スポンサーリンク

【天体観測】迫力が出なかったさんかく座銀河と、木星・土星

星雲・星団・銀河に関する情報
ディスプレイ広告02

ねらい

土曜日10月2日のプチ遠征で、回転花火銀河M101の撮影が少しうまくいきませんでした。

車のヘッドライトのせいかもしれない、ノイズによるものです。
そのせいで、画像はかなり迫力不足のものになってしまいました。
そして、その再チャレンジとして、さんかく座の渦巻銀河M33「さんかく座銀河」を狙うことにしました。
さんかく座銀河は、天の川銀河、アンドロメダ銀河 (M31) とともに、局所銀河群を構成する主要な銀河の一つであり(Wikipediaより)、かなり重要・有名なのですね。知りませんでした。

あとは、ここ数日のひどいシーイングでまともに撮影のできていない、木星と土星も撮影しました。

目次に戻る▶▶

極軸設定

ベランダからだと、そのギリギリ端から北極星を覗き、SharpCapのPolar Align機能を使って行います。
昨夜も「GOOD」まで追い込み、誤差は1′未満でした。
これで撮影は順調にいくはずです。

目次に戻る▶▶

導入

運よく、さんかく座銀河(赤経 01h 33m、赤緯+30° 39′)の少し北にある、秋の四角形の一つ、アルフェラッツ(赤経 00h 08m、赤緯+29° 05′)を肉眼で捉えることができ、基準恒星としました。
少し飛べば、さんかく座銀河にたどり着きます。
しかし、さんかく座銀河は、視等級が5.72とありながら、パソコンの画面には、ほんのわずかに雲のようなものが見えるだけで、導入には苦労しました。
ロストするのが怖くて、思い切って、モータードライブや赤緯ハンドルを操作できません。
こわごわです。
結果としては、無事画角への導入に成功しました。

目次に戻る▶▶

撮影結果

結果から申しますと、今回も冴えない結果になりました。

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンスーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセンMD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるライブスタック(リアルタイムダーク補正機能使用)
画像編集: SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、GIMPによる彩度、トーンカーブ、露出等補正
その他:UV/IRカットフィルター使用

一度目のライブスタックは、全く進行せず、こういう言い方は正しいのかどうかわかりませんが、事前に取得しておいたダークフレームの力も使い果たしてしまい、30分の時間を無駄にしました。
二度目のライブスタックは、嘘のように進行し、無視されたフレームはなく、かなりの大作を期待しました。

露出8秒間、総スタック時間2400秒(リアルタイムダーク補正1800秒間)、GAIN230。
今回も低めのGAIN設定ですが、300まで上げるとStackビューが真っ白になってしまうので、試行錯誤の結果230という数字に落ち着きました。
ダーク補正は、ダークフレームを再度使いまわしました。
そして適用し、ライブスタック開始です。

上記のような、力のない渦巻銀河になってしまいました。目を凝らさないと見えませんね(笑)
これ、ノイズを軽減後の画像で、さんかく座銀河がかろうじて残るように編集したものです。
元の画像はこれ。↓
これでもアリなのかもしれませんが、ちょっとノイズが強すぎます。
さんかく座銀河も比較的低空にあったので、光害のせいでしょうかね。

目次に戻る▶▶

木星・土星

やはり昨夜もシーイングが悪く、うまくピントを合わせられませんでした。
平凡な結果となりましたが、良い方です。

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀、鏡筒、カメラ、自動追尾:同上(ただし、×0.5レデューサーではなく×2バローレンズ使用)
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理、GIMPでカラーバランス、コントラスト等調整
その他:UV/IRカットフィルター使用

木星

木星の雰囲気は悪くないのですが、あと一息ピントが追い込めると良かったです。自分ではあのシーイングではこれが限界と考えていますが・・・暗斑がもう少しはっきり写ってくれていればよかったです。

Diameter=45.93″、Magnitude=-2.70、FocalLength=1250mm、Resolution=0.48″、Filename=Jup_215610、Date=031021、Start=215540.941、Mid=215610.944、End=215640.947、Duration=60.006s、Frames captured=7775、ROI=640×480、ROI(Offset)=1168×392、FPS (avg.)=129、Shutter=4.214ms、Gain=309 (51%)、Gamma=82、Histogramm=100%

土星

こちらも、これは!という画像を得ることはできませんでした。ピントの追い込みはもう一息なんですが・・・今夜再チャレンジします。
かろうじてカッシーニの空隙が分離しています。

Diameter=17.50″、Magnitude=0.54、FocalLength=1050mm、Resolution=0.58″、Filename=Sat_212122、Date=031021、Start=212052.416、Mid=212122.420、End=212152.425、Duration=60.009s、Frames captured=6887、ROI=640×480、ROI(Offset)=960×544、FPS (avg.)=114、Shutter=6.529ms、Gain=411 (68%)、Gamma=100、Histogramm=87%

まとめ

さんかく座銀河はチャレンジすることに意味がある、そんな感じで臨むことになりました。撮影後の感想です。
アンドロメダ銀河と同じくらい有名なのに、撮影はさんかく座銀河の方が難しい気がします。
さんかく座銀河がもう少し高度が上がった時に、再チャレンジしてみたいと思います。

木星と土星は、シーイングと、ピントのタッチの戦いです。昨夜も、木星と土星はパソコン上で、かなりゆらゆら揺れていました。
シーイングに勝つことは難しいですね。でも、日を追うごとにシーイングも良くなるかもしれないので、その時に、キレのいい木星と土星を撮影したいです。

ここしばらく良い天気が続くようです。毎晩天体観測ができる幸せな期間になるといいと思います。

目次に戻る▶▶

コメント

タイトルとURLをコピーしました