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【天体観測】ペルセウス座の二重星団を撮影してみました

星雲・星団・銀河に関する情報
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概要

天文ガイド付録に掲載されている秋のDSO8つの全撮影を目指しています。
これまで3つのDSOの撮影を終えました。
そして、今回の4つ目は、ペルセウス座の二重星団を撮影することにしました。

天気は上々、シーイングも良いようです。
が、北方の天体の撮影に立ちはだかるのは、家の軒です。
自動追尾の良好で、撮影を楽しんでいたところ、星像が薄くなり、消えました。
望遠鏡の視界が、完全に軒に隠れてしまったのです。

まあ、こういうのはベランダ撮影あるあるで、諦めています。
フレームも300以上撮影できたことだし。

なお、ペルセウス座の二重星団は、東西二つの散開星団からなり、西側の星団が NGC 869 、東側の星団が NGC 884と分類されています。
二つの散開星団の距離は、赤経値で3分離れており、画角の狭い管理人のカメラでは、二つ一度には撮影できません。
今回は東側のNGC869のみの撮影です。

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撮影と撮像への経過と結果

極軸設定の状況と自動追尾の状況

散開星団ということで、少し緊張感を緩めて極軸設定を行いました。何故か散開星団はリラックスして撮影できます。
SharpCapのPolarAlign機能を用いて行います。設定誤差は最小限で、22″となりました。
ここのところ極軸設定が調子が良いです。

自動追尾の状況はすこぶる良好で、もっと長時間追尾出来たのに、残念です。
フレーム295はかなり軒にかかっていて、星も少ないですが、追尾誤差はほとんどありません。今回は手動調整無しです。

恒星のピント合わせ

ピント合わせは、特に目標天体に近い星である必要はありませんが、なんとなく近い星を選定してピント合わせしています。
星はほとんど見えませんでしたが、わずかにさんかく座のモサラーが見えていましたので、バーティノフマスクでピント合わせをしました。滅多にみない恒星です。
バーティノフマスクの光線は良好。ピント固定です。

↓モサラーです。

基準恒星と目標天体の導入

基準恒星は、目標天体の近くで何とか見えた、アンドロメダ座のネンブス(等級3.55、赤経01h38m、赤緯+48°37′)です。目標天体との中間地点にある恒星です。良く肉眼で見つけられたなあと。

目標天体の二重星団は、東側の星団が赤経02h19m、赤緯+57°07′にあります。まあまあいい位置にあります。基準恒星からは2回のトライでジャンプ(導入)に成功です。

撮影の結果と、撮像の経過と結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN250、10秒間のfitsフレーム337枚を撮影・うち304枚(計50分40秒)を、DeepSkyStackerでコンポジット・ダーク補正・フラット補正
画像編集:特に行わず
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年10月21日

撮影の結果

少し中央を外してしまいました。中央少し右下が二重星団(東側)です。二重星団は天の川の中央にあり、細かい星が輝いてとても奇麗です。これで90分の露出が実現していたら、残念です。
しかし、特段編集の必要を認めませんので、これで完成とします。

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まとめ

結構上手く撮れているだけに、軒に遮られたのが残念です。
西側も撮影しないと、合格点が出ないですかね。
秋のDSOの完成期限は11月末。時間が許せば西側も撮影したいと思います。
今回は軒の向こうに目標天体が行ってしまいましたが、画像の出来は良かったので満足です。
そして、秋のDSOの撮影制覇、折り返しました。

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