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【天体観測】アンドロメダ銀河を撮影してみた(2022年10月1日) その2

星雲・星団・銀河に関する情報
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概要

9月30日に、今年初めてのアンドロメダ銀河を撮影してみたのですが、星雲が無く、中央の核が明るく光っているだけでした。


訪問者の方のアドバイスもあって、これは露出不足ではないかとの予測が立ち、20分しか確保できなかった露出を、いつも並みの1時間を確保してみました。(90%のフレームをコンポジットに使用したので正確には1時間は確保できていませんが)

結果としては、まずまず成功というところまでこぎつけました。使用カメラのASI462MCの画角が狭いため、壮大なアンドロメダ銀河の一部の撮影にとどまっていますが、今回は銀河の雲を捉えることに成功しました。

まだまだたくさん改善すべき点があります。ライブスタックの域にたどり着くには、まだまだ研究が必要です。

また、今回、追尾精度が悪く、撮影中に手動で修正せざるを得なかったという事件?がありました。
滅多にないことです。原因は何かを、追求しないといけません。

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撮影と撮像に至る経過と結果

極軸設定の状況と自動追尾の状況

極軸設定の状況

やはり大物の撮影には、極軸設定に気合が入ります。昨夜も気合を入れてexcellentを狙いました。
結果は、設定誤差19″。十分すぎます。
恒星のピント合わせをしてから行うべきでしたが、ピント合わせは基準恒星の導入の際に行いました。

自動追尾の状況

先に述べたように、追尾誤差が早い時間に大きめに出ました。フレーム189で耐えられなくなったので、25分の自動追尾に耐えられなかったことになります。寂しい結果。

こののち、モータードライブを一時停止し、ほぼほぼ画角の中央の位置にアンドロメダ銀河を移動させました。
このまま修正しなかったら星雲の位置がかなり下にズレてしまっていたはずです。

基準恒星と目標天体の導入

先日はアンドロメダ座のアルフェラッツ(等級2.05、赤経 00h08m、赤緯+29°05′)を基準恒星に使いましたが、今回珍しくミラク(等級1.58、赤経 01h 09m、赤緯+35° 37′ )を見つけることができましたので、これを基準恒星としました。
こちらの方が、目標天体アンドロメダ銀河(赤経 00h 42m、赤緯+41° 16′) に若干近いです。
導入は二度のトライで成功しました。

恒星のピント合わせ

基準恒星の導入のついでに、恒星のピント合わせをしました。バーティノフマスクで↓まで追い込みました。ほぼピッタリだと思います。

撮影と撮像の結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN220、8秒間のfitsフレーム480枚を撮影・うち432枚(57分36秒)をピックアップし、DeepSkyStackerでコンポジット・ダーク補正・フラット補正
画像編集:GIMPによるレベル補正、トーンカーブ調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年10月1日

撮影の結果

何とか目を凝らさずに星雲を確認できるようになりました。しかし、まだ薄いです。1時間超のノータッチガイドとなると、昔ながらに望遠鏡に張り付いて、ズレては修正し修正したらまたズレて、が必要になりそうです。
特に今回の追尾精度を見ると、特に必要に感じます。
しかし、ライブスタックの優秀さをまた感じてしまった次第・・・

撮像の経過と結果

GIMPによる色レベル補正

星雲が強調できました。あとは、色をアンドロメダ銀河に似せたいところです。

トーンカーブ調整

上の画像に、トーンカーブ調整をかけました。何とか似た色になったでしょうか。まあ何とか形にはなってきたので、今回はこれで完成とします。しかし、まだまだだな・・・

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まとめ

今回、色も星雲も炙り出せて、まずまず満足です。
しかし、ライブスタックの時の出来栄えが良すぎて。↓そもそも中央が飽和していない。淡い部分は淡く、濃い部分は濃く、言うことないです。

今年は手動コンボジットでこの水準を目指します。
どこに差があるのかな。研究の開始です。

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カメラセッティング

[ZWO ASI462MC]

FrameType=Light

#ディベイヤーモード

Debayer Preview=On

#パン

Pan=0

#ティルト

Tilt=0

#出力形式

Output Format=FITS files (*.fits)

#ビニング

Binning=1

#キャプチャエリア

Capture Area=1920×1080

#モード

Colour Space=RAW16

#温度

Temperature=30.4

#高速モード

High Speed Mode=Off

#ターボUSB

Turbo USB=100(Auto)

#反転

Flip=None

#フレームレート

Frame Rate Limit=Maximum

#ゲイン

Gain=220

#露出時間

Exposure=8.000s

#タイムスタンプ

Timestamp Frames=Off

#ホワイトバランス(B)

White Bal (B)=67(Auto)

#ホワイトバランス(R)

White Bal (R)=49(Auto)

#輝度

Brightness=280

Auto Exp Max Gain=500

Auto Exp Max Exp M S=31615

Auto Exp Target Brightness=109

Mono Bin=Off

#トレイル幅

Trail Width=3

#トレイルの最小長

Minimum Trail Length=100

#トレイル検出感度

Trail Detection Sensitivity=9

#サテライトトレイルを削除する

Remove Satellite Trails=Off

#背景減算

Background Subtraction=Off

#自動位置合わせ(惑星/銀河)

Planet/Disk Stabilization=Off

#しきい値

Banding Threshold=35

#バンディング除去

Banding Suppression=0

#フラット補正

Apply Flat=None

#ホットピクセル感度

Hot Pixel Sensitivity=5

#ダーク補正

Subtract Dark=None

NegativeDisplay=0

#シャドウポイントを表示

Display Black Point=0

#中間調ポイントを表示する

Display MidTone Point=0.5

#ハイライトポイントを表示

Display White Point=1

#注意

Notes=

TimeStamp=2022-10-01T10:00:25.7820305Z

SharpCapVersion=4.0.9208.0

StartCapture=2022-10-01T10:00:19.7604515Z

MidCapture=2022-10-01T10:33:25.3674515Z

EndCapture=2022-10-01T11:06:30.9737348Z

Duration=3971.213s

FrameCount=480

ActualFrameRate=0.1209fps

TimeZone=+9.00

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