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【天体観測】ケフェス座散開星団NGC7023「アイリス星雲」を撮影しました(星雲を伴う散開星団)

星雲・星団・銀河に関する情報
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撮影に至る経緯

前回、前々回の撮影で、すっかり気に入ってしまった、星雲を伴う散開星団の撮影。

今回も、星雲を伴う散開星団を狙いました。ケフェス座まで足を延ばしました。
伴われている赤い星雲は、大きさが、管理人のASI462MCの画角を超えるものが多く、何となく撮影した気がしないという難点はありますが、意外にも出来が良いというパターンもあります。
まゆ星雲がそうでした。あれは、「まゆ星雲の奇跡」でした。

ですので、今回も頑張って、出来が良い結果を目指しました。

因みに、星雲を伴う散開星団なのか、散開星団を伴う星雲なのか分からなくなってきました。
管理人の興味も星雲に移りつつあります。
ネット検索すると、NGC7023アイリス星雲は、反射星雲とか散光星雲に分類されているケースが多いようです。
確かに星雲と名乗るからには、散開星団とは言われませんよね。
ステラリウムは、星雲を伴う散開星団、つまりあくまでも散開星団の立場をつらぬいています。

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撮影・撮像の経過及び結果

恒星のピント合わせ

前回の撮影時のドローチューブの繰り出し幅をそのままにしていたため、多分問題ないと思いましたが・・・バーティノフマスクでもピントは合っているようです。

一応、SharpCapで確認して、ピント固定しました。ピントは合っていました↓

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

奇跡でまぐれなんですが、設定誤差4″まで追い込みました。
確かに、近日の追尾誤差があって、それを取り戻すために、いつも以上に追い込みましたが、ここまでとは。
これで自動追尾にも期待がもてます。excellent!

自動追尾の状況

極軸設定を追い込んだ甲斐あって、追尾誤差は最小にとどまりました。
安心して撮影の様子を見ていることが出来ました。
いつもこうだといいなあ。
こちらもexcellentです!

基準恒星と目標天体の導入

目標天体「アイリス星雲」の位置は、ケフェス座のりゅう座側にあり、赤経21h01m、赤緯+68°09′です。
基準恒星は、はくちょう座デネブ(等級1.25、赤経20h41m、+45°16′)か、こと座ベガ(等級0.00、赤経18h36m、赤緯+38°47′)ですが、距離の点でデネブに決定しました。

導入は、一度のトライでアイリス星雲を画角に収めることに成功しました。こちらもexcellentです。

撮影の結果・撮像の経過と結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN230、15秒間のフレーム240枚を撮影・DeepSkyStackerによるコンポジット・ダーク補正・フラット補正
画像編集:GIMPによる色レベル調整・ノイズ軽減、FlatAideProによるフラット補正
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年6月3日金曜日

撮影の結果

GAINは抑えめだったのですが、中央が飽和してしまいました。惜しい!

撮像の経過と結果

色レベル設定による炙り出しとフラット補正

GIMPの色レベル調整で炙り出しをしましたら、かなりカブリが解消しました。

さらにこれにフラット補正をかけてみました。↓フラット補正をかけた結果。さらにフラットになりました。

さらに色レベル調整、ノイズ軽減→完成

フラット画像をさらに炙り出しをして、再度色レベル調整でノイズを見えなくして、加えてノイズ軽減を施しました。散開星団がかなり隠れてしまいましたが、これで完成とします。

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まとめ

撮像で頑張った結果もあり、そこそこの画像になりました。
星雲も星雲らしくなり、まずまずの出来栄えです。
散開星団が散開星団らしくなくなったことが残念ですが、星雲が星雲らしくなったのでよしとします。

本記事アイリス星雲の話は一昨夜の話です。
これは昨夜のことですが、不気味なことが起きました。撮影のため自動追尾中突然30秒ほど自動追尾が止まり星が流れ始め、また自動追尾が始まるという事態でした。
この事態が常態化すると、撮影が出来なくなる可能性があります。
原因は、コントローラー、モーター本体、歯車?
考えたくないけど寿命というのもあります。
困ったなー。

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