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【天体観測】2022年8月10日未明の木星を撮影してみた

惑星に関する情報
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撮影に至る経緯

夜の普通の時間は、天気が悪く、楽しみにしているDSOの撮影目標があるのに手がつけられません。
しかし、未明から朝方にかけては、撮影時間の短い惑星の撮影ができるほど、雲の切間が増えます。
なぜか・・・

未明から朝方まででは、DSOを撮影する余裕がなくて、必然的に惑星の撮影が増えます。
残念ながら土星は西の空に沈んでしまっている模様(多分)。
土星は少し夜更かしして観測しないといけないようです(眠ってはいけない)。
木星は、かなり早起きすることが必要です(眠っても良い)。

そこで、一生懸命木星を撮影しました。

今回はSharpcapとFireCaptureの撮影比較と、Sharpcapのフォーカスアシスメントの機能実証を行いました。
これがうまくいけば、Sharpcapで、ピント合わせから撮影までを行うことができ、質の高い画像ができるはずです。
これまでなかなかうまくいっていないことが実行できるようになります。

そして、今回、Sharpcapのフォーカスアシスタントのエッジ分析でピントを合わせて、撮影に至らせることができました。この撮影パターンがいつも再現できると良いと思います。

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木星の画像

[撮影に使用した機器、ソフトウェア等]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)及びFireCapture2.6で撮影、AutoStakkert3.1.4によるスタック
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日時:2022年8月10日水曜日未明

Sharpcapによる撮影

画像①

土星の色調としては、こちらが正しいのだろうと思います。
今回シーイングに恵まれ、北にも南にも白斑を確認することができ、北上部、南上部にも縞模様をはっきり確認することができます。

Gain=230、露出=8.0000ms

そしてこの時のフォーカスアシスタント機能のグラフの状況は、以下のようで、確かにピントが合っていることを示しています。
なお、このフォーカスアシスタント機能、明らかにピントが合っているような状況なのだが自信がないというよう様な時に使うもので、目測で明らかにピントがずれている時に使うものではありません。

画像②

少しだけフォーカスノブを動かしてみました。結果は失敗。それでも複数の白斑を確認でき、縞模様もたくさん見ることができ満足な出来栄えです。
しかし、フォーカスアシスタント機能の棒グラフに変化はありませんでした。SharpCapはこれくらいのピントのズレは許容しているのでしょうか。

Gain=230、露出=8.0000ms

FireCaptureによる撮影

画像③

これも北と南に白斑を確認し、縞模様にうねうねを確認できました。大赤斑が無くても十分な木星画像です。
今回ヒストグラムを調整しましたが、SharpCapのような色調にできませんでした。次回までの反省点です。

Gain=271 (45%)、露出=6.500ms

画像④

向こう側から新たな白斑が自転で見えるようになってきています。
縞模様も、北と南に確認でき、ピントは十分あっているものと思われます。

Gain=275 (45%)、露出=6.500ms

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まとめ

今回はとてもシーイングが良く、Sharpcapture でも、FireCaptureでも、甲乙つけ難い結果となりました。
惑星画像はシーイングに全てかかっているというお手本のような画像です。全てというより、大部分を占めていると言ったほうがいいですかね。
大赤斑の見えない木星の画像では、星見を再開して1番撮れたと言っても良いですね。

フォーカスアシスタントもここに来て、少し慣れた感があります。
さらに追求していきたいと思います。

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