お詫び:タイトルを公開当初「【天体観測】ぎょしゃ座の散開星団M36の再撮影、成功」としておりましたが、 「【天体観測】ぎょしゃ座の散開星団M38の再撮影、成功」が正しいタイトルです。申し訳ございませんでした。
経緯
鏡筒を、ビクセンの80M(口径80mm、焦点距離910mm)からSVBONY社のSV503 102ED(口径102mm(EDレンズ仕様)、焦点距離714mm)に変えて、
購入前に撮影したいろいろなDSOの見え味の違いを実感したくて、まずはぎょしゃ座付近から、再撮影を始めました。
実は少し前から始めていて、NGC1778,NGC1893は再撮影済み。
M38も、11月7日に再撮影済みでしたが、ブログ掲載をしておりませんでしたので、今回記事にしたいと思います。
撮影 2021年11月7日
極軸設定
SharpCapのPolar Align機能を使用。記憶が定かではありませんが、おそらく1′未満に追い込んだはずです。
この項目は要らないほど、SharpCapのこの機能には慣れました。
導入
ぎょしゃ座をよくよく見ると、カペラ、メンカリナン(初めて知った)、エルナトが見えていました。エルナトが最短距離だったのですが、気のせいかエルナトばかり基準恒星に使っている気がするので、今回は、新鮮さの観点から、エルナトよりは若干遠い、メンカリナン(赤経05h59m、赤緯+44°56′)を基準恒星にすることにしました。
目標天体M38(赤経05h28m、赤緯+35°51′)までは、遠いとは言っても少しです。
散開星団や球状星団はフレーム画面で、明確にそれとわかるものが多いので、導入は楽です。
おそらく、二回目で導入成功といったところではなかったかと。
↓メンカリナン
撮影結果
[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるライブスタック(リアルタイムダーク補正機能使用)
画像編集: SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し
その他:UV/IRカットフィルター使用
露出8秒間、総スタック時間1800秒間(リアルタイムダーク補正使用)、GAIN270。
何度も書きますが、天の川周辺の散開星団は賑やかで、とても奇麗です。導入も楽で気楽に楽しめるのが散開星団。M38も、管理人の目を喜ばせてくれました。
↓2020年12月3日に撮影したもの。UV/IRカットフィルターも使っていないし、明るい恒星がぼてっとしてしまっていますね。本当にDSO初心者のころで(気持ちは今も初心者です)、これでもなかなか上手に撮れているのです。
まとめ
今回の撮影、追尾誤差も最小限で気持ちが良く、また、M38の見え味もよく、SV503 102EDを購入した甲斐があったなあと思いました。
もっとも、強調方法に違いがあるので、最初にM38を撮影した時は、GIMPで強調処理をしており、そのあたりは参考事項です。
ぎょしゃ座の散開星団の撮影の旅は続きます。実は昨夜M36の撮影を成功させました。これは次回以降記事にしていきます。
ぎょしゃ座の旅は楽しい。
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