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【天体撮影】バラ星雲のモザイク撮影を開始

天体撮影に関する事項
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撮影に至る経緯

満月のモザイク合成の成功で、結構気分が盛り上がっています。丸いお月様を、ASI462MCで撮影した画像をもとに見られるなんて、なんと幸せなことか。

こうしてみると、今まで「画角が狭いから」を口癖のように言ってきましたが、いくら画角は狭くても、モザイク撮影・合成で何とかなるということですね。
憧れていたASI294MCを購入する必要はないかも?

今回バラ星雲のモザイク撮影・合成に臨むに至ったのは、カメラde遊ingさんやまいくろさんに背中を押していただいたのが決定的だったのですが、下記の記事で、バラ星雲全体を見てみたいなあとは思っていたのです。

相手は、肉眼で確認しながらプレートを撮影できないDSOです。
頼りはプレート毎の赤経赤緯値だけ。
またカメラの角度も気を付けないといけません。

新たな挑戦の始まりです。

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プレートの赤経赤緯値の決定

モザイク撮影の対象のプレート割や方位設定は、Telescopiusというサイトを使います。

①右上の検索窓で、NGC2244(バラ星雲のこと)を入力し、検索します。

上の状態で、バラ星雲の画像の左上の望遠鏡マークをクリックすると・・・

②下のような、望遠鏡の焦点距離や、バローレンズやレデューサーの使用の有無を聞かれます。
管理人は焦点距離714mm、0.5を入力します。

③↓の画面で、カメラのセンサーサイズを入力します。管理人はASI462MCの5.6×3.5mmを入力。

④プレートの数と重複の幅を聞かれます。管理人は2×2で、重複は10%に設定しました。
その下には、すでにプレートの赤経赤緯値が記載されています。画面コピーかCSVで記憶します。
10%というのは少しチャレンジングだっただろうか(^-^;

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プレートの撮影の経過及び結果

恒星のピント合わせ

こいぬ座のプロキオンを使ってピント合わせです。今回も、前回の撮影のドローチューブの繰り出し幅を維持しているので、確認です。

↓ぴったり合っておりました。

↓プロキオンです。

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

大事なプレートの撮影です。きっちりExcellentな設定にしなければなりません。
その結果、設定誤差が20″になるまで極軸を追い込むことが出来ました。

自動追尾の状況

バラ星雲の高度が高いこと、位置の問題で、赤緯微動ハンドルが赤経クラッチに、鏡筒がベランダの柵に干渉することが分かりました。
本来1時間の自動追尾を目指していましたが、プチ遠征をしない限り、30分間の自動追尾が限界です。
プチ遠征は週に一度が限界。プチ遠征で一度に4枚撮影することも考えましたが、それまで待ちきれません。
そこで、自動追尾は30分を一日に1回、計4回行うこととしました。
そして、一回目、今回の追尾精度は上々でした。追尾誤差は許容範囲です。

基準恒星と目標天体の導入

目標天体バラ星雲の一枚目のプレート(赤経06h33m、赤緯05°10′)に迫るのには、基準恒星候補がいっぱいです。

①こいぬ座のプロキオン(等級0.40、赤経07h39m・赤緯+05°13′)
②オリオン座のベテルギウス(等級0.45、赤経05h56m・赤緯+07°24′)

シリウスからもジャンプできます。
ベテルギウスが適切かと思いましたが、望遠鏡の設置位置からより捉えやすいプロキオンを選択しました。
目標天体へのジャンプ、3回目で成功しました。
恒星しか見えないので不安ですね。特にバラ星雲は、HⅡ領域、本当に何も見えません。

撮影の結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、GIMPによる色強調・color enhance処理
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年2月18日金曜日

前述のとおり、総スタック時間30分のプレート、1枚目の撮影です。

露出8秒間、総スタック時間1848秒、GAIN300、リアルタイムダーク補正使用。
にて撮影となりました。
撮影中も何度か炙り出しをし、赤い星雲の一部を見て、やはり赤い星雲は良いなあと思っていました。
ナローバンドフィルターがなくても、何とか色は出るものですね。GIMPで一生懸命色を出しました。

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まとめ

満月のモザイク合成で気持ちがまだ盛り上がっているので、この記事を書くのも興奮しています。
未知の世界に足を踏み入れたような興奮(大袈裟か)

しかし、

今回撮影した1枚目のプレートを改めてastrometryにかけてみたら、赤緯値が目標より18′ずれていることが分かりました。今更!
撮り直ししようかどうか考慮中ですが、あと三枚撮影してみて、うまくかみ合わなかったら、撮り直ししようと思います。

今夜、晴れてほしいです。

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