経緯
昨夜は大雨で天体観測は出来ず、かねてから気になっていた月の画像の出来栄えについて考えてみました。
Samさんからも、月の画像について、アドバイスをいただいていました。
管理人の画像の問題点
シャープさに欠けること、色が紫がかっていること、とにかく、普段目で見て楽しむ月とは何となく違うことです。
そこで今回、Samさんが教えてくれた、RegiStaxのヒストグラムで、前述の、先日記事にした月を再編集してみました。
方針
方針は、赤、青、緑の山のピークの位置が一致すること。
当たり前のことなのでしょうが、管理人にとっては初めて知ることでした。
そもそも、ヒストグラムと言えば、SharpCapの炙り出し道具くらいでしか意識していませんでしたから。
編集の実行
2月21日撮影の画像
左)記事にした画像のヒストグラムと月、右)今回編集後のヒストグラムと月
元画像をよくよく見ると、まずまずの出来に見えてくるのですが、皆様のブログ等で拝見させていただいている月とは色の立ち方が違います。
そもそも、ぐにゃぐにゃのヒストグラムをどう調整したらよいのか、これは困りました。
まずは方針に従って調整するしかありません。その結果がこれ。
青みがかった月が白に近づきました。より身近な月になったと思います。
ヒストグラムは、山の一つを一致させることしかできませんでした。
4月21日撮影の画像
左)記事にした画像のヒストグラムと月、右)今回編集後のヒストグラムと月
こちらは、ヒストグラムの山がそれなりにそろっていて、編集しやすかったです。
ヒストグラムを動かすのは、結構面白いですね。
こちらも、青みがかった月が、白に近づきました。2月21日撮影の月より、より月らしくなった気がします。
まとめ
やはり、月は奥深いですね。少し編集するだけで、印象が大きく変わる気がします。
月は、天体観測の基本だと思っているので、少しでも上手に撮影できるように、編集できるようになりたいです。
それには、センサーサイズの大きなASI294MCが欲しいです。
管理人は、満月を撮影したことが今までありません。今使っているASI462MC(惑星専用と言われている)は画角が狭く、レデューサーを使用しても半月がなんとか収まるくらいなので・・・
手間をかければ、満月の画像を作像出来ないことはないのですが、管理人には少し荷が重いかもしれません。
今さらながら、月は面白い天体ですね。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影ソフトウェア FireCapture2.6 スタックソフトウェア AutoStakkert3.1.4
画像処理ソフトウェア RegiStax 6
撮影場所:自宅ベランダ
コメント
うーん、おもしろいですが、なかなか手強いですね。
まずやはり明るすぎると思います。最初のはRGB全部100%を超えて飛んでしまっています。次のも青がやはり飛んでしまっています。
下の右の写真の暗いところはやっとバランスが取れてる感じでしょうか。
撮影時のゲインと露光時間はどれくらいでしょうか?撮影時に暗くするのはがまずホワイトバランスを取るのが第一だと思います。
それでもダメなら次はUV/IRカットフィルターを入れるのがいいのかと思います。ASI462MCはRGB全色が赤外に同じように高い感度があるので、撮影時に色バランスがずれて映ってしまう可能性があります。
Samさん、ありがとうございます。
やはり明るすぎますよね。この撮影の時、GAINも露光時間も記録をとってなくて、今悔しい思いをしております。
僕も下の写真はまずまずかなと思っていますが、それでも明るすぎますよね。明るくしすぎて情報を飛ばしてしまうともう戻ってきませんもんね。
なるほどまず、ホワイトバランスなんですね。 UV/IRカットフィルターは偶然にも持っているので、次回の月の夜に試してみます。それにしてもASI462MCは強力な感度を持っているんですね。あの頃は新製品だからと飛びつきました。それが仇になることがあろうとは・・・