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【天体観測】ぎょしゃ座NGC2281「傷心星団」を撮影してみた

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概略

昨夜は珍しく晴れたので、寒かったのですが、着込んで望遠鏡を出しました。
目標は、ぎょしゃ座のNGC2281「傷心星団」。
愛称に惹かれましたので、小規模な散開星団にも手を出した次第です。
星で人の心の動きをいかに表現できるのか。

ぎょしゃ座ではありますが、6角形の外にあります。ちょうどふたご座との中間点にあります。

使ったのはASI294MCとUV/IRカットフィルターのみです。レデューサーは使いませんでした。
中央部分の光る部分がどうなるか、サンプル取得を目的にもしていました。
最適なサンプルのオリオン大星雲はまだ、公園の木立の下です。残念。

散開星団は、古巣に戻ってきた気がして。DSOに取り組み始めた頃は散開星団ばかり撮影していた気がします。

撮影は成功、主焦点での撮影に、追尾がうまくいかないのではないかと思っていましたが、イメージセンサーの大きさゆえか、星はほとんど動きませんでした。

結果としては、やはり中央に光が当たりました。しかしこれ、今頃になって気が付いたのですが、訪問者さまのご意見で、強調有り無しで比べたところ、強調無しは、光は見落とすほど薄かったです。
まさか、フィルターの汚れ?
しかし、若干汚れてはいるものの、ど真ん中に汚れがあるわけではないので、可能性は少ない。

今回の撮影では、傷心星団がよく写りました。そこは満足です。

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撮影と撮像に至る経過と結果

恒星のピント合わせ

少し遠くにマンションがありますが、そこからふたご座が昇りつつありました。双子星のうちの一つ、カストルをピント合わせに使いました。
カストルはあまり明るい星ではありませんが、露出10秒、GAINを450まで上げて、↓の光の強さになります。
イメージセンサーの感度などが変わると、必要になる明るさも大きく変わることを実感します。
↓のように、ピントを追い込み固定しました。

極軸設定の状況と自動追尾の状況

極軸設定は安定の域に入っているようです。16″の設定誤差まで追い込みました。

自動追尾の状況は、こちらも非常に安定していて、安心してみていられます。動いてはいるかもしれないけどイメージセンサーが大きいので星の動きにほとんど気が付かないんですね。

基準恒星と目標天体の導入

基準恒星はぎょしゃ座のカペラ(等級0.05、赤経05h16m、赤緯+45°59′)一択です。
目標天体「傷心星団」(赤経h06m48、赤緯+41°04′)は、一回のトライで画角に導入することに成功しました。excellentです。

撮影の結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN480から500、10秒間のfitsフレーム300枚を撮影、うち270枚(計45分)を、DeepSkyStackerでコンポジット・ダーク補正・フラット補正
画像編集:無し
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年11月30日

地味ですが、結構奇麗。目を凝らしていると、何となく切ない気持ちに・・・

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まとめ

今回も中央に光が当たりました。変化なしです。オリオン大星雲を撮影するまで、次の展開はお預けです。
しかし、散開星団は気軽に撮影できるので、撮影を楽しむにはもってこいですね。

撮影する際、寒くなってきました。これからは寒さや結露と戦わないとですね。

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