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【管理人の夏休み】屈折望遠鏡の歴史 その5 カシニとへべリウス

天体観測情報
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カシニ

カシニは、土星の衛星、イアペトス、レア、テティス、ディオーネの四つを発見し、いわゆるカッシーニの空隙を見つけた、17世紀のイタリアのスゴい天文学者です。
この方はとても大胆な方で、これらの発見をした時には、11mから44mもの長さの空気望遠鏡(鏡筒の無い望遠鏡のこと)を使って観測しました。

また、木星表面の模様を観察して木星の自転を確かめました。

さらに、史上初めて、火星視差の観測から、太陽の距離をかなり正確に決定しました。

へべリウス

へべリウスは、ポーランドの醸造元であり市会議員でありました。彼は17世紀に、三軒の家の屋根をまたがる長さ45.5m、口径15cmの巨大望遠鏡で観測をしました。その大きさゆえに、風が吹くと振動して観測できませんでした。

彼はハレー彗星の核を観測して楕円形だったと記録しています。

へべリウスは大望遠鏡を持っていながら、恒星の位置観測は肉眼で行い、その誤差は1′以内でした。これは肉眼観測としては極限的な精度です。
しかしこのために、イギリスの物理学者ロバート・フックと論争になり、望遠鏡の観測精度について争いました。消耗的な論争であったようです。
そして、このころ、火災で望遠鏡が消失するという悲劇に遭い、新しい望遠鏡を作成するには、体力が残っていませんでした。

彼は肉眼観測で、1564個の恒星を含む星図を完成しましたが、発表されたのは、死後でした。妻の手によって行われました。

感想

どちらの方も偉大な功績をおさめられたと思います。
しかしへべリウスは、少し散々な目に遭った印象です。星図が発表されたのも死後ですもんね。
歴史を進めるというのは本当に大変なことです。
そんな彼らの苦労をとおして、僕は天体観測を楽しんでいます。感謝です。

さて、この「管理人の夏休み」シリーズ、いつまで続けるか・・・
9月いっぱいはぽつりぽつりと記事にしていこうと思っています。

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