狙い
例のサイトの不具合のせいで、諦めていたのが、かみのけ座の渦巻銀河M64「黒眼銀河」。
昨夜も曇りがちだったのですが、雲と雲の隙間が大きく、もしかしたら撮影可能かもしれないと思い、思い切って撮影基地を設営し、撮影を始めました。
本当に黒目のように写るものなのか、楽しみにしながら。
というのも、宇宙塵の帯は、しし座のNGC3628で撮影に成功したことがあったからです。
Wikipediaより
渦巻銀河の中心核の手前にはっきりとした暗黒帯を持っているのが、特徴である。この暗黒帯は銀河の宇宙塵によって光が吸収されるために黒く見えており、暗黒帯が黒目のように見えることからこの名前が付けられている。
さて暗黒帯は見えるのか。
撮影結果
露出8秒間、総スタック時間1216秒間、GAIN370~410。
相変わらず、星の数に悩まされ、一進一退のライブスタックとなりました。
結果として総撮影時間は1時間に及びました。無視されたフレームの方が圧倒的に多かったのです。
しかし残念ながら、目標としていた総スタック時間30分にもう一息というところで、空が厚い雲に覆われ、総スタック時間は20分ちょっとという結果になりました。
フレームの無視が少なければ、楽に30分いけたのですが。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPでトーンカーブ調整、ノイズ軽減
撮影場所:自宅ベランダ
ノイズ軽減を優先して、本体を少し薄くしました。中心部に突起が見えます。
残念ながら、渦巻状、黒眼状には見えませんが、奇麗に撮れたと思います。
でも、ほんの気のせいか、渦巻が見えるような気がします。
あくまでも、気のせいか、ですが。
まとめ
まずはM64を撮影できて良かったです。
今回、例のサイトが復旧していたので、ドンピシャでM64を画角に導入することが出来ました。
復旧というのはかなり嘘があって、例のサイトに問題はなかったのに、何を勘違いしたか、管理人が赤経のhとmを取り違え、2hをモータードライブの8秒速で捉えようとし、サイトのhの数値が全然変わらないので、サイトがトラブっていると勘違いしました。
2h分を8倍速で進むのはとても時間がかかるはずなのに、勘違いは恐ろしいです。
今回の一時間の撮影という、管理人のモータードライブには長い時間だったとはいえ、大きく追尾誤差が出ました。一応再調整には成功したはずだったのですが・・・
目標天体は、東西南北いずれの方向にもズレました。こうなると、東西、高低、どのように調整したらよいかわかりません。
もう一度点検してみたいと思います。
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