【天体観測】オリオン座散光星雲M78とろくぶんぎ座スピンドル銀河を撮影

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環境と狙い

昨日は暖かったですね。
夜も同じように暖かく、いつものように二重にズボンをはいたり、マフラーをしたりすることもなく、トレーナーにダウンジャケットだけで済みました。
暖かいと、天体観測にかける時間が長くなります。
昨夜は23時まで行っていました。

昨夜の狙いは、最近自分の中で流行りになっている、銀河とか星雲です。

①オリオン座散光星雲M78(赤経05h46m、赤緯00°00′)
②ろくぶんぎ座レンズ状銀河NGC3115(スピンドル銀河)(赤経10h05m、赤経-07°43′)

を狙いました。他にも撮影しましたが、ここでは、この二つを掲載します。

M78は、もう一度どれくらい苦労するか試してみたかったので、再チャレンジです。

スピンドル銀河は、メシエナンバー以外に、スピンドルという名称がついており、有名なものなのかもしれないと思い、狙いました。

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撮影結果

Sharpcapは相変わらず、フレームに厳しい判定を下し、30秒露出で撮影して、総スタック時間を1200秒にするには、倍の2400秒くらいの時間が必要です。
Sharpcapの問題なのか、管理人とその望遠鏡やモータードライブのせいでしょうか。
ただし、割とすんなり撮影出来るときもあり、その差がどのあたりにあるのかよく分かりません。

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:GIMP(色レベル補正を実施)
撮影場所:自宅ベランダ

オリオン座散光星雲M78 露出30秒間、総スタック時間1200秒

右と下の黒枠を見ると分かりますが、1200秒間の撮影で、相当ずれが出ています。撮影にかかった時間の分黒い部分も増えます。
それでも何とか写真になるのは、スタックのおかげです。
しかしそのスタックが厳しく、一進一退でスタックされていきます。半分ぐらいのフレームが無視されました。

まあ、星の数も平均すると8くらいだったと思うので、Sharpcapも頑張ってくれたようです。
途中でスタックできなくなると、警告が出ますが、フレームの明るさは変わっていないのに、「フレームが暗すぎる」と言われたり、逆に、フレームが突然明るくなってきて、スタックできなくなることもあります(これは警告なし)。(この急に明るくなる現象はなんなのでしょうか?)

この星雲は8.3等級と明るくて画角導入などは楽ですが、炙り出しで淡い部分を出すが難しい。もちろん撮影も。
しかし、どこかユーモラスで淡い雲が奇麗です。
GAIN220、ノイズリダクション5.0、FWHMフィルターは最大、星の数10、星像MAX30・MIN1

スピンドル銀河 露出30秒間、総スタック時間1200秒間

画角への導入が成功した時はワクワクしました。超有名な天体を前に、誰もいないのに自慢げに。この雲状のものがどのような画像になるのか、楽しみでした。
そして、我ながら良いフレームになりました。明るすぎもせず、暗すぎもせず、スタック画像も少し明るめのちょうど良いものでした。
しかし、Sharpcapは厳しく1200秒スタック予定が、40分以上かかってしまいました。スタックされたフレームの数の分だけ、無視されたフレームもあったということです。
何だか、最近のモータードライブの調子が心配です。まあ、追尾ズレだけではスタックされるかどうかの判定はされていないようですが。

画像は、予想に違わず、とても美しい銀河が炙り出されました。
中心の光と、周りの淡い部分、とても素敵です。
そして、本当にレンズのような形をしています。
しかし、惑星の撮影よりもDSOの撮影の方が、色々と気を使わないといけない設定が多く難しく感じます。ピントズレ・明るさ不良以外の失敗があるんだなと。
それに負けない美しさもありますけどね。
GAIN270、ノイズリダクション5.0、FWHMフィルターは最大、星の数10、星像MAX30・MIN1

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まとめ

星の数はMIN10個にしているんですが、実際のSharpcapパネル上の星数が6個くらいでもスタックされています。かと言って星数が数十にもなる散開星団でスタックすんなりいくかというとそうでもないんです。(昨夜M93を撮影した時に思った)

それだけDSOの世界で、良い画像を得るには、たくさんフレームを撮って、厳選しないといけないということなのかもしれません。

ただ、銀河、星雲の世界は思った以上に面白く、しばらくこだわるかもしれません。

モータードライブの精度の低下はともかく、撮影の始めに極軸調整をして星が動かなくなるのを確認しているのに、ライブスタックに入ると、星像がずれ始めるのはなんででしょう。
これ、今一番困ってます。

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コメント

  1. Sam より:

    sanpojinさん、ご無沙汰しています。相変わらず楽しんでいるようで何よりです。

    ところで露光時間ですが、おそらく30秒は長すぎます。どれくらいがいいかは極軸合わせの精度にもよりますが、たとえ極軸が完璧だったとしても30秒だとピリオディックモーションで星が流れてしまうと思います。

    いずれにせよ、もし星像のズレが見えているのなら、まず第一にやることは露光時間を短くすることです。おそらく10秒か、それ以下で構わないと思います。その代わりにゲインを最大近くまであげてみてください。

    本来、Live stackは決して難しくありません。確かに画角が狭いので見えている星の数は少ないですが、それでも微光星まで合わせたら十分の星があるはずです。

    ゲインを上げると画面が真っ白になるとのことですが、ヒストグラムは触られてますでしょうか?右のパネルの下のほうに、山型の赤青緑のグラフが見えると思います。よく見るとそこに3本の黄色の縦の点線が見えると思います。SharpCapの有料版を使っているなら、雷のようなマークのアイコンを押してみてください。もし無料版を使っているなら、3本の黄色の点線の一番左を山のピークの少し左まで持ってきて、次に真ん中の黄色の点線を山のピークの右側まで持ってきてください。有料、無料、いずれの場合も炙り出せてものすごく良く見えるようになると思います。

    ちなみに、山のピークの位置はどのあたりでしょうか?ピークは左からせいぜい3分の1くらいまでに抑えてください。もしそれより右にある場合には、露光時間が長すぎるか、ゲインが高すぎます。

    上記の炙り出しは、Live stackのヒストグラムでも同じことができます。Live stackで炙り出しをしてしまうと、右パネルでのヒストグラムの炙り出しが二重でされることになります。その場合は右パネルの黄色の線を元に戻してください。雷ボタンの下にリセットボタンもあるので、それを押せば一発で元に戻ります。

    おすすめは、最初露光時間数秒でゲインは最大。その都度、ヒストグラムの黄色の点線を調節して、明るすぎるならゲインを徐々に下げます。ゲインとか露光時間を変えたら、毎回必ず黄色の点線を調整します。この操作は有料版だとボタン一発ガイドをしない限り、露光時間は最大で10秒くらいです。

    • sanpojin より:

      Samさん、お久しぶりです。何と良いタイミングのアドバイスで感動しています。
      そうなんです、楽しんではいるのですが、なんかひりひりする感じで楽しんでいます。次のフレームはスタックされるのか無視されるのかって。
      30秒でピリオディックモーションが出るのは当たり前のことなんですね。僕はモーターがもうやばいのかと悲しい思いをしていたところです。
      なるほどー、10秒なら星は止まります。ゲインを代わりに上げればよいんですね。僕は露出の方が良い画像になるのかと思っていたので、何とか最低30秒間のノータッチを目指していました。ゲインを上げれば星の数も増えるでしょうから、その方がライブスタックには有利なんですね。
      ヒストグラムいじってません。何だか難しそうで・・使っているのは有料版です。早速雷ボタンを使ってみたいと思います。今、Sharpcapの画面を見ながら、読んでいます。これは、さっそく今夜試してみます。ヒストグラムによる炙り出しをしたことがないというのはお恥ずかし限りです。
      とにかく露光が数秒で良いとは目からうろこでした。いつもありがとうございます
      すみません、ここで質問してしまうのですが、総撮影時間は、目標天体にもよると思いますが、今のところ星団は600秒、星雲や銀河は1200秒を目指しています。これを短時間露光で撮影したらよいということでしょうか?それともゲインを上げるから、撮影時間を押さえ目にした方が、追尾ズレも出にくいという判断をした方がよろしいのでしょうか。

  2. Sam より:

    一回の露光時間は数秒に減らしてしまっても、撮影する枚数を増やしてあげればいいです。

    基本的には仕上がりはトータルの露光時間で決まります。ゲインがどうあれトータル露光時間を減らすとクオリティは下がると思っていて間違いないです。

    一回の露光時間を減らすのは追尾ずれをなくすため、ゲインを上げるのは恒星を認識させるのに十分明るくするために必要です。

    今回の場合は優先順位から言うと
    1. まずは追尾ずれをなくすために10秒以下の短時間露光を目指し
    2. 暗くなるのでLivestackで恒星の数を増やすためにゲインを上げる
    3. Livestackの枚数を増やしてトータルの露光時間を確保する
    ということです。

    • sanpojin より:

      Samさん、早速お答えいただき、ありがとうございます。とても分かりやすく、よく理解できました。トータルの時間は減らさないようにします。
      今夜は曇り気味で、Samさんのアドバイスを実行できるか心配です。
      いつもアドバイスいただき、感謝しております。これからもどうかよろしくお願いします。

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