再編集に至る経緯
DeepSkyStacker(以下DSS)の設定の問題で、コンポジット後の恒星が、ドーナツ状、紙切れ状になる現象の影響を受けた画像は、すべて設定を変えて再編集することにしております。
なるべく撮影日が古いものから再編集していきます。今回は、はくちょう座散開星団IC5146「まゆ星雲」を再編集します。
実は、もう一度再編集にチャレンジしていますが、元画像を超えることができませんでした。
しかし、元画像はドーナツ状恒星を持っているから何とかしたい。
これが今回の経緯です。
元画像
編集前の元画像↓。わずかに赤い星雲が見えます。
↓が編集後の完成画像です。ドーナツ状恒星さえなければ、この画像がベストなんですが・・・残念。
[元画像の撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN230、15秒間のフレーム240枚を撮影・DeepSkyStackerによるコンポジット(うち239枚コンポジット)・ダーク補正・フラット補正
画像編集:GIMPによる色レベル調整・トーンカーブ調整、FlatAideProによるフラット補正
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年5月31日火曜日
再編集の経過と結果
コンポジットやり直しと色レベル調整
DSSの設定を変えてコンポジットし直したのが↓です。
そして、まゆ星雲の赤色を強調すべく、色レベルの調整をしました。
カブリ補正とトーンカーブ調整、ノイズ軽減
カブリが目立ったので、FlatAideProでカブリ補正をして、赤色を強調すべく再度トーンカーブ補正、ノイズ軽減まで行いました。
フラット補正→完成
ここで行うのが正しいのかどうかわかりませんが、見やすくするために、フラット補正をしました。
あまり効果がなかったかな。
まとめ
前回の編集後画像と、今回の編集後画像、どちらが良いか微妙なところです。
まずは、ドーナツ状恒星を消すことができて良かったのですが、星雲の立体感など、前回の編集後画像の方が上です。
まあ、ドーナツ状恒星のことを知らなければ、今回の編集後画像がトップに立っていたのですから、良しとします。
ライブスタックを卒業できていますかね。だと良いのですが。。。
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