【プチ遠征】らせん星雲で手動コンポジットの導入部分をやってみた

天体撮影に関する事項
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ねらい

昨夜、一昨夜と、雲のない夜が続き、嬉しい限りで、精神的にも安定しています。
昨夜は、こんなに天気が良いのにベランダ撮影ではもったいないと思い、プチ遠征に出かけました。
自宅から20分から30分の河川敷です。

ここだと、橋の陰になる方向を除けば、ほとんど全天の星が見えます。ただ、街灯が多く、星は降るように見えるとまではいきません。
天の川も見えません。

さて、昨夜も、ライブスタックからの卒業を目指し、今回は、実験のフレームではなく、コンポジットを目指した画像の撮影を行いました。
何といっても、5分の露出で星を止めたのです。

手動コンポジットが出来ないはずはありません。
プチ遠征で、初の試みです。
結果は・・・

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撮影結果

導入

目標天体は、みずがめ座の惑星状星雲、らせん星雲(NGC7293、赤経22h 29m、赤緯-20° 50’)です。
過去にものすごく強引に撮影したことがあります。当時は80Mを使っていて、らせん星雲の視等級は13.524と、とても暗く、かなわない相手でした。
10cm対物レンズになった今もなんですが・・・

それだけに、導入には苦労しました。今回もあるべき赤経赤緯値の空には何も見えず、例のサイトの力を借りて、視野内にらせん星雲が存在することを確認し、この辺りが中心だろうと思われた位置に、見えないらせん星雲を位置しました。

撮影

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンスーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・F=714mm・F値7、EDレンズアポクロマート
カメラ:CMOSカメラASI462MC
自動追尾:MD-6(ビクセン)、
撮影:SharpCap 3.2 (64 bit)
その他:UV/IRカットフィルター使用

今回、撮影したのは露出5分のコマを6枚。30分の総撮影時間を目指しました。
同じく6枚のダークフレームも本編と同じ設定で6枚。
良い写真を撮るには時間がかかることが分かりかけてきた管理人、いつもなら30分間のライブスタックで炙り出して終了です。今回は二倍の一時間かかります。

極軸設定も完ぺき。
極軸との誤差は、14″。誤差の範囲です。

しかし、今回は、5分間、星を止めることはできませんでした。何が違ったのか、思いつくところと言えば、遠征に当たって、一旦望遠鏡を分解(分解といっても三脚と赤道儀本体を分離しただけですが)していて、再組立てしたこと、赤緯値が低いため、それだけ分追尾の精度が追加で求められた、そんなところでしょうか。
とても悔しい。今夜、再びチャレンジです。

コンポジット

手動コンポジットとは言え、一応フリーのソフトで、試みました。
DeepSkyStacker (64 bit)を使いました。今朝のことです。

コンポジットもできません。ズレたはズレたけど、位置的にはほとんどズレていないのに、alignmentしてくれないんですね。冷たい・・・
それとも、星が線になったら星と認識されず、コンポジットされないのかな。

ライブスタック版

こんなこともあろうかと、ライブスタックもしておきました。中央に位置できなかったのが残念です。
露出8秒間、総スタック時間2400秒間、GAIN350。
リアルタイムダーク補正機能も使いました。
例の緑色のノイズ、ぱったりと出なくなりました。ダーク補正の成果ですね。
炙り出しにおけるノイズもとても低いです。

らせん星雲は、初めて、ここまではっきりと、自分の望遠鏡で見ました。少々感動しています。
ノイズは、割と強めの炙り出しをしたせいか、少し多めですが、ひどい状態ではありません。

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:同上
鏡筒:同上
カメラ:同上
自動追尾:同上
撮影:SharpCap 3.2 (64 bit)(リアルタイムダーク補正機能使用)
画像編集: SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、GIMPによるノイズ軽減
その他:UV/IRカットフィルター使用

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まとめ

メインの目的である手動コンポジットには失敗してしまいましたが、露出を3分から4分に減らすことで、きっとコンポジットできると思います。諦めずにトライし続けよう。
きっとこれが、本当の天体写真づくりの過程の第一歩なのでしょうから。
こうしてみると、ライブスタックは楽ですね。以前はスタックされないーとか不平を言っていましたが、今は、こんなに便利でお手軽な天体写真撮影技術は無いと思っています。

他に月や、木星、土星も撮影しましたが、それはまた次の機会に。昼間用事があって、遠征先への到着が遅れたため、金星は逃しました。

全体として、充実したプチ遠征でした。

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コメント

  1. Sam より:

    LiveStackでのダーク補正は大成功ですね!

    ダークの撮影はもっと短くていいと思います。8秒、80秒、800秒とか試してみるといいと思いますが、ダーク補正の有無では大きく変わると思いますが、時間の違いではそこまで差が出ないはずです。実際には数分で充分かと思います。

    もし今の状態で満足できるなら、無理にコンポジットに進まなくてもいいのかもしれません。コンポジットに進むと、いずれ長時間撮影が必要となり、ガイドが必要になってきます。さらに長時間撮影になると、縞ノイズとかが問題になってきて、ディザリングなど必要になってきます。これらの場合、赤道儀がガイド信号に対応する必要があります。

    もちろん将来コンポジットをしたいと考えているなら、今やっていることはコンポジットへ進む時に必ず必要になってくることなので、画像処理も含めてできることをやっておくという意味ではとてもいいと思います。

    コンポジットに進むにしても、無理をせず、不満が出てきたら一歩づつ着実に進むのでもいいのかと思います。

    いずれにせよ、楽しみながらやるのが一番ですね。

    • sanpojin より:

      Samさん、こんばんは。

      Samさんのおかげさまで、ノイズは圧倒的に少なくなったし、あの緑色のノイズも姿を消しました。ダーク補正というのは大事なんですね。
      ダークの撮影は本編の撮影と同じと思っていましたが、色々試してみてノイズが消える点を見つけると良いんですね。

      なるほど、確かにコンポジットまで視野に入れると、ガイドが必要になりますね。自分の愛機たちには、ガイドをする能力がありません(改造はできるのかもですが)。そうすると、ライブスタックで楽しんでいくというのも手かもしれませんね。ただ、Samさんはじめ諸先輩方の行っていることをやってみたいという気持ちもあります。長時間撮影にはいろいろ関門があるんですね。ちょっと冷静になって、自分が楽しめる範囲を考えてみます。
      よくわかりました。無理してコンポジットに進む必要もないです。ライブスタックとダーク補正で十分良い画像が取れることが分かってきましたしね。楽しみながら一歩一歩進もうと思います。

      いつも気にかけていただきありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

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