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【天体観測】りょうけん座の渦巻銀河M63「ひまわり銀河」を撮影しました

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撮影に至る経緯

夜の空の撮影は6日ぶりです。
その間、ハンバーガー銀河の撮影をする機会はありましたが、諸事情で11分のライブスタックで終わり、撮影の楽しみはありませんでした。

現在、おおぐま座、りょうけん座方面のDSOを狙っており、昨夜はりょうけん座M106を狙っていましたが、時間が遅く、画角に捉えた時には軒の上でした。

そこで方向を少し東に変え、同じくりょうけん座の渦巻銀河M63「ひまわり銀河」を撮影することにしました。このDSOなら、何とか軒を避けて撮影が出来そうです。

それでも、45分付近で、軒に隠れ始め、1時間以上のライブスタックをするつもりが、少し短い時間で終了せざるを得ませんでした。

また、今回、SharpCap 4.0 (64 bit)を使ってみました。もともとよくわかっていないので、大したレビューは書けませんが、よりカラーに写るようになったようです。
また、ツールの表示がほとんど日本語になりました。

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撮影の経過と結果

恒星のピント合わせ

SharpCapの立ち上がった時に表示される豆知識のようなものに、今さらですが、バーティノフマスクの項目を見つけました。バージョン3の時からあったんですね(^-^;
喜んで使ってみましたが、うまくいきませんでした。これは後日、あらためて記事を起こそうと思います。
使った恒星はアルクトゥルスです。
SharpCapのバーティノフマスク機能で、これでピントが合ったかなと思い、実際にバーティノフマスクを装着してみたら、結構ずれていました。↓

↓これで合ったと思います。

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

1時間以上のライブスタックを狙っていましたので、極軸設定も慎重に行いました。
その結果、設定誤差14″まで、極軸を追い込むことが出来ました。

自動追尾の状況

自動追尾時間は、46分24秒にとどまりましたが、ほぼ完璧な自動追尾ができました。最近あまりなかった南へのズレが発生しましたが、許容範囲でした。
自動追尾が盤石な撮影はとても楽しい。

基準恒星と目標天体の導入

ひまわり銀河の位置は、赤経13h15m、赤緯+42°01′です。

おおぐま座、りょうけん座方面に目を凝らした結果、おおぐま座の一つと思われる恒星を見つけました。astrometry.netによれば、おおぐま座のアルカイドでした(等級1.85、赤経13h47m、赤緯+49°12′)。他にめぼしい星は無く、移動距離も申し分なかったので、アルカイドを基準恒星に決めました。
そのせいか、2回のトライでひまわり銀河を画角に捉えることが出来ました。

↓アルカイド

撮影・撮像の結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:SharpCap 4.0 (64 bit)のヒストグラムによる炙り出し、FlatAideProによるフラット補正・カブリ補正、GIMPによる影-ハイライト調整・色レベル調整
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年4月19日火曜日

露出8秒間、総スタック時間46分24秒、GAIN300、リアルタイムダーク補正・フラット補正使用。
にて撮影です。
SharpCapはまだちょこちょこバージョンアップが続いているようですが、昨夜使ったのはバージョン4.0.8856です。さすがにここまで来ると、バグのようなものは感じられませんでした。
これは、管理人の知識や感度の低さも込みの話ですが。

撮影の結果

少しノイジーですが、編集前としては良い結果です。
また、SharpCap4.0は、SharpCap3.2よりも色を掴んでいるようで、GIMPで色付けする必要がなさそうです。

撮像の結果

フラット画像の作成

いつものように、FlatAideProでフラット画像化しました。多少ノイズが減ったようですが、元画像と、あまり変化はありません。

色レベルの調整

GIMPの色レベルの調整で背景を黒くしました。なるべくひまわり銀河がつぶれていかないように慎重にしました。ひまわり銀河がつぶれるかつぶれないかの瞬間で、黒の調整を止めます。

ひまわり銀河を明るく→完成

GIMPの影-ハイライトで、Shadows値を上げて、ひまわり銀河を明るくしました。しかし出来栄えは微妙で、明るくする前の画像で完成とすべきだったかもしれません。
目を凝らすと、渦巻がわずかに見えて、中心部に突起のようなものが見えます。

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まとめ

ひさしぶりのひまわり銀河で、前回よりも奇麗に撮れて良かったです。

あとは昨夜撮影できなかったM106と、SharpCapのバーティノフマスク機能を積み残しましたので、撮影と、謎に迫ろうと思います。

ひまわり銀河、名前が季節外れですが、良いネーミングです。

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