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【天体観測】やはりしょぼかったM74と、素晴らしかった木星

惑星に関する情報
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ねらい

ここ数日で撮影したM33、M101がイマイチな結果だったため、銀河を撮影したくなり、それが、M33のお隣にある、うお座の渦巻銀河M74でした。
実はM74は、過去にチャレンジしたことがあります。

わずかに大銀河の姿を見たのですが、もう一度チャレンジしたら、もっとうまく撮影できるのではないかと思い、再チャレンジをすることにしました。
画像処理のスキルもアップしてきているので、何とかなるかもとも思っていました。←思い上がり

しかし、Wikipedia等ネット情報によれば、写りにくい銀河だそうです。銀河の腕はとても淡いそうで・・・口径102mmのSV503 102EDでは太刀打ちできないかもしれません。

それから、恒例の木星と土星の撮影です。ここのところ悪シーイングの壁に阻まれて、良い画像が撮れていませんでした。
こちらも再チャレンジです。

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うお座の渦巻銀河M74

極軸設定

天候が良かったこともあり、15分程度で、極軸を追い込むことが出来ました。SharpCapのPolar Align機能を使い、「Excellent」の結果を出しました。
大銀河の撮影を前に準備は万端です。

導入

昨夜は、基準恒星が見つからない、というような状況ではなく、まずまず恒星が見えていました。
空を眺めていて、M74のある方向でなるべく明るかった、アンドロメダ座のミラク(赤経01h 09m、赤緯+35°37′)を選びました。
M74(赤経01h 36m、赤緯+15°47′)は、ミラクを出発して、M33を通り過ぎて、すぐのところにあります。

導入には成功したものの、SharpCapの画面では、ほとんど見えません。

例のサイト(http://nova.astrometry.net/upload)を使用して、恐々、M74を画角の中央に配置しました。
難しい銀河にしては、スムーズに事が運びました。

撮影結果

結果から申し上げますと、やはりしょぼい結果となりました。
難しい天体は何度チャレンジしてもしょぼいものはしょぼいのです。

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンスーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセンMD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるライブスタック(リアルタイムダーク補正機能使用)
画像編集: SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、GIMPによる彩度、トーンカーブ、露出等補正
その他:UV/IRカットフィルター使用

当初総スタック時間30分のつもりでダークフレームの作成をしていましたが、折角画角の中央に配置できたのだからと、40分の総スタック時間としました。
ダークが少し足りませんが、まあ何とかなるだろうと。

追尾誤差も許容範囲です。

露出8秒間、総スタック時間2400秒間(リアルタイムダーク補正1800秒間)、GAIN270。
本当は、淡い渦巻銀河が相手であることもあり、GAINは300欲しかったのですが、スタック画面が真っ白になり、恒星が見えなくなったので、少し妥協して270としたものです。

目を凝らさないと、先日のM33以上によく見えません。
実はこれも光害の影響と思われるノイズを除去して作成したものです。
元画像はこれ↓この方が銀河の腕の形が良く分かります。
このノイズはやっぱり光害なのかな。
一応UHCフィルターを持っているので、もう一度、M74、チャレンジしてみようかなという気になっています。

木星・土星

ここのところ、シーイングに恵まれていませんでしたが、昨夜は短時間でしたがシーイングの落ち着いた時間があり、良い結果が出ました。

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀、鏡筒、カメラ、自動追尾:同上(ただし、×0.5レデューサーではなく×2バローレンズ使用)
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理、GIMPでカラーバランス調整
その他:UV/IRカットフィルター使用

木星

先般キレのある木星を撮影できたことを記事にしましたが、

今回もなかなかの出来です。素晴らしいといってもいいと思います。
前回の木星とは違った美しさがあります。大赤斑も暗斑も見えて、星見の神様に感謝です。

Diameter=45.80″、Magnitude=-2.69、FocalLength=1200mm、Resolution=0.51″、Filename=Jup_225503、Date=041021、Start=225433.567、Mid=225503.573、End=225533.580、Duration=60.013s、Frames captured=7924、ROI=640×480、ROI(Offset)=168×112、FPS (avg.)=132、Shutter=4.614ms、Gain=298 (49%)、Gamma=82、Histogramm=86%

土星

土星の撮影をしている時は、木星の撮影をしている時よりもシーイングが悪く、ピント合わせがまともにできませんでした。
撮影した23時前には、もうかなり西に傾いていますね。そのせいで、シーイングも悪くなりつつあります。
何だか焦ります。
これも悪い出来ではないのですが、本体模様がもう少しはっきり見たいです。
最低ラインのカッシーニの空隙は確認できました。

Diameter=45.80″、Magnitude=-2.69、Filename=Sat_224850、Date=041021、Start=224820.263、Mid=224850.269、End=224920.275、Duration=60.012s、Frames captured=8122、ROI=640×480、ROI(Offset)=656×336、FPS (avg.)=135、Shutter=6.186ms、Gain=472 (78%)、Gamma=100、Histogramm=100%

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まとめ

M74は、前回の撮影と同じ結果となりました。やはり、ネットの情報は正しかったです。
しかし、光害ノイズが出なかったら(光害と決めつけていますが)、そこそこの銀河が写るはずです。
今夜も天気予報は晴れ。しつこいようだけど、今回はUHCフィルターを装着して撮影にチャレンジしたいと思います。

木星は、撮影していた時間だけ、シーイングが良かった感じでラッキーでした。これが長時間続いてくれたら、土星もそこそこの画像が撮れるはずなのですが。
今夜も撮影頑張ります。

天気予報で夜が晴れていると聞くと、朝から嬉しいです。
晴れた夜が続いてほしいです。

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