【天体観測】りょうけん座球状星団M3の撮影で極軸の調整結果を検証

天体撮影に関する事項
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極軸の再調整の結果は?

昨夜は、一昨日の夜行った極軸の再調整の検証をしました。幸い天気が晴れてよかったです。

結果としては、さらに、調整を必要としました。
やはり星はずれていきました。
望遠鏡を、三脚の設置位置につけたマーカー上に置くときに、微妙にずれてしまうのでしょうか。

しかし、おそらく短時間の撮影なら可能なレベルの追尾誤差に収まっていました。
ですから、一昨日の夜の極軸調整は、成功だったと言えると思います。
そして、管理人は昨夜も、極軸をできうる限り再調整しました。

そして、東方向の星、南方向の星、ともに、ほぼほぼ動かなくなりました。
ほぼほぼというのは、どうしても完全に星を止めることはできなかったからです。
30秒くらいは止めることが出来ましたが、少しずつは追尾誤差が出てくるのです。
また、突然始まる西方向・東方向のずれ、これはやはり止められませんし、昨夜もこの追尾誤差を何度か確認しています。

これらは、極軸の追い込みの甘さと、モータードライブの精度が低くなっていることの、複合要因です。短時間露出でもピリオディックモーションが出てくるのは、モータードライブの問題で、どうしても消すことはできない。
南北の追尾誤差は、管理人の極軸設定の追い込みの問題です。

そして、再調整の検証をする画像を撮影することにしました。

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調整をした極軸で検証撮影

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPでノイズ軽減。
撮影場所:自宅ベランダ

昨夜は、月齢12の月がおとめ座付近に鎮座していて、付近の星雲星団は全滅していました。
そこで月を避けて、りょうけん座の球状星団のM3を撮影することにしました。
ここなら、月の影響はかなり少なくなっています。
M3って、とても有名なのに、撮影し忘れるところでした。まだまだ撮影していない天体は限りなく多いです。
露出8秒間、総スタック時間2400秒間、GAIN330。
この天体はGAINの設定が難しいと思いました。
低すぎると広がりがなくなるし、高すぎると中央部が完全に飽和してしまいます。視等級は6.39もあるんです。
ただ、管理人の愛機では、中央部分にどれだけ迫れるかという問題はありますが。
しかし、美しい球状星団です。星の集まり具合、放射状の散らばり具合、明るさ、どれをとっても申し分ないです。

管理人のモータードライブにとっては、超長時間の撮影時間40分間で、この誤差ですから、まあ、許容範囲です。
写真右側の黒い帯は、モータードライブの精度を表すものです。そして、下部の黒い帯は極軸設定の甘さを示すもの。
念のため、方向を確認しておくと、

右側の黒い帯から、M3は、東方向にズレていったことが分かります。おそらく、よく起こる、突然星がズレだす現象が2回くらいあったものと思われます。このズレは↑の画像の赤い矢印(東西)に沿って起こります。
つまり全般としてモータドライブは進みすぎという精度の問題があることになります。

そして、下の黒い帯、これは南方向にもズレたことが分かりますが、40分間かけて少しずつずれていったものです。
ここは、もう少し粘って極軸設定の追い込みを続けたらよかったというところです。

総スタック時間1800秒時点の誤差

なお、総スタック時間1800秒時点のずれは、これ↓くらいでした。
右の黒い帯の幅、2400秒間露出の画像は1.5mm、下の画像では1.2mm。
あまり変わってないですね。追尾誤差は撮影の前半に多く発生していることになります。

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まとめ

今回の検証で、極軸設定の追い込みの甘さ、モータードライブの進みすぎという精度低下、という原因で追尾誤差が大きくなっていたことが分かりました。
これでしばらくは極軸調整はしなくても良いのではないかと思いますが、とんでもない画像を撮ってしまうのも嫌なので、毎回、南と東の星で簡単なチェックくらいはしたいと思います。
三脚の設置で、極軸設定がずれているかもしれませんから。

また、さらなる検証、北極星の見えるところにプチ遠征し、SharpCapの極軸設定機能を使って、精度の高い極軸設定を行い、モータードライブを稼働してみることがあります。
それでも星が大きくずれるのなら、モータードライブに原因があることがはっきりします。
やってみたいんですけどね、プチ遠征。
場所がなかなか思いつかなくて。安全で暗くて、空気がなるべく澄んでいるところは、どこだろう。
あと、望遠鏡を分解して持ち運ぶバックを遠い昔に無くしてしまっているので、運搬の問題もあります。これは、Amazonとかで何か良いものがあるかもしれません。

極軸設定も、なかなかに楽しい作業です。星を止めた時のすっきり感は、他のすっきり感とは違い、なかなか得難いです。

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