ると、どうやら白が正解のようです。
ということは、愛機SV503 102EDは、残念ながらEDレンズを使いながら色収差を出していることになります。残念。
ピントに関しては、低空にあるせいで、シーイングがとても悪く、パソコン画面の金星は、いつも激しくゆらゆら揺れています。したがいまして、ほとんど勘でピント合わせをしています。
そして、ピントがぴしゃりと合うことはほとんどありません。

2021年10月22日撮影

Diameter=23.03″、Magnitude=-4.34、FocalLength=1300mm、Resolution=0.45″、Filename=Ven_182427、Date=221021、Start=182357.691、Mid=182427.693、End=182457.696、Duration=60.005s、Frames captured=8437、ROI=640×480、ROI(Offset)=1168×80、FPS (avg.)=140、Shutter=4.929ms、Gain=57 (9%)、Gamma=100、Histogramm=100%

2021年10月25日撮影

Diameter=23.52″、Magnitude=-4.36、FocalLength=1000mm、Resolution=0.60″、Filename=Ven_181245、Date=241021、Start=181215.740、Mid=181245.744、End=181315.749、Duration=60.009s、Frames captured=6556、ROI=640×480、ROI(Offset)=672×496、FPS (avg.)=109、Shutter=8.843ms、Gain=28 (4%)、Gamma=100、Histogramm=100%

木星

木星もピント合わせに苦しめられています。赤道帯の色が一番濃くなったところでピントが合いそうなものですが、合いません。
赤道帯より北に縞模様が見えたりしたら、ピント確定ですが、ほとんど見えたことがありません。
ガリレオ衛星の影とかがあると、ピントは合わせやすくなりますが、その時間に合わせて撮影しているわけにもいきませんし・・・
なんとかして、木星のピントのとっかかりを見つけたいです。

2021年10月23日撮影

Diameter=43.27″。Magnitude=-2.56。FocalLength=1100mm、Resolution=0.55″、Filename=Jup_221447、Date=231021、Start=221417.880、Mid=221447.883、End=221517.887、Duration=60.007s、Frames captured=7454、ROI=640×480、ROI(Offset)=896×384、FPS (avg.)=124、Shutter=6.914ms、Gain=259 (43%)、Gamma=100、Histogramm=82%

2021年10月25日撮影

Diameter=43.15″、Magnitude=-2.55、FocalLength=1100mm、Resolution=0.55″、Filename=Jup_191546、Date=241021、Start=191516.016、Mid=191546.022、End=191616.028、Duration=60.012s、Frames captured=8064、ROI=640×480、ROI(Offset)=896×400、FPS (avg.)=134、Shutter=7.171ms、Gain=390 (65%)、Gamma=100、Histogramm=100%

土星

土星もピント合わせに悩まされますが、木星と違い輪がとっかかりになりますので、何とかなっています。それでも、シーイングやら管理人の腕やらで、キレのある土星の撮影は難しいです。

2021年10月22日撮影

Diameter=43.43″、Magnitude=-2.57、Filename=Sat_191606、Date=221021、Start=191536.647、Mid=191606.648、nd=191636.649、Duration=60.002s、Frames captured=7489、ROI=640×480、ROI(Offset)=1016×168、FPS (avg.)=124、Shutter=7.429ms、Gain=386 (64%)、Gamma=100、Histogramm=91%

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まとめ

とにかく、「ピント」がキーワードですね。
太陽は、GAINをあげて黒点が一番良く見えた所でピントを合わせます。

問題は、木星と金星です。どうしてもとっかかりを見つけることができません。
木星は縞模様があるので大丈夫とは言えそうなのですが、そうとも言えないことが最近分かってきたので、悩みどころです。
金星はさらに厳しく、本当に川底の金星をみているようです。5回撮影して5回ともピントが外れることも多いのです。

ピント以外では、太陽のスタックがうまくいかないことがあることが気になっています。
上述のとおりですが、撮影はうまくいっても、スタックが終わるまで油断が出来ません。

今夜は晴れる予報です。難しいことを考えずに、星見ができる幸せをかみしめたいと思います。

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コメント

  1. Sam より:

    sanpojinさん、こんばんは。ブログ毎日続けられててすごいです。

    収差に悩んでいるようですが、金星は低い空で、しかも上下に出ているので、おそらく大気分散だと思います。
    以前大気分散については考えたことがあります。

    http://hoshizolove.blog.jp/archives/40321566.html

    計算するためのファイルも置いてあるので、どれくらいのずれか確かめることもできるはずです。
    もし計算が大変だったら私の方でも計算してみますよ。

    計算値と実際のズレがほぼ合うなら、大気分散が原因で、鏡筒は大丈夫と言うことです。

    これの解決は、画像処理でRed Blue Greenに分解して、RedとBlueの位置をずらすこと。
    もう一つはADCと言われるものを入れることです。

    http://www.kyoei-tokyo.jp/shopdetail/000000007485/ct982/page1/order/

    • sanpojin より:

      Samさん、おはようございます。アドバイスありがとうございます。

      大気がレンズの役目をして収差が出るということですね。これは興味があります。実際に愛機の能力がどの程度なのか知りたいと思います。是非試してみます。
      まだ、理解が追い付いていませんが、何度か、Samさんのブログを読み返してみます。理解がダメだったら、計算をお願いするかもしれません。
      ADCの存在だけは知っていました。こういう状況で使うものなんですね。お値段もそれなりですね。精度の高い撮影をするためには必要ですね。

      いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

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