【天体撮影】スタックのテストに、M41・42、NGC2239・2362・2281を撮影しました

天体撮影に関する事項
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問題

最近、スタックで、無視されるフレームが多くなってきました。スタックが進まないケースもあります。
極軸設定など自分で何とかなるもの、Sharpcapの設定が分からずに何ともならないもの、色々な原因があります。

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具体的に見えている問題

具体的にそれとわかる理由の一つは、自動追尾のずれです。流れたフレームは基本的に無視されています。10秒間露出でもずれる場合があります。1分間露出など考えられない状態でした。

モータードライブの精度低下、極軸設定のずれ。問題はそのあたりにありそうです。

まずはモータードライブの精度低下。
こればっかりは、管理人の技術では手が付けられません。自動追尾のずれは、一定方向ではなく、ライブスタック中に、東西南北色んな方角にずれます。もちろん一方向へのずれがほとんですが、南にずれていたかと思ったら、東にずれたり西にずれたり。
これはモーターそのものの問題と考えられ、諦めるしかありません。何と言っても35年経って現役のモータードライブなのです。

そして極軸設定の問題。
いつもの観測では、ベランダに3点、印を付けていて、そこに三脚を設置して極軸設定は終了です。
しかし、その3点を記してから、かなり時間がたった気がします。
その3点への設置のずれ、赤道儀の極軸自体が少しずつずれてきた、そんなことが考えられます。
そこで一昨日の夜、極軸を調整しながら撮影を楽しむことに決めました。

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:GIMP(色レベル補正で炙り出し)
撮影場所:自宅ベランダ

おおいぬ座M41 2021年2月10日撮影 GAIN220

例のサイトまでダウンしていたものだから、姿かたちが分かるすでに撮影したものを選びました。
極軸望遠鏡はないのと、北極星がうちのベランダの反対側で、極軸調整はドリフト法しかありません。
空がかすんできましたが、何とか根性で10秒露出と30秒露出で610秒の総スタック時間を稼ぎました。無視されるフレームも多かったですが・・・
なので↓のように黒い枠が出来てしまい、追尾のかなりのずれがでました。これでも調整後だったのですが、なかなか悩ましい。

いっかくじゅう座NGC2239 2021年2月10日撮影 GAIN250

オリオン座で極軸の東西設定を調整したら、ずれが少し少なくなりました。
そのままの状態で、少し東にずれたNGC2239を撮影してみました。
スタックはされましたが、残念ながら途中で電信柱に阻まれ、露出30秒間、総スタック時間120秒で終わってしまいました。
しかし、これでもかなりのずれが出ました。無視されたフレームも多かったです。先のM41ほどではなかったですが、同じく600秒スタックしていたらもっとずれが出ていたと思われ・・・

おおいぬ座NGC2362 2021年2月10日撮影 GAIN180

調整を続けながら、撮影を続けました。お気に入りの線香花火星団です。10秒露出、30秒露出で800秒間のスタック時間を稼ぎましたが、黒い部分の広さがしめすように、ずれはなくならず・・・
これでは、渦巻星雲など暗い天体は無理です。
ちなみに、星団が下に落ちてしまっているのは、テスト優先で画角の中央にもってくる気がなかったから。いいかげんだ。
しかしこの星団は本当にきれいです。

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眼に見えない問題 FWHM

昨夜は薄曇りだったのですが、極軸調整を目的に、天体観測を実施しました。薄曇りは、シリウスをも暗い星にしていました。

Sharpcapからのお告げで、「スタックされていないのは、FWHMの値が高いから」というのがありました。
ネットで、FWHMを検索しましたが、full width at half maximumの略で、ピークの高さの半分の値でのスペクトルの幅(拡がり)のこと。
他のwebサイトも見ましたが、さっぱりわかりません。
とにかく、そのスペクトルの幅が大きすぎるとスタックされないんですね。

そして、FWHMフィルター(FWHMタブ)がSharpcapには装備されていて、それをONにしておくと、少しでもスタックする価値のないフレームは無視されると。その分良質なスタック結果が出ると。
逆にOFFにしておくと、イマイチなフレームもスタックされるというわけですね。

今の管理人の自動追尾状況では、HWHMフィルターの条件を満たしていないようで、↓の矢印のチェックボックスを外すと、スタックの敷居が低くなり、ちょっと流れたようなフレームもスタックされるようになりました。↓がチェックボックスをOFFにした状態。順調にスタックされています。
良いのやら悪いのやら。

ぎょしゃ座NGC2281 2021年2月11日撮影 (薄曇り参考)GAIN220

上のスクリーンショットが、NGC2281のライブスタック中の画面ですが、途中まではまったくスタックされていなかったものが、HWHMフィルターをOFFにしたらスタックが始まり、690秒間の総スタック時間を稼ぎました。
何だか微妙な気持ちですが、あとは極軸をきちんと合わせれば、HWHMフィルターをONにしてスタックできる日が来ると思います。
↓は、極軸のずれを示す上部の黒枠が少なくなり、モーターの追尾精度のせいと思われる右側の黒枠が大きく、モーターの精度はいかんともしがたいことを示しています。

オリオン大星雲 2021年2月11日撮影(薄曇り参考)GAIN100

オリオン座は、極軸の東西調整をするのに絶好の星座です。
三ツ星が特に良いらしいですが、少し楽しむために、オリオン大星雲で極軸調整をしました。
10秒露出と30秒露出で総スタック時間800秒を稼ぎました。
見えにくいですが、上下の黒枠がほとんどなくなり、やはり右側の黒枠は大きく残る結果になりました。
まずは極軸設定は、うまくいったようです。

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星が少ない問題 デジタルゲイン

しし座M96 2021年2月7日撮影

最近ではM96の撮影で、星が少ないとのことで、スタックが出来ませんでした。一枚目のフレームのみ撮影され、以降スタックは無しでした。
スタックには最低10個の星が必要とのことです。
管理人の望遠鏡のスペックでは、特に暗い銀河の撮影の場合、周りに星が少ないことが多いです。

これに関しては、Sharpcapに救済策が装備されていました。
↓のスクリーンショットの矢印部分(Alignmentタブ)、デジタルゲインです。星が少ない場合に、2倍から8倍にしてくれます。何を2倍から8倍にしてくれるのかわかりませんが、使うのが楽しみです。

まとめ

三脚を、三つの印に合わせる時点で極軸設定にある程度誤差が出てしまいます。
これからは、3つの印に合わせて設置したうえで、毎回ドリフト設定を行うのが良いと思います。少し面倒ですが、スタックに時間をかけて、じりじりするよりは好ましいと思います。

あとは、モータードライブの追尾精度の問題です。30秒間でピッタリ止めてくれる時もあるので、まあ、なだめすかしながら使っていきます。
35年間もってくれているのですから、優しく使ってあげなければ。
自分の腕を棚に上げて、モータードライブばかり責めるのもおかしいですしね。

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