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【天体撮影】Gammaを使った画像は美しいのか 土星編

天体撮影に関する事項
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Gamma値全開で木星は美しかったが、土星はどうなのか

昨夜は(2020日9月16日)曇っていて、天体観測はできませんでした。
しかし、一昨日の撮影で、土星についても、Gamma値の比較ができるように仕込んでおきました。
長い時間天気が良いとき(9月15日)があると、色々仕込むことが可能です。

そこで、眠らせておくのももったいないので、記事にしたいと思います。
↓木星編


果たして、土星で、Gamma値を使った画像も、木星同様美しいだろうか。

土星は、明るさや暗さが、設定値とは逆の結果が出たことがあって戸惑うことがありました。
今回も戸惑わされないですむのでしょうか。

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Gammaを使用した画像とそうでない画像を比べてみた

今回も3枚の画像で比較します。

結果としては、やはりGamma全開(100)の画像①が一番シャープでした。
しかし、シャープすぎて、土星の環がスリムになってしまっており、今一つ土星を見たという感じがしません。カッシーニの空隙もスリム化されて細くなっています。
土星はちょっと違った意味でシャープになったようです。

画像⓶(Gamma54)は、ほかの設定値を誤っていじってしまったか、若干明るすぎる画像になってしまいました。
しかし、確かにシャープさは画像①と比べて後退しました。ただし、程よいシャープさだと思います。
これなら、自然に鑑賞できます。

画像③(Gamma off)は、画像としてとても良い出来で・・・いや、やはり、画像①②と比べると、輪郭が、ソフトになりました。これはこれで、美しい。

なお、この画像③は、画像②が画面上明るすぎると感じて、画像①②がGain値377(62%)だったところ、351 (58%)に落としております。Histogrammも、他の画像が100%であるところ、84%に落ちております。

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影場所:自宅ベランダ
撮影ソフトウェア FireCapture2.6 スタッキングソフトウェア AutoStakkert3.1.4
画像処理ソフトウェア RegiStax 6

画像①Sat_194548

Diameter=17.55″ 視直径
Magnitude=0.43 光度
FocalLength=700mm 焦点距離
Resolution=0.88″ 解像度
Date=150920、Start=194518.937、Mid=194548.940、End=194618.943
Duration=60.006s 撮影時間
Frames captured=10188
ROI=400×400
FPS (avg.)=169
Shutter=3.700ms
Gain=377 (62%)
Gamma=100
Histogramm(min)=0、Histogramm(max)=4095、Histogramm=100%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.11

画像⓶Sat_194721

Diameter=17.55″
Magnitude=0.43
FocalLength=900mm
Resolution=0.65″
Date=150920、Start=194651.934、Mid=194721.938、End=194751.942
Duration=60.008s
Frames captured=10201
ROI=400×400
FPS (avg.)=169
Shutter=3.700ms
Gain=377 (62%)
Gamma=54
Histogramm(min)=0、Histogramm(max)=4095、Histogramm=100%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.11

画像③Sat_195631

Diameter=17.55″ 視直径
Magnitude=0.44 光度
FocalLength=900mm 焦点距離
Resolution=0.65″ 解像度
Date=150920、Start=195601.127、Mid=195631.128、End=195701.129
Duration=60.002s 撮影時間
Frames captured=10205
ROI=400×400
ROI(Offset)=784×216
FPS (avg.)=170
Shutter=3.700ms
Gain=351 (58%)
Gamma=100 (off)
Histogramm(min)=1、Histogramm(max)=3469、Histogramm=84%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.11

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土星は、Gammaを使うかどうかは、口径による

望遠鏡の口径にもよりますが、管理人のような小口径ユーザーにとっては、画像③くらいのシャープさ、タッチがほぼベストです。好みにもよりますが、管理人も画像③のような、落ち着いた色調の土星の方が好きです。

要するに、木星と比べて、見える模様が少ないから、全体の雰囲気が優しい感じになれば、下手にシャープさを出すこともないかなと。
Gammaでシャープさを出すよりも、ピントを追い込んだ方が良いです。

管理人にとっても、撮影時Gammaはoffで良いと思います。
Wavele処理とGamma値最大を組み合わせるほどのシャープさは必要ないです。

しかし、大口径ユーザーにとっては、被写体が大きなり、見える模様が多くなるので、シャープさが求められるのではないかと。
これは、経験がないのでなんとなく、の評価です。
それと、Gammaは全開(画像①)よりも、半開(画像⓶)の方がちょうどよいと思います。

そうは思っている管理人も、今は直焦点撮影をしているから、これで良いかもしれないですが、将来、間接焦点撮影をするようになったら、今自分が求めている以上のシャープさを求めるかも。

その時に、Gamma値には頑張ってもらうことにします。

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