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【天体観測】おおいぬ座の散開星団M41を撮影しました

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撮影に至る経緯

土曜日の夜はプチ遠征の日になりつつある今日この頃、昨夜も郊外の河川敷公園にプチ遠征してきました。
目的は、例の天文ガイドの付録ポスターに掲載されている冬のDSOの撮影制覇です。
掲載されているDSO11天体のうち9天体までの撮影が終わり、残すところ2天体となりました。
そのうち、管理人の家のベランダから撮影すると、近所の公園の木立のせいで、撮影できる位置に来るのがとても遅い時間になる、おおいぬ座の散開星団M41を狙うことにしました。
実際の出時刻は、17:56と、早い時間に昇ってくるので、19時過ぎには撮影を開始できるはずです。

しかし昨夜の夜は、最初は曇りでした。
天気予報は、夜は晴れると報じていたので、それを信じて、撮影基地を設営していました。

↓設営中の撮影基地

そして予報どおり21時頃に見事に雲が晴れて、星が顔を出しました。
狙いのM41も良い位置にあり、早速撮影を開始したのですが、またやってしまいました。
CMOSカメラのスリーブが緩んでしまったのです。星が弧を描いてずれ始めました。

「極軸設定と自動追尾状況」参照

スリーブを締めなおして、撮影再開です。ここからが本番。

↓M41を追尾中の、スーパーポラリス赤道儀、モータードライブMD-6、鏡筒SV503 102ED

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撮影の経過と結果

恒星のピント合わせ

夜空を見渡して、実はシリウスが一番新鮮でした。
M41同様、管理人の家のベランダからは、まだシリウスを見たことがなかったのです。
早速シリウスを視野に入れてピント合わせ開始です。

↓さすがシリウス、眩しいほどの明るさ(GAINが適正でなかっただけ)

↓バーティノフマスクをかけて、見やすいようにGAINを下げました。真ん中の光線が若干上にずれていると思います。デュアルスピードフォーカサーのノブを少しだけ動かしました。

↓これでピントは合ったと思います。

↓細かい星も写っており、ピント合わせは終了です。

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

管理人は、散開星団にはあまり総スタック時間を長くとりません。とは言え折角プチ遠征までしているので、きちんとした画像を得るべく、真剣に極軸設定を行いました。
SharpCapのPolar Align機能を使い、設定誤差は20″まで抑え込みました。
これで順調に追尾できるはずなのですが・・・

自動追尾の状況

昨夜は久しぶりに追尾誤差が大きく出てしまいました。管理人の許容範囲を超えていました。
何が影響したのか、場所はアスファルト舗装された駐車場です。ここで撓むことはないです。
それでは赤道儀のどこかが撓んだのでしょうか。三脚?

ここまで疑問に思うのは訳があって、追尾ズレの大きい一度目の撮影で諦めるのは悔しかったので、もう一度極軸を設定しなおして撮影しなおしたからです。

2回目の設定では、初期の誤差は33′でした。いつの間にか、33′もずれてしまっていました。
この状況で追尾していたのですから、大きな追尾誤差が出たわけです。
再度の極軸設定は、誤差20″台に追い込んで、三脚の固定ねじは締め直して撮影を開始したところ、追尾誤差はわずかとなり、40分のライブスタック時間、無事に追尾を終えました。
勢いとしては、一時間乃至一時間半は許容範囲の誤差で追尾できるようでした。

↓二度目の自動追尾中

基準恒星と目標天体の導入

基準恒星の候補は、見えている星でなければなりませんが、以下の二つが見えていました。

①シリウス(等級-1.45、赤経06h46m、赤緯-16°44′)
②ウェゼン(等級1.80、赤経07h09m、赤緯-26°25″)

明るさ、距離の上でも、シリウス一択でした。

目標天体M41(赤経06h46m、赤緯-20°46″)までは、ほんの少し鏡筒を旋回させるだけで済みました。そして一発で導入成功です。

撮影結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、GIMPによるトーンカーブ補正・色強調
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:郊外の河川敷公園

昨夜も月齢12.4の月が鎮座していました。普通ならDSOの撮影を諦めるところですが、管理人は我慢が出来なくて・・・

SONY DSC-WX500で撮影 絞りf/6.4、露出1/1600、ISO800

一回目の撮影

露出8秒間、総スタック時間2104秒(35分4秒)、GAIN250、リアルタイムダーク補正使用。
という撮影をしました。
ところが、極軸を「Excellent」まで追い込んでいるのに、約35分でそこそこ大きな誤差が発生してしまいました。
画像下部の黒い帯の部分が追尾ズレを示しています。トリミングしてしまおうかとも思ったのですが、何だかかっこ悪いので、ライブスタックはいったんクリアし、撮影しなおすことにしました。
時に21時半頃のこと。

二回目の撮影

極軸を、設定誤差20″台に追い込んで、再撮影開始です。
総スタック時間を2400秒間(40分間)とした以外の条件は、一回目の撮影と同様です。

目標天体の赤緯値も低いので、自動追尾にはシビアな状況とは言えます。
しかし、2回目の追尾は正常で、40分間の総スタック時間を難なくこなしました。
この段階で22時を回っており、片付けなどの時間を考えると、総スタック時間は40分間が限界でした。
恒星数は50個から100個。もう少し少ないように見えますが、さすがに天文ガイドの付録ポスターに掲載されているだけあってそれなりの規模でした。

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まとめ

今回は、ASI462MCのスリーブの緩み、極軸設定のズレ(予測)に見舞われ、撮影し直しを繰り返す結果となり、なかなか大変でした。
しかし、1回目の撮影でやめるわけにはいかず、意地で追尾誤差のほとんどない画像を手に入れました。
地道な作業の成果です。これからも、こういうことがあってもめげずに頑張りたいと思います。
なお、もし晴れる時刻がもっと押していたら、2回目の撮影はなかったかもしれません。ラッキーでした。

さて、天文ガイドの付録ポスターに掲載されている冬のDSO撮影の状況は以下のとおりになりました。
残すところ、あと一天体、とも座のNGC2477です。
これも、視野への導入のしやすさから(公園の木立を越えてきたときにはすでに南方面にあり、ベランダ撮影では導入が大変)プチ遠征で対応したいと思います。

済①かに星雲(おうし座)
済②M35(ふたご座)
済③M41(おおいぬ座)
済④M42オリオン大星雲(オリオン座)
済⑤M45プレヤデス星団(おうし座)
済⑥M46(とも座)
済⑦M50(いっかくじゅう座)
済⑧M78(オリオン座)
済⑨ハッブルの変光星雲(いっかくじゅう座)
済⑩コーン星雲、クリスマスツリー星団(いっかくじゅう座)

⑪NGC2477(とも座)

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