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【天体撮影】SharpcapでのスタックとGAIN値

天体撮影に関する事項
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環境と狙い

昨夜もまた寒い中、天体観測をしました。気温は3℃。
目的は先般の撮影で、全くスタックされなかった、クレオパトラの瞳星雲のリベンジをすることです。
美しい天体なので、Sharpcapのライブスタックの練習にはうってつけです。
楽しみながら練習ができます。ただでさえ寒くて大変ですから。

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2月13日の撮影を受けての方針

前回2月13日では、30秒露出では、全くスタックされませんでした。
その時は、10秒露出は試していませんでした。
↓これは、昨夜撮影した、10秒露出、総スタック時間1200秒の画像。
30秒露出が出来ないのなら、露出時間を短くして、総スタック時間を長くして、細かいところまで見えるような画像にしようというやり方です。
10秒露出なら、かなりいけます。

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:GIMP(色レベル補正で炙り出し)
撮影場所:自宅ベランダ

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試行錯誤の上に思いついたのは、GAIN

Alignされないこと、これは、きっと、追尾ズレが原因なのだろうと思っていました。
だから、露出時間が短ければスタックされるのだろうと。
今回の撮影のライブスタック中の画面を見ていたら、筋状にずれたフレームがスタックされたのを目撃しました。

単純に、追尾ズレが根本原因というわけでもなさそうです。

他にも、ノイズリダクションや、黒レベルの閾値、デジタルゲインなど上げ下げして、何とか30秒露出で撮影出来ないか、試行錯誤しました。

そうこうしているうちに思いついたのは、
・Alignmentには、それなりにしっかりとした明るさの星が10個必要
・これまで、ASILiveの時もそうだったが、星の数は足りているけど、暗いとスタックされない。

つまり、星を明るくしてやればよいのか、と今更ながら・・・
そのためにSharpcapにはデジタルゲインがついていますが、今のところ効果は出ていません。

そこでおおもとのGAINを上げてみることにしました。

300にすると、明るすぎて画面が真っ白になる。
250にすると、スタックされない。
270にすると・・・

30秒露出、総スタック時間1210秒が実現できました!
寒い中で鼻水と涙が混ざり合うところでした。

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今回の事例の意味するところ

今回の意味するところは、周りに10個以上星があるのにスタックされない場合、GAINを、明るすぎないぎりぎりのところまで上げ、星の明るさを上げて、Sharpcapに星を認識させることで、スタックさせることができる、というところです。

逆に言えば、星をGAINで増やすことが出来なければ、おそらく、その天体は撮影できないのではないかと。

これまで、狙った天体は、なんとしてもスタックさせてきました。ほぼ100%の確率だと思います。
でも、諦めないといけない天体もあるんだなと思いました。

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