目次
概略
最近、訪問者の方から、色補正やストレッチのことをいろいろ教わったので、ストレッチのし甲斐のある、星雲を狙いました。
方角的に狙いやすいのは、北から東にかけてです。ステラリウムと相談して決めたのが、いっかくじゅう座付近のHⅡ領域IC448です。
どれだけストレッチできるのか楽しみでしたが、ASIFitsViewでオートで行った以外、特に手を加えることなく終わりました。やはり、HⅡ領域はフィルター無じゃないとだめですかね。
撮影から撮像に至る経過と結果
恒星のピント合わせ
バーティノフマスクを使ってチェックしました。ズレはありませんでした。先だっての撮影のピントが残っていたのです。使った恒星はカペラです。明るさとか絶妙なので・・・
極軸設定の状況と自動追尾の状況
極軸設定の状況は、リラックスして行いました結果、設定誤差は21″まで追い込むことができました。
自動追尾の状況は、若干のずれで収めることができ、2時間34分の自動追尾は、無事こなすことができました。満足です。excellent!
基準恒星と目標天体の導入
基準恒星は、ふたご座のポルックス(等級1.15、赤経7h45m、赤緯+28°01′)か、ぎょしゃ座ののカペラ(等級0.05、赤経05h16m、赤緯+45°59′)かというところですが、タッチの距離の差で、ベテルギウスに決定です。
目標天体のIC448は、赤経06h34m、赤緯+07°17′。
モータードライブの正転と逆転を間違えて導入してしまい、導入に大きな誤差が出て、時間もかかりましたが、何とか、4回のトライでIC448を画角に捉えました。
↓ベテルギウス
撮影の結果と、撮像の経過と結果
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN330、30秒間のfitsフレーム309枚を撮影、そのうち308枚(計2時間34分)を、Siril1.0.6でコンポジット・フラット補正・ダーク補正・バイアス補正
画像処理:SirilによるArcsinh変換、ヒストグラム変換、ASIFitsViewによるオートストレッチ、GIMPによる色レベル調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2023年1月18日
撮影の結果
星はちりばめられていて奇麗ですが、IC448は全く見えません。管理人の観測システムには荷が重たかったか。
SirilのArcsinh変換、ヒストグラム変換などいろいろやってみましたが、目立った効果はありませんでした。
撮像の経過と結果
ASIFitsViewによるオートストレッチ
予想どおりというか、残念というか、円形の赤い色が見えるだけでした。露光2.5時間越えでもこれくらいなんですね。
GIMPによる色レベル調整
あまり色レベルを上げると、カブリが強くなるので、この辺りでやめておきます。完成とします。
まとめ
HⅡ領域はこんな感じに写るんだと分かってきました。地味ですが、見ているだけで面白いです。
炙り出しを訓練しながら、引き続き楽しみたいと思います。
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