京大など、スーパーフレアを検出 最大級の太陽フレアの20倍程度

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京大など、スーパーフレアを検出 最大級の太陽フレアの20倍程度 | 財経新聞
京都大学は10日、活動的な星であるしし座AD星から、最大級の太陽フレアの20倍程度となるスーパーフレアの検出に成功したと発表した。

京都大学は2020年7月10日、活動的な星であるしし座AD星から、最大級の太陽フレアの20倍程度となるスーパーフレアの検出に成功したと発表しました。観測には2019年春に運用を開始した3.8メートル望遠鏡「せいめい」などが用いられました。

フレアは、恒星の表面で発生する爆発のことです。太陽表面でフレアが発生すると、通信障害等の甚大な被害を地球に及ぼします。観測史上最大級の太陽フレアの場合、1~2兆ドルの被害が生じると予想されています。

日常的に発生している太陽フレアですが、フレアは太陽が活動している証拠でもありますし、爆発に伴いX線や電磁波、電気を帯びた大量の粒子(プラズマ)が、太陽から吹く風(太陽風)となり放出されます。

しかしそれらは、地球の強い磁場が、防いでくれるため、普段の生活の中で私たちが気にする必要はありません。

しかし、今回発見されたフレアは、通常の太陽フレアの20倍の威力があるもので、スーパーフレアと呼ばれるものと同じ威力をもつものです。

これまでの研究で、スーパーフレアは、誕生して間もない、若く活発な活動をする恒星でしか発生しないか、もしくは太陽のような巨大惑星があった場合、磁場の影響を受けてスーパーフレアが発生しやすいと考えられてきました。

よって、誕生から46億年経過しかつ木星から遠く離れているため、スーパーフレアは起きないはずなのですが、その後の研究ではそうではないようなのです。

成熟期に入った太陽のような恒星でもスーパーフレアがまったく起こらないわけではないということと、数百年に一回程度の頻度とは言え、今後100年以内に起こる可能性もゼロではないとのことです。

そしてスーパーフレアの場合、有害な放射線が地上に降り注ぎ、地球の生態系に影響が出、航空機の乗員に致死量の放射線が及び、通信・電気機器に致命的な被害が出、人類がパニックに陥ります。

こうしたスーパーフレアを解明するためには、恒星の分光観測が必要です。だがスーパーフレアの発生頻度は低いために予測は困難で、観測例は世界レベルでも乏しいといいます。

京都大学、国立天文台などの研究者から構成されるグループは、2019年春に運用を開始した京都大学せいめい望遠鏡を用い、スーパーフレアの分光観測を実施しました。せいめい望遠鏡は国内最大の光赤外線望遠鏡で、発生頻度の低いスーパーフレアでも観測可能とのことです。

研究グループは今後も、さまざまな恒星でフレアの観測や解析を続ける予定です。スーパーフレアが放出する荷電粒子の量や速度を明らかにすることで、より一般的な議論が可能になるだろうとしています。

フレアって、観測してみたい天体状況の一つですが、危険なものでもあるんですね。

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