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【天体観測】ヘルクレス座球状星団M92を、雲の合間をぬって撮影

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ねらい

昨日の夕方、めずらしく、空の一部分が青空になっていました。
待ちに待った、青空です。
撮影までたどり着けるかどうかわかりませんでしたが、ベランダに望遠鏡を出して撮影基地を設営しました。
最初は、雲を突き抜けてくる明るい星の光で極軸設定の様子を見て、調整して終わるつもりでしたが、東から昇る、見慣れない明るい星を発見しました。
そこで、その星を使って極軸の高度調整をしていましたが、星図を見ると、それがベガであることが分かりました。

季節の巡るのは早いもので、もう夜空は夏に近づいていました。今年も、おりひめとひこぼしの時期が見えてきました。

ベガであれば、それを基準恒星にして飛べる目標天体はたくさんあります。

星図を物色した結果、ヘルクレス座の球状星団、M92を撮影することにしました。

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撮影結果

ライブスタック中、幸いにも雲に覆われることはなかったようで、ライブスタックはまずまず順調に進みました。しかし、なぜかスタックされないフレームも多く、40分の総スタック時間を稼ぐはずが、全体の撮影時間は50分近くになりました。

この天体は等級が6.52と明るく、SharpCapのスタック画面でも、結構立派な球状星団であろうことが分かりました。

星の数は、7個から10個程度で安定していました。

追尾誤差はこれまでと変わりなく、それなりにありましたが、近時のモータードライブの調子なら、総撮影時間が50分というのを加味して、それほど大きくはなかったと思います。
または、極軸設定がまずまずだったのかもしれません

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPによるノイズ低減・トリミング。
撮影場所:自宅ベランダ

露出8秒間、総スタック時間2080秒(34分40秒)、GAIN360~370。

とても奇麗な球状星団です。球状星団では、過去にりょうけん座球状星団M3を撮影したことがあり、

星の広がりは、M3が上でしたが、今回のM92も、十分美しく、炙り出しをしながら見とれました。
中心部は、完全に飽和していますが、星の広がりを狙って奇麗さを見たかったので、GAINは気にせず、撮影しました。
GAINは360、370以下でも以上でもライブスタックが止まったので、仕方なくの設定です。
ライブスタックは40分目前にして雲に空が覆われ、34分40秒という中途半端な結果に終わりましたが、梅雨の真っただ中、十分な成果です。

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まとめ

画角の狭いカメラで、長焦点望遠鏡には、球状星団はとても良い被写体です。
ベガの近くのヘルクレス座には、まだ球状星団があり、しばらく、球状星団にこだわってみても良いかと思っています。
次の目標天体は、M13かな。

追尾誤差については、今回、西にズレたら、2倍速ボタンで元の位置に戻してやるという、意味があるのかどうかわからないことをしてみました。その結果、総撮影時間50分にしては、追尾誤差を示す画像周りの黒い枠は、少なめです。

やはり天体観測をすると、その日一日が締まります。
これからも、ぼちぼち晴れた夜空が見えてほしいと思います。

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