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【天体観測】やまねこ座渦巻銀河NGC2683,オリオン座散光星雲M78を撮影

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環境と狙い

昨夜も暖かい夜でした。
天体観測にはちょうど良い環境ですが、やはり星の明るさに力強さがないです。
空にベールがかかったような夜が続いています。
一昨日の観測の時のように、苦労をするかなあと心配しました。

昨夜は、純粋に天体観測を楽しもうと、目標天体を物色。
最近、銀河の撮影に成功して、楽しくなっているので、銀河を一つ、星雲を一つ撮影しました。

①やまねこ座渦巻銀河NGC2683(赤経08h52m、赤緯+33°25′)
②オリオン座散光星雲M78(赤経05h46m、赤緯00°00′)
を目標天体に決めました。②については一昨日のリベンジになります。
①は10.6等級で、暗めの天体ですが、管理人の望遠鏡の能力を試すべく選定しました。

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撮影結果

撮影直前には極軸調整をしました。そこで、星は30秒でも止まるんですが、撮影を始めるとずれ始めます。ピリオディックモーションもあります。

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:GIMP(色レベル補正、トーンカーブ補正、ノイズ軽減を実施)
撮影場所:自宅ベランダ

オリオン座散光星雲M78 露出30秒、総スタック時間240秒間

昨日より、GAIN値を細かく調整して、星が背景に埋もれないように(ここにこだわりました)、そしてなるべく明るいフレームにして、ライブスタックを始めましたが、8フレームでスタックが止まってしまいました。こういうところが原因が良く分かりません。Sharpcapは「Alignできない」としか、この時は言いませんでした。
設定は、星の数は10個、ノイズリダクションは5.0、GAIN260、黒レベルの閾値50。

同上 露出30秒間、総スタック時間630秒間

一旦、データをクリアして、設定もリセットしてライブスタックを再開しました。
この時は、スタックがまったく進まず、頭を抱えてしまいました。
Sharpcap上の星の数は8から10はあったのです。でも、ダメでした。
そこで、いったんデータクリアして、ライブスタックをスタートさせたところ、ライブスタックが進むではありませんか!
最終的には、630秒間のスタック時間を稼ぎました。
途中Sharpcapからは「フレームが暗すぎる」と言われました。ブライトネスを200まで上げて対応しました。効果があったのかどうか、スタックは続きました。
設定は、星の数は10個、ノイズリダクションは5.0、GAIN260、黒レベルの閾値50。

ただし、20分の総スタック時間を目指していた管理人としては、このライブスタックは630秒以上スタックされなかったので微妙な気持ちでありました。

やまねこ座渦巻銀河NGC2683 露出30秒間、総スタック時間1200秒

最近、散開星団のネタがなくなってきていて、思い切って、星雲、銀河の世界にチャレンジしています。
今回もその一環で、この天体を選択しました。
見事1200秒の総スタック時間を成功させました。スタックファイルの保存後も、まだまだスタック続いていましたから、かなり良いフレームだったのだと思います。
目標天体をロストするのが怖くて、ほとんど導入した位置から動かさずにライブスタックを開始しました。(上部やや右がNGC2683です)
そして、今回も、念入りにフレームを作りました。
設定は、星の数は10個、ノイズリダクションは2.0(減らしても効果が分からなかったです)、GAIN300、黒レベルの閾値50。

これ、炙り出した時はとても感動しました。管理人の望遠鏡のスペックでも視等級10.6(管理人の望遠鏡の極限等級は11.3)はいけるんだと自信もつきました。

遠い銀河を眺めているなんて、とても嬉しい気持ちでした。

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まとめ

今回の撮影が成功したということは、空のかすんだ感じはあまり影響がなかったということになります。

今回、スタックされない状態が続いた時にSharpcapから指摘されたのは、①「Alignできない」②「FWHM高値」③「フレームが暗すぎる」の3つでした。
②にたいしては、なすすべがありませんでした。どうしたらこの問いに答えられるのか・・・
③に対しては、GAINで対応するかBrightnessで対応するか迷いましたが、SharpcapはBrightnessという言葉を使っていたので、素直にBrightnessを上げて対応しました。

これらの対応が功を奏して、ライブスタックが成功したのか、あまりにフレームが無視されるので、腹が立ってクリアしてやり直し(M78の撮影はこのパターンだった)、というのが良かったのか、今一つ分かりません。

ただ、一昨日の夜よりは、より恒星が目立つフレームにしたつもりだし、今回の撮影で、Sharpcapは恒星が正確にが10個ないとスタックしないというわけでもないことが分かりました。8個とかでもスタックされてましたから。
さすがに恒星が3個しか認識されていない状況ではスタックされませんでしたが。

なるべく明るい、それでいてコントラストもそれなりのフレームを作っていくしかないようです。

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