スポンサーリンク

【天体観測】こと座散開星団NGC6791を撮影、しかし追尾誤差が大きい

天体撮影に関する事項
ディスプレイ広告02

ねらい

北極星の見えないベランダで、極軸を設定し、SharpCapを使わなくても追尾誤差の少ない撮影をできるようにし、ついでにドリフト法で使っていた星の近くの天体の撮影をしようというものです。

練習と楽しみを兼ねております。
極軸設定については、追尾誤差が大きく残り、なかなかうまくいっていません。
それでも、天体観測で星と戯れるのは楽しいです。

目次に戻る▶▶

極軸設定

Polar Scope Align Proで大体の見当をつけて、ドリフト法を使いました。
Polar Scope Align Proは、割とデキるアプリで、東西の調整は、Polar Scope Align Proで大体できてしまいます。
つまりドリフト法での東西調整はほんの少しで済みます。といいますか、ドリフト法でも完全には星が止まらない状況ですので、Polar Scope Align Proのみで東西調整をしているといっても良いです。

高度調整もそうで、気持ち調整する程度で済みます。

SharpCapの極軸設定にはかないませんが、戦力として十分働いています。

星がほぼほぼ止まって、目標天体のライブスタックを始めます。
しかし、いざ撮影開始となると、星が動き始めます。南北にはズレないのですが、東西にズレます。
北極星の見えないなかでの極軸設定は、これが限界の状態です。

相当極軸を追い込んでいるのですが、残念です。

目次に戻る▶▶

撮影結果

ベランダからだと、夏の大三角形が見えます。
ベガも見えます。
本当に夏になったことを実感します。
久しぶりのベガを見たので、ベガを基準恒星(赤経18h36m、赤緯+38°47′)にして、そのすぐ北にある、こと座散開星団NGC6791(赤経19h20m、赤緯+37°46′)を撮影しました。

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンNEWポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・F=714mm・F値7、EDレンズアポクロマート
カメラ:CMOSカメラASI462MC
自動追尾:MD-5(ビクセン)、
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPでノイズ軽減。

露出8秒間、総スタック時間30分間、GAIN350。
炙り出しをしないと見えない散開星団でした。やはり、90mmの対物レンズより、100mmの対物レンズの方が、細かい星が見えている気がします。

撮影の出来はまずまずなのですが、やはり追尾誤差が大きく、画像の下の黒い枠になってしまった部分をトリミングしており、横長の画像になっています。
写真としては良いだけに、残念な結果です。
また、少し大きめの恒星がぼてっとした感じなので、UV/IRカットフィルターを次回は使ってみたいです。
それから、80Mアクロマートの時に見えていた青ハロは、もう見えないレベルです。

目次に戻る▶▶

まとめ

どう追い込んでも、星が止まりません。止まる時もありますが、止まらない時は割と大きく動いてしまうので、写真のフレームが格好悪くなってしまいます。

近々、もう一度SharpCapで極軸を設定して、テスト撮影をしたいと思います。梅雨の間にモータードライブの精度が下がったはずはないはずで、そこを確認したいです。

きよりんさんがコメントをくれたように、ビクセンさんにオーバーホールに出すと良い結果が出るかもしれません。
それで追尾誤差が少なくなって、赤道儀が復活してくれたら嬉しいのですが。

赤道儀のオーバーホールの調査、極軸の追い込み、並行して進めます。

目次に戻る▶▶

コメント

  1. こたろう より:

    おはようございます。
    赤緯のズレはないとの事で、東西の。。。って事でしたら、極軸は合っているのだと思います。極軸がズレていれば赤緯に誤差が生じますもんね。ですから、赤道儀というよりモーターなんでしょうね。

    • sanpojin より:

      こたろうさん、ありがとうございます。

      やっぱりそういうことになるんですかね。こまったなー、MD-5の中古に賭けてみるか、スタック時間の短くて済む天体専門にするか、それも寂しいです。
      やっぱりだましだましモータドライブを使っていこうと思います。

      いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

  2. きよりん より:

    こんにちは。
    星がぼてっとするとのことですが、お使いの ZWO ASI-462MC というカメラは赤外線領域の感度がかなり高いカメラで、赤外線を撮影できます。そして、屈折望遠鏡の場合、赤外線は可視光線とレンズの屈折率が違うため、ピント位置が違ってきます。つまり、ぼやけているのは赤外線が写っているためです。そのため、通常撮影では UV/IR をカットするフィルターが必須となります。(462MC は私も使っています)

    • sanpojin より:

      きよりんさん、ありがとうございます。

      あー、なるほどそういう理屈なんですね。ピンボケの赤外線でぼてっとしていたんですね。EDレンズにしたから解消されるという問題ではないんですね。
      基本、 UV/IRカットフィルターは付けたままが良いかもしれないですね。頭がすっきりしました。

      アドバイス感謝します。これからもよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました