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7月の流星群

流星に関する情報

今月も主な流星群を記事にしておきます。

No略称名称出現期間極大予想輻射点出現規模速度備考備考2
太陽黄経2020JST赤経赤緯(HR)
176PHE7月ほうおう座7/10~7/16110.37/12、20時31.6°-47.7°47.0※1
26NDAみずがめ座δ北7/15~8/15123.47/26、14時344.7°+0.4°440.5注目
183PAUみなみのうお座7/15~8/10123.77/26、21時347.9°-23.7°344.1
5SDAみずがめ座δ南7/12~8/19125.67/28、21時341.6°-15.9°1540.5注目
177BCAカシオペヤ座β126.67/29、22時352.9°+58.850.4
1CAPやぎ座α7/3~8/15127.07/30、08時305.6°-8.7°322.2注目※2
7PERペルセウス座7/17~8/24140.08/12、22時48.3°+58.0°6059.4注目※3
188XRIオリオン座χ昼間117.77/20、14時94.4°+15°44.0
7月の主な流星群
※1 南天のため日本での観測は難しい。
※2 169P/ニート彗星が母天体とされる。
※3 109P/スイフト・タットル彗星が母体とされる。

普段の天体観測中に流星が飛ぶのは、一晩中観測していたとして2から5個見えれば満足するでしょう。

しかし流星群の活動期間中のピーク時には一時間当たり30個、50個場合によっては100個ほど観測できる時があります。

流星群がいつ出現するかは、彗星の軌道が地球から見てどのあたりにあるかで決まります。また、もともとの彗星の大きさと彗星から発散するチリの量にもよります。

彗星の通る道筋を道路にたとえると、高速道路や国道のような行きかう車も多いものから、農道やあぜ道のように幅が狭いものまであります。その幅の中心部にはより多くのチリがありますので、そこを地球が通過するときに、流星群が出現します。

今回は、みずがめ座δ流星群の南群と北群、やぎ座α流星群、ペルセウス座流星群極大が注目です。みずがめ座は明るい星の少ないたどりにくい星座ですが、この夏は明るい木星、土星が近くにいるのでそれぞれの流星群の位置はつかみやすいでしょう。

δ複合体は、夜半に南中するみずがめ座をを活動域として、このころ観測される流星群の総称です。例年7月末、8月上旬に極大を迎えますが、鋭いピークではなく、高止まった状態がしばらく継続します。今回の連休は極大までやや間隔があきますが、さほど心配はないようです。
主体はみずがめ座δ南群とされ、この群だけでδ複合体の半分を占めます。これにみずがめ座δ北群とみなみのうお座群が加わりますが、もっとも活発なδ南群の輻射点高度でも北緯35度付近で40度と南天に低いことが観測を難しくしそうです。

過去の観測から光度変化が単調な暗い流星が多いこともあって、南に障害物や人工光があると極端に出現数が減少します。逆にいて座付近の濃い天の川が南に流れ出る様子を確認できるような最微等級6等台の空であれば、暗い群流星の捕捉率が急激に上昇しδ南群のHRが20を超すこともありそうです。

δ複合体全体ではHR25~30、西隣のやぎ座では、末端で急増光する西隣する火球が特徴のやぎ座α群、北天では8月12日のピークに向けたフォーミングアップを開始したペルセウス座群、やぎ座東部ではδ複合体と別に黄道群系の活動も散在され、これらの活動に散在流星も加わりますから、観測できる総流星はHR50を超えることもあるかもしれません。

NMS(日本流星研究会)に寄せられた過去の膨大な観測実績から、δ複合体は翌週末の8月1日から2日のほうがこの連休より出現数の上乗せが期待できますが、8月4日に満月をむかえることから、暗夜となるのは明け方の薄明開始直前の1時間程度に限定されます。迫りくる月明かりに怯えるよりも、何の心配もいらずストレスフリーなこの連休に注目しましょう。

観測場所によっては障害もありそうですが、~管理人がそう~にぎやかな流星群になることを信じて、期待して準備しましょう。

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