狙い
懸案となっていた極軸調整、昨夜、やはりオリオン大星雲をライブスタックしながら行いました。
東西にオリオン大星雲が行ったり来たりするのは調整不可能ですが、南北のズレはほぼほぼ無くなりました。
これでしばらくは、安心して撮影できそうです。
昨夜は、とも座の散開星団の計画的撮影はやめて、かねてから撮影したかったM84を撮影するつもりでした。
銀河は、どのように写るか、いつもワクワクします。
あと、極軸調整しながら撮影した、オリオン大星雲です。
もう、家の壁ぎりぎりのところまで迫っており、最後の最後の撮影が近づいています。
撮影結果
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
DeepSkyStacker (64 bit)でスタック
画像編集ソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPで色レベル・トーンカーブ調整、ノイズ軽減
撮影場所:自宅ベランダ
おとめ座レンズ状銀河M84
本当に残念ですが、失敗しました。星の数が足らなかったのです。
撮影開始当初は最大7個とかあったのですが、途中から0個となり、お手上げとなりました。
それでも数個の星は周りにありましたので、GAINを上げたり、イメージコントロールで背景の色を変えたり、逆にGAINを下げて星をはっきりさせたり、等々。
結局、通常スタックに方針を切り替え、160枚のフレームを撮影しました。
しかし残念ながら、DeepSkyStackerでもスタックはできず、折角M86と、NGC4387まで同時に捉えたのに、なんとも惜しい!
こうして上のフレーム画像をみると、確かに星の数は足らなかったようです。あと一つ、基準になる明るい星があったら違った結果になったかもしれません。
オリオン大星雲
安定の出来栄えです。露出8秒間、総スタック時間1456秒間、GAIN260。
いつ撮影できなくなっても悔いはないです。
30分の撮影まではいかなかったけど、画像の上下の黒い枠はほとんどなく、あるのは調整不可能な東西のずれのみ。それも昨日は少なかったです。
一応、極軸の調整は出来ただろうと思いました。
極軸再調整の結果
オリオン大星雲の撮影では、星はほぼほぼ止まっていました。
M84の撮影でも、全フレームを見る限り、ほぼほぼ止まっていました。
あとは、モータードライブがいかに正確に追尾してくれるかです。
まとめ
M84の撮影・スタックの失敗がとても残念です。
今夜は曇り空のようなので、ダメもとで再トライしようと思っているのですが、できないかも。
こうしてみると、ライブスタックというのは本当に楽です。
星の数さえ整えば。
つくづく思うのですが、このあたり小口径の望遠鏡の限界かなあと。
目標天体の視等級は望遠鏡の能力で対応できるレベルでも、スタックとなると、周りの星をかき集めないといけません。
自分のスタックの技術を棚に上げるようですが、望遠鏡の集光力不足で、目標天体は見えているのにスタックできない、と。
しかし、
それはとても残念な話なので、なんとしても今夜M84に再トライして、すっきりしたいと思います。
しかしなぜ、最後は星の数が0個のままだったのだろう。
もやもやします。
今夜が待ち遠しいです。晴れますように!
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