概略
とっても寒くなりました。天体観測に防寒着が必要な季節の到来です。
昨夜はいつもどおり、金星、土星、木星を撮影し、DSOを一天体、撮影しました。
このスタイルが完全に定着しました。
DSOはアンドロメダ銀河に再チャレンジです。10月20日に悔しい思いをしましたから、何としても失地を取り返さないといけません。
惑星は、いつものラインナップです(天王星とか見えない)。
しかし、シーイングが悪いのか、管理人の腕がイマイチなのか、大した画像はできませんでした。
寒い中、頑張って撮影しましたが、結果は不作でした。
アンドロメダ銀河の撮影
[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)によるライブスタック(リアルタイムダーク補正機能使用)
画像編集: SharpCap 4.0 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、GIMPによるトーンカーブ色補正、明るさ・コントラスト補正
その他:UV/IRカットフィルター使用
極軸設定
いつものとおり、SharpCapの極軸合わせ機能を使用し、1′未満の誤差で設定できました。「Excellent」までは追い込みませんでした。
これ以上追い込んでも、経験上、自動追尾に有意な誤差は発生しません。
導入
もう、定番となったペルセウス座のミルファクを基準恒星(赤経03h 24m、赤緯+49° 51′)とし、少し歩いて、目標天体アンドロメダ銀河(赤経 00h 42m、赤緯+41° 16′ 9″)まで散歩です。
アンドロメダ銀河は明るいので、導入はとても楽です。
撮影
ストックが無かったので、GAIN220、8秒間、300枚のダークフレームを新たに作成し、万全の態勢で臨みました。空に雲はなく、アンドロメダ銀河撮影の再チャレンジは成功したかに見えました。
ところが、ライブスタック18分を過ぎたあたりから、無視されるフレームが多くなり、何かなと思ったら、頭上には軒が張り出していました。
望遠鏡の視界が軒で遮られ始めたのです。
結果として、
露出8秒間、総スタック時間1152秒間(19分12秒間、リアルタイムダーク補正使用)、GAIN220。
フレームビューは完璧な出来でした。しかし雲に勝てることはあっても、家の軒には勝てません。
スタック時間が目標の40分あれば、もっと広がりのあるアンドロメダ銀河になったはず。
ストレッチのノイズももっと少なくて済んだでしょう。
とても残念です。今夜も再チャレンジです。
金星の撮影
いつものとおり、その実態とは異なり、静かな優しい姿です。
しかし、ピント合わせは、ピント合わせではなく、星像が一番小さくなったところで撮影を開始しています。
とってもゆらゆらゆれて、エッジが明確になったところなどという場合ではないのです。
土星の撮影
カッシーニの間隙の分離も今一つ、本体の縞模様も、わずかに二本目が見える(気のせいかも)程度でした。
昨夜くらいのシーイングぐらいなら、もっと良い画像が撮れても良いのですが、イマイチでした。
毎晩のことですが、再チャレンジです。
木星の撮影
木星の撮影がビシッと決まらないと、その日の観測全体が締まらないような気がしています。
今回も、シーイングの問題はあるものの、あれくらいの荒れ具合なら、もっと素敵な木星を撮影できてもおかしくないです。
今一つ、ピントのとっかかりを見つけられないでいます。
しかし、暗斑は二つ写りました。もしかしたら、ぼちぼちな画像なのかもしれません。
まとめ
何だか最近の天体観測では、悔しい思いばかりしている気がします。
天体観測そのものは楽しめているのですが、撮像してみるとがっかりとか、そんな感じです。
しかも、惑星には旬があります。まだまだ、高度があり、旬な状況だと思いますが、それが終わりを告げる前に、もう一つくらいは名作を撮影したいです。金星、土星、木星と。
アンドロメダ銀河はとても惜しいことをしました。
19分の総スタック時間で、画像としては↑のようになりますから、予定の2400秒を撮影出来ていたら、かなり良い出来のアンドロメダ銀河になっていたはずです。
それのリベンジを今夜、プチ遠征してやろうかと。軒の心配がないところへ行って。
寒そうですね、とっても。
でも、リベンジはどうしてもしたいです。
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