【天体観測】おおぐま座の渦巻銀河M81を撮影しました

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撮影の経緯

いつものように木星の撮影を終えて、DSOの撮影をしようと思ったら、夜空がすごく明るい!
そう、昨夜は、月齢15.8の月が、美しく輝いていたのです。
美しく輝きすぎて、狙っていた冬のDSOの散光星団M35に望遠鏡を向けても、GAIN300、250程度では完全に白飛び、200でもスタック画面が明るすぎて恒星がわずかに確認できるような有様。
久しぶりにこれだけの月夜を経験した気がします。
これで店じまいにしようか迷ったのですが、せっかく撮影基地も設置しているのですから、何か収穫が欲しくなりました。

対象は、月からなるべく離れた、管理人のベランダでも撮影できるものでないといけません。
東は月夜で全滅。
真北から北東がねらい目でした。
星図を見ていて見つけたのが、おおぐま座の渦巻銀河M81です。
この位置なら白飛びしません。
webサイトで見た写真も美しかったので、これに決めました。
1774年にヨハン・ボーデさんによってM82と同時に発見されたために、「ボーデの銀河」と呼ばれることもあるそうです。

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撮影の経過と結果

恒星のピント合わせ

一応ドローチューブについている目盛りで、だいたいのピントが合う位置を覚えているので、完全に外れた位置からピント合わせをすることはありません。
ですので、バーティノフマスクを装着した時には、まずまずピントが合った状態です。

↓バーティノフマスクを装着してすぐの状態

↓ここまでピントを追い込んで固定しました。

極軸設定

いつものように、SharpCapのPolar Align機能を使って極軸設定をしました。
コーン星雲を撮影しなおした時とは打って変わって、順調に極軸設定が出来、設定誤差も、22″に追い込みました。

自動追尾の結果

追尾誤差はありましたが、許容範囲内で、ズレた部分の切り取りをするまでもありませんでした。
誤差は北西方向(多分)でした。設定の問題ではなく、ピリオディックモーションの問題でしょうか。
結果としては61分20秒の長時間ライブスタックを行うことが出来ました。まだ続けることが出来たと思います。

基準恒星と目標天体の導入

明るい月夜でしたので、1等星しか見えていないような状況です。
北東の空を、ファインダーで捜索していたら偶然恒星が視野に入りました。肉眼では確認できません。
astrometryで調べてみると、おおぐま座ψ星(赤経11h09m、赤緯+44°29′)であることが分かりました。
この際、そんなに遠くなければ、目盛環の赤経赤緯値さえ合わせられれば良いので、この星を基準恒星に決定しました。
目標天体のM81(赤経09h55m、赤緯+69°03′)までは、少し走らなければなりません。

↓おおぐま座ψ星です。この位置はまだそれなりに月光の影響を受けています。

撮影結果

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し
その他:UV/IRカットフィルター使用
撮影場所:自宅ベランダ

露出8秒間、総スタック時間3680秒間(リアルタイムダーク補正使用)、GAIN250。での撮影となりました。
少々月光の影響を受け、画像に白い部分が出来てしまいましたが(月夜参考です)、出来栄えとしては申し分ないです。
こんなきれいな渦巻銀河を久しぶりに見たなあという感じです。
61分20秒の総ライブスタック時間も効いています。

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まとめ

月光を避けていたら、宝物にありついた気持ちです。
最近、渦巻銀河については良い結果を残せていなかったので、思い付きで撮影を思い立ち、ラッキーでした。

冬のDSOシリーズの撮影は月夜が終わってから再開します。

最初のターゲットは、ふたご座のM35にする予定です。

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