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ねらい
昨夜のねらいは先般記事にした、SharpCapの極軸のずれを再現することと、そのついでに、こぎつね座の惑星状星雲、亜鈴状星雲を撮影することでした。これも大好きな星雲です。
SharpCapの極軸設定が、短時間で変わってしまうと、管理人としてはとても不安定な気持ちに置かれます。
今撮影しているのは、どのあたりの極軸設定なんだろうとか悩んでしまいます。
撮影結果と極軸のズレの再現
最初の極軸設定
ExcellentをSharpCapからいただきました。そして、そこからもう一度極軸設定をします。
極軸設定を往復実施
極軸設定後すぐに、SharpCapの極軸ツールを終了させ、望遠鏡の位置(極軸の位置)はそのままに、もう一度、SharpCapで極軸設定をします。
結果はFair。大きなズレではありませんが、3′くらいはずれてしまうのですね。
これは、もう一度極軸を回すことで、誤差が出てしまうということでしょうか。
撮影用に、極軸を調整
亜鈴状星雲の撮影のために、もう一度極軸設定をしました。
結果はExcellentとなり、撮影結果にとても期待しました。
SharpCapの極軸設定には、かなり慣れました。本当にありがたい機能です。
こぎつね座惑星状星雲M27亜鈴状星雲撮影
露出8秒間、総スタック時間40分56秒、GAIN365。
有名どころを押さえました。しかも、結構奇麗に。これもIR/UVカットフィルターの影響もありそうです。
右側にカブリがあるんですが、光害かな、確かにスーパーとかがあって明るい空ではあるのですが。
しかし、管理人自身の望遠鏡で有名な天体を撮影できるのは気持ちの良い体験です。
今回ライブスタック中は、ほとんどその姿が見えませんでした。とても薄い影が見えただけでした。
視等級は7.4と、もう少し姿を見ながらの撮影になるかと思っていました。
例のサイトがなければ、見つけられなかったところです。
追尾誤差は、40分の総スタック時間なら、まあ、こんなものかという感じです。東西両方にずれています。
ですが、極軸設定の結果はExcellentなんですけどね。
管理人的には、これくらいの追尾誤差なら許容範囲ですが、折角のExcellentがもったいない。。。
撮影後の極軸設定の状況
撮影中、極軸は全く触っていないので、理屈上は、ここでもう一度極軸設定を実行しても、同じくExcellentをいただけるはずです。
しかし、結果はFair。2′程度のずれが発生しました。
撮影は、Excellentな状況で行われたのか、はたまたFairな状況で行われたのか、どちらなのでしょう。
極軸のズレとしては、まず、基準恒星を導入するのにずれて、目標天体の導入の時にずれて、撮影の自動追尾中にずれた、その積み重ねが2′なんですかね?
まとめ
まずは、亜鈴状星雲の撮影がとてもうまくいったことが嬉しいです。
本に載っているような姿に近い(管理人の望遠鏡なりに)様子で撮影できました。
やはりメシエ天体は撮影すると迫力がありますね。
英語のWikipediaにしかないようなNGC天体とかは、完全に外してがっかりすることがあります。
しかしそういう場合、天体導入の訓練をしたと自分を納得させます。
極軸のズレ、確かに確認しました。
極軸を回すと、数分のズレが発生する模様です。
以前Samさんが、管理人の撮影した画像を見て、三分角程度のズレと言われていました。今回ほぼそのような結果が出たわけです(大気差の検証は後日実施します)
これは管理人の望遠鏡固有の問題でしょうか。
SharpCapで極軸設定をする時には、どうしても極軸を90度移動させる必要があって、そこで誤差が生じても、最終的に調整して極軸合わせが出来てしまいます。
しかし、極軸設定後に、再度極軸設定を行うと、ズレが発生します。再度、の時に極軸を90度回すからです。
同じことが自動追尾撮影後にも言えて、極軸をモーターで回すと、少しずつ極軸がずれていってしまうのでしょう。
なぜずれるのかは、赤道儀の精度の問題しか思いつきませんが。
これからは、ExcellentでもFairのつもりで撮影を行っていくことにします。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)、
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック、IR/UVカットフィルター使用
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。
撮影場所:自宅
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