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【天体観測】三度目のSharpCapによる極軸設定と追尾誤差検証

天体撮影に関する事項
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ねらい

ここ一カ月くらい、追尾誤差の大きさに悩まされてきました。

そこで、北極星の見えるところまでプチ遠征して、SharpCapで正確に極軸設定して、天体を撮影して、モーター、極軸設定どちらに問題があるのか検証しようとしました。

で、昨夜は、三度目の正直、これまでは、極軸設定も成功していない状況で、撮影まで行うことは出来ていませんでした。
いまだ本来の目的は達していなかったのです。
今回のプチ遠征こそはと、気合を入れて臨みました。

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SharpCapによる極軸設定

この機能を使うには15個の星が必要です。
画角の狭いASI462MC(5.6×3.2mm)で可能かと最初は思っていましたが、運よくできたんです。
そして昨夜の結果・・・

一時間強かかりましたが、三度目の正直で、極軸の設定に成功しました!
「Good」この状態になった時にはスカッとしました。
ほとんど誤差無しです!

しかし、そこで、さっさと撮影に入ればよいものを、練習のためと思い、もう一度チャレンジしたところから失敗が始まりました。

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二度目の極軸設定は2時間以上かかりました

二度目の極軸設定は、予想以上に手間取り、2時間半もかかりました。
極軸に近づいては離れ、を繰り返し、何とか、極軸に1′55″まで近づきました。
これ以上調整すると、また離れてしまいそうだったので、ここで極軸は妥協し、撮影に入ることにしました。

こと座M57「環状星雲」を撮影、したが・・・

もう何時間も北の空しか見ていなかったので、東の空に目を向けました。
夏の大三角形がみえました。季節はどんどん夏に近づいています。
そして・・・

ここに環状星雲の画像が貼り付けられるはずでした。
スタック時間10分余りのところで雲に遮られましたが、同時に、パソコンのバッテリーが低下し、車から電源をとろうとしましたが、車の電源ではパソコンを稼働するには足りないのか、変換アダプターの故障か、電源は供給できず、あれよあれよという間に、パソコンはシャットダウンされました。
環状星雲の画像は保存していません。焦ってそこまで気が回りませんでした。

やっぱりちゃんとしたバッテリーを買っておかないといけませんね。痛い勉強になりました。

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追尾誤差の原因は

撮影中、パソコン画面を見ていましたが、露出8秒間でも、星を止められませんでした。
ここまで正確に極軸を設定しても、星は動きました。
方向は、星が移動する東西方向です。
南北のズレはありませんでした。

総スタック時間10分でもそこそこ誤差が出たので、やはりモータドライブに原因がありそうです。
しかし、極軸を正確に設定したせいで、誤差はこれまでより少なくなったと思います。
これも、30分程度の総スタック時間の撮影をして結果を出したかったのですが、今回のプチ遠征では残念なことをしました。

次こそは、次こそは、納得のいく検証にしたいと思います。

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まとめ

バッテリー切れで、撮影できず、もやもやした検証になったことは、次回またチャレンジしたらよいと思います。
しかし、極軸の追い込みで2時間かかるって、とても問題があります。
ただでさえ日の長い季節、撮影にかける時間が残りません。

しかし今回の極軸設定成功で、勘はつかめたと思います。次回は30分以内で極軸を追い込みたいと思います。

繰り返しになりますが、電源はとにかく大切であることを痛感しました。これは早めにネットなどを物色し購入する必要があります。

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コメント

  1. こたろう より:

    こんにちは😃
    東西方向の誤差とのお話ですが、遅いのでしょうか?早いのでしょうか?
    バランスを取るときにどちらかにあえて荷重を乗せる事で幾分マシになるかもです。遅いなら西荷重。早いなら東荷重。

    あと候補の望遠鏡は自重どれくらいでしょうか。NEW Polarisはそれほど対荷重がありませんので、そこも考慮に入れられてはいかがでしょうか?
    比較的安く手に入るカメラレンズでポタ赤の様なテスト的運用で広い範囲を撮影も倍率が下がる分、多少は追尾誤差も目立たなくなるのでは無いでしょうか?

    • sanpojin より:

      こたろうさん、アドバイス、ありがとうございます。

      星の方が先に行くので遅いのでしょうか?なるほど、荷重のかけ方をかえることで改善が見込めるかもしれないんですね。早速試してみます。
      候補の望遠鏡は4kgです。NEWポラリスの取説をみると、9cm屈折、10cm反射式まで使えると書いてありました。当時のビクセンの9センチは1000mmくらいの長焦点で、重さは候補の望遠鏡と同じくらいかと判断しました。
      なるほど、NEWポラリスにもそういう運用があり得ますね、確かに追尾誤差は少なくなります。考え方を変えて、使い方を変えれば、まだまだモータードライブも使えるということですね。
      ありがとうございます。勉強になります。また色々教えてくださいね。

  2. Sam より:

    架台に原因がある気がしてきました。90度回すときに足元が弱いとたわみます。そうすると精度が出ません。

    まず、三脚の足を伸ばし切っていますがこれは逆センスで、一番縮めるべきです。強度を増してたわみにくく、揺れにくくするわけです。

    どれくらいたわんでいるかの確認方法として、最初の測定で90度回して極軸を設定した後に、その位置から再び最初から測定し直して、今度は90度戻す方向に回してからどれだけずれているか見て下さい。理想的には最初に出した精度がそのまま何も調整しなくても2度目に同程度に出るはずですが、もしここで大きく(1-2分角なら大気収差など誤差の範囲内です。10分角とかという意味です。)ずれたらたわみの可能性大です。極軸調整にはモーターは使わないので、モーターの誤差と独立に測定することができます。まあこれは、余裕があったらやってみて下さい。

    三脚は短くする方がいいのですが、もしかして眼視も必要なので足を伸ばし切っているということなら、椅子を考えた方がいいかもしれません。いつか天文用の椅子を買うなら、ルネセイコウのPW-500
    https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00265I5KO/
    がベストだと思います。低い位置で体に負担をかけずに見ることができます。

    • sanpojin より:

      Samさん、アドバイスありがとうございます。

      おかげさまを持ちまして、極軸の正確な設定をすることが出来ました。
      なるほど、確かに三脚は伸ばさない方が強度が増して誤差が少なくなりますね。家のベランダでは三脚は伸ばさないで使っているのですが、遠征の時くらい広々とやろうという安易な考えで伸ばしておりました。
      たわみの検証、次回の遠征の時にやってみます。
      椅子、いいですね。高さが変えられるので、アイピースを覗きやすくなります。
      今回もいろいろとありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

  3. Sam より:

    sanpojinさんのネタをもとに、たわみについての記事を書きました。

    http://hoshizolove.blog.jp/archives/43974321.html

    よかったら読んでみて下さい。

    でも面倒な記事なので、わかりにくかったら気にしないでください。

    • sanpojin より:

      Samさん、ありがとうございます。

      正直なところとても難しくて、たわみにより誤差が発生するのを検証する手続き(行動)くらいしか理解できませんでした。
      Samさんは、やはりすごいですね。
      でも、僕には理解できなくても大切なことだと思います。この考察で追尾誤差がなくなれば、すごい理論を構築したことになりますよね。
      また、色々と教えてくださいね。これからもよろしくお願いします。

  4. chobi より:

    sanpojinさん
    chobiです。SVBONY SV503のコメント欄から移動します(^^;
    Samさんのアドバイスなど心強いですね!私もsanpojinさんと同じく50代で20年以上のブランク、2020年から撮影を始めた、昔に購入した古い赤道儀とsanpojinと共通点が多いのでTW、このブログと楽しく拝見させていただいております。私は天文活動再開時に思い切って近くの同好会に入会したのでわからないことがあっても一緒に観測に行った時に色々アドバイスをもらえたりすることが問題解決に役立っています。sanpojinさんの問題も詳しい方に現場で見てもらえばすぐに解決に近づくと思うのですが・・・。あとNEWポラリス赤道儀はオーバーホールなどされましたでしょうか。私のGP-Dも20数年ぶりに復活させましたがグリスが劣化して動きがかなり固くなってしまっておりました。GP-Dはベアリングも使っていないためにグリスの劣化は致命的でした。寒い時期にはもっと悪化したので思い切ってバラしてグリスを塗りなおしたところ動きはかなり改善しました。オーバーホールしていない場合はグリスの塗り直しも効果があるかもしれません。私はお金の節約もあり自分でやりましたがビクセンに聞いた時にはGP-Dは今でもオーバーホールしてくれるとのことでした。その時聞いた金額はGP-Dで\15,000でした。このサポートはさすがビクセンさんです。ショップのTOMITAさんでも古い機材のオーバーホールやっていたと思います。オーダーが多い時は受付中止していますが。

    • sanpojin より:

      chobiさん、ありがとうございます。
      同好会という場は良いですね。分からないことは聞けるし、今回僕が目指しているような、NEWポラリス赤道儀のアリミゾ化とか意見を先輩のみんなに聞けるんですよね。でも、chobiさんはじめ、皆さんの意見でとても参考になるし助けられています。感謝しています。
      オーバーホール!やったことないです。グリスの塗りなおしとかって効果ありそうですね。僕もビクセンさんに聞いてみようかな。やっぱりビクセンさんはすごいですね。15,000円とは安いですね。赤道儀の分解とかお金がかかりそうなのに。TOMITAさんもやっているんですね。近所に天文ショップがあったらいいのになあっていつも思います。通い詰めそうです(笑)
      アドバイス、情報、感謝です!

  5. chobi より:

    sanpojinさん
    chobiです。何度もすみません。20数年ぶりに復帰して一番感じたことは鏡筒などの光学機器は古くてもメンテナンスをきちんとしていれば結構使えるのに対して電子機器系の進歩はすさまじいという事でした。一番の進歩はカメラでしょうが赤道儀も自動導入などの進歩がもの凄いです。※赤道儀本体はそうでもないのですが・・・。
    初めて星雲を撮影した時ですが真ん中にターゲットを持ってくることにとても苦労しました。その時のカメラは貰い物のEOS60Daでしたがライブビューでは暗い星雲は見えず数十秒露出して位置を確認→移動→位置を確認と時間だけが過ぎていくという。この移動も動かしたい方向に動かすにはコントローラーのどっちを押せばよいのだろうと頭がパンクしました。
    PCなしの自動導入だけでは確実に真ん中には来ないので微調整は必要なのですが、PCやZWOのASI AIRPROなどを使えばプレートソルブ機能で自動で確実に真ん中にターゲットを導入してくれます。あっという間に。なので眼視でなければファインダーもなくても困りません。最近の鏡筒にファインダーが付いていないのもそういう理由もあると思います。私も子供が2人いて高価なものを買うのには躊躇しますし、すでに持っているものを最大限に活用したいと思う派ですが思い切って赤道儀を自動導入対応の物にすることを検討するのもありだと思います。私はGP-Dを持っていましたが展示機処分のSkywatcherEQ5GOTOを安く手に入れて後からモーター部分をGP-Dに移植しました。SkywatcherEQ5GOTOは撮影を始めたい人にとってコストパフォーマンスは最高の赤道儀だと思います。少し高くなりますがその上にはSamさんも使われていると思われるセレストロンのAdvanced VX赤道儀もあります。ビクセン扱いになって値上げされてしまったのが残念ですが・・・。リスクはありますが中古で程度の良いものを探すのもありかもしれません。ZWOのカメラはすでにお持ちですし鏡筒を新調されたので今すぐでなくても赤道儀も思い切って新しいものを検討するのはいかがでしょうか。お節介で本当にすみません。天体撮影は本当にお金がかかりますね!沼にはまってしまっています(^^;※NEWポラリス赤道儀にもEQ5などのモーターが流用できれば良いのですが。

    • sanpojin より:

      chobiさん、ありがとうございます。
      僕も星の世界に戻ってきて驚いたのは、天体を自動的に導入できる機能でした。基準恒星を何にして、どうちゃらという目盛環を使う必要がありません。
      天体の位置決めも難しいですね。まだ炙り出し前の星雲は暗く、下手に導入を早くやろうとするとロストすることもあります。
      プレートソルブ機能はすごいですね。SharpCapとかに実装してほしい機能です。ファインダーがいらないわけですね。
      赤道儀の買い替えは、今のところ考えていません。今のNEWポラリス赤道儀にとても愛着があって、死んだ父親の形見みたいに感じています。
      ただし、newポラリス赤道儀を残したまま、中古の赤道儀を買うという手はありますね。中期的には、考えてみたいです。
      天体撮影は確かに、本当にお金がかかります。今はへそくりの中からなんとか工面してやっています。
      モーターの移植、考えていただいて、ありがとうございます。そうしたら、追尾誤差に悩まされないで済みますよね。

      アドバイス、感謝します!ありがとうございます。

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