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【天体撮影】火星、ピントは理屈じゃなく、「えいやあ」

天体撮影に関する事項
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川の底から観測するようなシーイングの中で撮影

昨夜は良く晴れて、天体観測自体はできたのですが、風がとても強く、火星などは、川の底からピントを合わせるような、シーイングの悪さでした。

しかも結構寒かったです。
そろそろ、天文ファンにも冬将軍がやってくる予感がしました。

しかし、明日から、台風もあり、天気は崩れる予定。しかも長期的に崩れる予定のようなので、とにかく、星が見られるときは見るのです。

観測のメインは、もちろん火星です。

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それでも、そこそこの画像にはなりました

とにかく、気流が荒く、火星は、パソコンの画面上で、撮影中ずっと歪んで形を変えたりしていました。
それでも、まあ、何とか4枚の画像を撮ることができました。

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影場所:自宅ベランダ
撮影ソフトウェア FireCapture2.6 スタッキングソフトウェア AutoStakkert3.1.4
画像処理ソフトウェア RegiStax 6

①21:50撮影
何とか、極冠が見えます。模様の名前は分かりません。これが、この日のベストショットになりました。

Duration=60.014s、Frames captured=10166、ROI=400×400、FPS (avg.)=169、Shutter=5.243ms、Gain=60 (10%)、Gamma=69、Histogramm(min)=0、Histogramm(max)=3662、Histogramm=89%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.13

②21:53撮影
これも極冠も見えるし、模様もそれなりに見えるので、まずまずの出来です。

Duration=60.003s、Frames captured=10209、ROI=400×400、FPS (avg.)=170、Shutter=5.243ms、Gain=60 (10%)、Gamma=69、Histogramm(min)=0、Histogramm(max)=3744、Histogramm=91%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.13

③22:40撮影
ここで、ピントをを少しうごかしたら、ピントが甘くなってしまいました。模様らしきものと極冠のわずかな輝きが確認できる程度です。

Duration=5.580s、Frames captured=950、ROI=400×400、FPS (avg.)=170、Shutter=4.029ms、Gain=77 (12%)、Gamma=69、Histogramm(min)=0、Histogramm(max)=3528、Histogramm=86%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.13

④22:41撮影
もう一度ピントを修正しましたが、①や②のようなピントは出ず、時間切れで、昨夜はここまでになりました。
風も強くて寒かったですしね。

Duration=60.000s、Frames captured=10205、ROI=400×400、FPS (avg.)=170、Shutter=4.029ms、Gain=77 (12%)、Gamma=69、Histogramm(min)=0、Histogramm(max)=3474、Histogramm=84%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.13

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ピント、「えいやあ」、かもしれない

昨夜の撮影は、シーイングの悪さもありましたが、後半はピントの甘さがありました。
前回の撮影で、一応の目安としたのが、

①火星の画像の周りの白い膜が極限まで無くなった位置
②表面模様が確認できる位置

白い膜は出るときと出ない時があり、画面の拡大率などにも依り、それが出ない時には、火星のぼんやり感が限りなく消えた時(いわゆるピント)と、模様が見えた時しか、ピントの基準はありません。
王道しかないということです。

しかし、昨夜のようなシーイングでは、それは、なかなかに難しいです。
結局のところピントというものは、自分の眼の信じるところに従い、「えいやあ」で決定するしかないようです。
シーイングで像が乱れている時、模様も見えるときと見えない時がありますしね。

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撮影設定値を確認

Shutter

画像①②は5.243ms、③④は4.029msで撮影しました。実は二枚目の画像以降、ブルーな火星像が3枚続き、色々いじった結果、4.029msで、画像①②の色合いに追いつきました。

Gain

画像①②は60 (10%)、画像③④は77 (12%)。
ブルーな火星をGainで支えた感じです。

Histogramm

画像順に、89%、91%、86%、84%となりました。やっぱり、高めの画像の方が、良い画像となっています。

まとめ

とにかくピントを正確に。
これは、短い撮影をして、serPlayerで今回のようなブルーな火星になっていないかを確認することとします。
明るさは、前回の観測も考慮に入れて、下記のような感じでしょうか。
Histogramm=90~100%、Shutter=5.100ms付近、Gain=77 (12%)、Gamma=50

今晩もベストショットが出るよう頑張りましょう

今、曇っています。木星も土星も見えません。
せっかくバローレンズが届いたのに。しばらくは出番なしかなあ。
雲が晴れますように!

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