地球接近天体の捜索

天体観測情報

地球に接近、衝突するような天体を監視・発見するための捜索が世界各所で行われています。

使われる機材も、その捜索のために特化されたもので、捜索も自動で行われているようです。

それらの機材で見つけられた有名な天体には、機器の名前まで冠されたものもあります。

Pan-STARRS彗星のパンスターズはハワイのマウイ島のハレアカラ山頂にあるPS1と呼ばれる口径1.8mの地球近傍天体を発見するシステムの名称です(Panoramic Survey Telescope And Rapid Response System)。いずれは、PS4までの四台の同型機材が活躍する予定です。

ATLAS彗星のアトラスは、米国ハワイのサーベイプロジェクト「小惑星地球衝突最終警報システム」によるものです(Asteroid Terrestrial Last Alert System)。口径0.5mの二台の捜索に特化した望遠鏡をハワイ諸島から160km離れたハレアカラとマウナロアに置いて、二回の観測ごとに全天を四重にカバーする自動捜索を行っています。

SWAN彗星のスワンは、太陽・太陽圏観測機SOHOの観測機器で、地球から150万km彼方のラグランジュ点に置かれた探査機によるものです(Solar And Heliospheric Observatory)。これは彗星の名称とどう関係するのだ・・・

本当にすごい捜索システムですね。これからは、以上のような高性能で大規模なシステムによって未知天体の多くが素早く発見されるようになるでしょう。

しかし、この領域、とてもアマチュアの趣味の領域で参入するのは不可能でしょう。しかも、それらのシステムの限界等級も20等級以下という暗さですから、アマチュア天文家の持っている天体望遠鏡の目視観測さえおぼつかないと思われます。

とはいっても、数メートルクラスの岩塊のような天体は別として、地球に接近する天体には相当大きなものも含まれていますので、「捉えた!」という瞬間のために天体望遠鏡を向けるのもいいかもしれません。それでも管理人の天体望遠鏡では追いつきませんが。

一般的な火星と木星の間にある小惑星帯の既知小惑星とは別に、過去に見つかっている登録されている小惑星も多く、そして明るくなり、地球に接近する特異小惑星も多くあるようですので、地球接近の際には撮影してみるのも面白いかもしれません。

巨大小惑星(52768)1998 OR2
4月29日に地球ー月の距離の16倍近く、400万マイルの位置を、10-11等級でアポロ型特異小惑星(52768)1998 OR2がくじら座を通過していきました。アレシボの電波望遠鏡のレーダーが回転するほぼ球形の姿をとらえていました。

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