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【天体観測】おうし座のM1かに星雲をつかまえた!

星雲・星団・銀河に関する情報
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経緯

おうし座の超新星残骸かに星雲と言えば、冬を代表するDSOで、管理人が初めて撮影したDSOです。
当時は、右も左も分からず、まいくろさんに手取り足取りしてもらい何とか撮影にこぎつけた思い出があります。

当時の鏡筒は、ビクセン社80M(D80mm、f910mm)を使っていて、対物レンズはアクロマートオールコートでした。
今の夜の鏡筒は、SVBONY社SV503 102EDでD102mm、f714mm、EDレンズ使用です。
見え方がどの程度違うのか比較してみたいのと、今年の初物の蟹を捕まえるワクワクした気分で、撮影に臨みました。

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撮影結果

極軸設定

SharpCapのPolar Align機能を使用し極軸を設定しました。もうおなじみになりました。
といいますか、管理人にとってはこの方法しかないです。ドリフト法は下手ですし・・・
昨夜は、誤差を数″まで追い込み、SharpCapから「Excellent」のお言葉をいただきました。
これで自動追尾は上手くいきそうです。

導入

昨夜は、まずまず星が見えていて、輝くおうし座のアルデバランなどが目に入りました。
通常であれば、おうし座ζ星(赤経5h37m、赤緯21°08′)で最短コースを狙いますが、肉眼では全く見えず・・・
しかし運よく、アルデバランよりは、目標天体かに星雲(赤経05h34m、赤緯+22°00′)に近い、同じくおうし座のエルナト(赤経05h26m、赤緯+28°36′)が光っていました。
アルデバランもそこそこかに星雲に近いのですが、ここは、より導入誤差の小さいエルナトを基準恒星にしました。
導入には2度目で成功しました。なかなか一撃では成功しないものです。

↓エルナト

ダークフレーム作成

撮影のGAIN値は270にしました。
しかし、GAIN値270用のストックには、気温が夏のものしかありません。
そこで新たに、露出8秒間、225枚(30分分)のダークフレームを作成しました。
撮影は40分行う予定でしたが、これでも足りるだろうということで30分分にとどめました。
かに星雲は、管理人の家の軒とは違う方向に昇っていくので、撮影中に軒に隠されてしまうことはないので時間の余裕はあったのですが、少し手を抜きました。

撮影結果

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるライブスタック(リアルタイムダーク補正機能使用)
画像編集: SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し
その他:UV/IRカットフィルター使用

露出8秒間、総スタック時間2400秒間(リアルタイムダーク補正使用)、GAIN270で撮影しました。
GAIN270というのは、スタック画面がなるべく白飛びしないように、そして光量不足にならないように決めました。当たり前か。

さて、思い出のかに星雲は・・・
やはり鏡筒の差は歴然でした。淡い部分から濃い部分までよく写っていると思います(管理人なりに)

拡大画像です。D102mmではさすがにフィラメントまでは無理か。でも、ここまでの拡大に何とか堪えています。やはり口径の差が大きいということですね。

昨年撮影したかに星雲

色々な面で向上しました(^-^;
しかし、今回も中央に導入できなかったし、まだまだ修行が足らないと思います。
今の管理人には、これらの画像に色々と注文を付けられます(笑)

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まとめ

約1年ぶりのかに星雲は変わっていないと思うのですが(当たり前か)、撮影した画像の出来が変わったようです。
撮影のスキルはおいておいたとしても、ハード面、ソフト面で大きく違っていますから。
特に光学系の差は大きく、今回、より細かい部分まで見えるように、複雑な形に見えるように撮影できました。
あと、1年前にはピント合わせはどの程度していたのだろうかという疑問も(^-^;

今回の撮影ではÐ102mmと管理人の腕からしてよく写っている方だと思うのですが、画像編集でもう少し炙り出せないでしょうか。試してみたいと思います。

メシエ天体の1番目を昨夜撮影。
ここからまた、DSOの撮影の旅を気を引き締めて楽しんでいきたいと思います。

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