目次
概略
昨夜は早寝しなければならず、しかし、適切にフラット補正を実行したら、中心に当たる光のようなものは消えるということを確かめたくて、オリオン大星雲を再び撮影することにしました。
露出時間は短時間で、フラット補正も短時間で済ませました。
結果としては、当たる光は強調によって強化されてしまいました。
一体、謎の光の原因は何なのだろうか。(フラット補正を正確にすることだと思いますが)
昨夜のフラット補正は、フラットフレームを半分にするという簡略化されたものでした。これ、誤りで、フレーム数は変えずにヒストグラム(中央付近に山が来るように)を調整しないといけなかったのですね。
でもこのフラット補正の方法を知ることで、撮影にかかる時間が圧倒的に短くなる結果となり、とても便利になりました。
撮影と撮像への経過と結果
恒星のピント合わせ
時間が遅く、カペラは高度が高すぎたので、ふたご座の双子星の一つポルックスを使い、バーティノフマスクをかけてピント合わせしました。ピントが甘くなっていたので、若干修正しました。↓でピント固定しました。
極軸設定の状況と自動追尾の状況
極軸設定は大胆にも、極軸を、勘で北に向けるだけの簡便法でした。
その結果、自動追尾の状況は、以下のとおりで結構ずれましたが、コンポジットに当たっては、DeepSkyStackerの位置調整機能のおかげで、大幅にずれることはありませんでした。
撮影の結果と、撮像の経過と結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN400、10秒間のfitsフレーム180枚を撮影、うち162枚(計27分)を、DeepSkyStackerでコンポジット・フラット補正
画像編集:FlatAideProで若干強調、GIMPによる色レベル調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年12月20日
撮影の結果
まあ、これはこんなものでしょう。27分の露出ですし。
撮像の経過と結果
FlatAideProによる目的外使用強調
やはり工夫しないと中央が飽和します。
GIMPによる色レベル調整
赤い星雲が細かいところまで見えるようになりました。しかし謎の光のせいで、これ以上の強調はできませんでした。
まとめ
簡易的に赤道儀をセットし撮影するのは初めてではありませんでしたが、方位磁石アプリも使わず、目分量で南北を決めて極軸設定するのはじめてでした。
単に極軸設定の前にミスで目標天体を導入してしまっただけなんですが、こういうやり方もありかなと思います。
今回フラット補正に失敗、次回もう一回オリオン大星雲を撮影して、撮影フラット数と撮影ライトフレーム数をきちんと合わせて撮影したいと思います。
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