一昨日のこと、遠いところにある銀河を撮影したくなって、撮影する時間帯や、天体の明るさなどを色々と物色した結果、3500万光年先にある、しし座渦巻銀河M65を選びました。遠いなんてものじゃない遠さです。
M65は、M66やNGC 3628と非常に接近して見え「しし座の三つ子銀河 (Leo Triplett)」とも呼ばれているそうです。3つの銀河はいずれも、しし座銀河群に属しています。
管理人のカメラの画角(2.8″)で、二つの銀河くらい一度に見えるのか、そもそも画角に複数天体を導入するというスキルが管理人にあるのか、はなはだ疑問でしたが、まずはM65に集中することにしました。
何度も書いていますが、しし座は銀河が多く、近所の公園の木立を、早い時間に越えてくる時期が来ることを心待ちにしています。
撮影結果
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:GIMP(色レベル補正)
撮影場所:自宅ベランダ
2021年3月2日撮影、GAIN400,露出時間8秒間、総スタック時間1200秒間。
視等級は9.3でしたので、画角導入も比較的楽で、Sharpcapの画面上も、まずまず濃い雲として確認できました。こういう銀河をたくさん撮影していきたいです。
今回、欲を言えば、三つ子銀河が画角に入ることを期待していましたが、それはありませんでした。
ライブスタックは順調に進み、無視されたフレームは数個だったと思います。
追尾のずれもこれくらい(画像の黒い枠の太さ)なら許容範囲です。
実は昨夜も天体観測をしているのですが、とも座散開星団NGC2360のライブスタックがうまくいかず、そのあと急に雲に覆われて、そこで撮影結果を保存しました。
雲に気が付かずに、ライブスタックがうまくいかなかったと思ったのか、本当に何かSharpcapの設定面でうまくいかなかったのかわかりません。
今夜、再チャレンジしたいけど、天気がいまいちです。
撮影していていつも思うのは、望遠鏡の鏡筒の先を眺め、その先に、パソコン画面に映った天体があるんだということです。
だから、鏡筒の先を眺めるのが好きです。何も見えないんですけどね。
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