前回のリターンマッチ
M77、くじら座の渦巻銀河です。
昨夜は、これを目標天体にしました。
M77は、地球から6000万光年も離れていますが、実際の広がりが17万光年と大きなこともあるのか、視等級が8.87もあり、管理人のような技術でも比較的、簡単に撮影できます。
残念ながらファインダーではとらえられませんが。
実は以前撮影しかけて、天候が悪くなり諦めた経緯が二度あります。
折角観測しやすい天体ですから、今晩こそは!と思い、撮影基地を設営しました。
天候は最高だけど最悪
昨夜、初体験となったのが、低気温です。
これまでは、6から7℃くらいの中で撮影していましたが、昨夜は1℃!
寒いのなんのって。
空は澄んでいて天候は最高でしたが、気温が低く、環境は最悪でした。
M77の撮影には差し支えなかったのですが、次の天体へと思った時には、かなり体力を消耗しており、昨夜はM77の撮影で満足することにしました。
撮影結果
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)、GAIN:Middle
撮影及びスタッキングソフト:ASILive、ASILiveによるライブスタッキング
画像編集ソフト:GIMP
撮影場所:自宅ベランダ
一度目の撮影 10秒露出、600秒撮影
自動追尾はまだ安定していないので、まずは10秒露出からのスタートです。
そこそこの星雲の周辺部が雲のように写りました。
ネットで見るM77の色は、青とかグレートとか、色々でした。今回の観測でもこれといった色は炙り出されませんでした。
編集は、色レベル、トーンカーブ、露出、ノイズ低減を実施しました。
二度目の撮影 30秒露出、720秒撮影
10秒露出で満足しようと思いましたが、星が流れまくったらやめようと思い、30秒露出にもトライしました。結果は、なんと24分間のライブスタックに成功しました。
自動追尾の調子が良かったのか、周囲にそこそこ星があったからか・・・とにかく撮影は大成功です。
30秒露出のおかげで、星雲の雲が、より濃く写りました。周辺の星も増えて、賑やかになりました。さすがに渦巻までは見えませんでしたが、十分満足な結果です。
これで中央部の飽和がなければ、さらに良かったなと思いますが、編集前から飽和気味だったので仕方ありません。
色は、10秒露出と同様でした。
編集は、色レベル、トーンカーブ、露出、ノイズ低減を実施しました。
低気温下の撮影と、結露
今回は、M77の撮影の成功は嬉しかったものの、低気温の中での撮影は結構体力を使うことを思い知りました。これからもっと寒くなるので、一晩につき、1天体の撮影が限界になると思います。
画角への導入をしていると、結構時間がかかり、体力が消耗するのです。
また、結露対策も重要です。今回、パソコン台以外はいったん、家の廊下に格納し、しばらく時間がたってから自室に格納しました。
風邪にならないよう防寒し、結露対策もする、冬は気を遣うことが多そうです。
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