この期間の惑星撮影の状況
今期もピント合わせとの戦いでした。
まず、シーイングが悪かったことはいつものことで、ピント合わせにかなり手こずりました。
恒星のピントを使ったり、バーティノフマスクを使ったり、ガリレオ衛星を使ったりして、ピントの合うところを探しましたが、なかなかうまくいきませんでした。
ガリレオ衛星とかカッシーニの間隙を使うなどとはよく言われておりますが、残念ながら、FireCapture画面でカッシーニの間隙は確認できません。
また、GAIN最大にして、ガリレオ衛星が一番小さくなるようにピントを合わせて狙っても、うまくいきません。
バーティノフマスクは、再度木星に使いましたが、やはり三本の光がぼんやりしていて、使い物になりませんでした。
そんな中でも、少しは良い画像が出来たので、紹介します。
[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理、GIMPによる色温度等補正
その他:UV/IRカットフィルター使用
木星
2021年12月2日撮影
そこそこ縞模様が確認できたので、シーイングがひどい中でも、ピントは合っているのかもしれません。
赤道帯の上にも縞模様が確認できます。
また、暗斑もぼんやりと確認できます。
2021年12月3日撮影
これも、↑の画像とあまり変わりなく、ぼんやりしている画像です。
撮影しては撮像して調整し、調整しては撮影しては撮像し、とやっているのですが、ピントの合うところが見つかりません。
上述したように、ここがピントの合ったところで、シーイングの悪さに問題があるのかもしれませんが・・・
土星
2021年12月5日撮影
この期間中、これが土星のベストだとはとても情けないです。D100mm、EDレンズ仕様鏡筒が泣きます。もちろん管理人も泣いております。
もっとも、土星は、帰宅するとかなり西に傾いており、撮影できたのは、この日のプチ遠征の日だけでした。
今週は観測できる日が多いと良いのですが・・・
まとめ
惑星のシーズンは終わりに近づいています。それまでに、もう一度はベストな画像を得たいところです。
そのためには、何が必要でしょうか。
①良いシーイング
②限界まで追い込まれたピント
③惑星の模様をシャープにするフィルター
Amazon | サイトロンジャパン 天体用 フィルター IRパスフィルター IR720 PRO アメリカンサイズ 31.7㎜ SY0097 | 望遠鏡用フィルター 通販
このフィルター買おうかどうか迷っています、Hα領域にも使えるようですし、惑星をシャープにとらえることができるそうです。
これまで惑星の画像の質を上げるための投資はしてきませんでした。このあたりで少しテコ入れしても良いのではと思っています。今夜あたり、ポチってしまいそうです。
コメント
高度が30度以下の低高度なら他の要因も考えた方が良いかもですよ。
カメラde遊ingさん、アドバイスありがとうございます。
確かに土星の硬度は30度以下かもしれませんね。大気分散とかですか?とにかく像が揺れて、ピントが合わせにくいです。木星も30度以下かもしれないなあ。
何か良い方法がありましたら、教えてください。
よろしくお願いします。