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【天体観測】オリオン座散光星雲M78を撮影してみた

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概略

M78・・・ウルトラの星。
子供の頃は銀河を想像していたけど、大人になって、撮影してみると、一見オバQに見える、アーチ状の暗黒雲の奥に恒星が二つあるのでそう見えるのですが、なかなか上手に撮影できません。

画像編集技術で新しい知見を得た今、再度撮影してみたくなりました。
例のごとく、カメラがエアコン室外機に干渉し、50分強の露光時間しか確保できませんでした。
淡くしか写らなかったけど、アーチ状の暗黒雲は、かえってよく写りました。

そして、肝心の画像処理、なかなかうまくいきました。露光時間が少ないのがなんとも残念です。

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撮影と撮像への経過と結果

極軸設定の状況と自動追尾の状況

本当は3時間の露光をするつもりだったので、気合を入れて、SharpCapの極軸設定支援機能を使って設定しました。設定誤差8″です。excellent!

自動追尾の状況は、ほぼ完璧の追尾でした。これで3時間露光したかったです。

恒星のピント合わせ

カペラとバーティノフマスクを使ってピント合わせしました。一昨日のピントが残っていて、調整の必要はありませんでした。

基準恒星と目標天体の導入

M78の位置的に、オリオン座の三ツ星の一つアル二タク(赤経05h41m、赤緯-1°50′)が好ましいのですが、ファインダーを向けるのが非常にきつい姿勢になるので、少しでも導入しやすいベテルギウス(等級0.45、赤経05h55m、赤緯+7°24′)を基準恒星に決定。
目標天体のM78の位置は、赤経05h46m、赤緯+00°00′です。一度のトライで導入に成功しました。

撮影の結果と、撮像の経過と結果

赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN350、30秒間のfitsフレーム107枚を撮影、そのすべて(計53分30秒)を、Siril1.0.6でコンポジット・フラット補正・ダーク補正・バイアス補正
画像処理:Sirilによる色補正・ヒストグラム変換
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2023年1月19日

撮影の結果

50分の露光では、肉眼では星雲がほとんど見えません。やはりオバQです。
これを画像処理していきます。

Sirilによる色補正(色バランス補正)とヒストグラム変換(ストレッチ)

今までと比べると暗黒雲が良く見えます。
これを明るくしたかったのですが、SirilのArcsinh変換とかトライしましたが、力及ばず、ここで完成としました。

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まとめ

一つの天体の画像を処理して完成するには、かなりの時間がかかることが分かりました。
今回手取り足取り教えてくれたSamさんに感謝です。
管理人は、これから、画像処理沼にはまっていくこととします。

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