目次
概略
先般購入した、ZWO社のASI294MC。
昨夜がファーストライトでした。
ASI294MC・×0.5レデューサー・UV/IRカットフィルターと段組みして・・・
↓のように接眼部に装着します。延長筒が管理人の愛機では必要でした。
正直なところ、2インチサイズの装着なので、深さが浅く、脱落しないかと心配でした。
撮影中何度もねじを締めました。↓怖いでしょう?
さて、ファーストライトの目標天体は、アンドロメダ銀河。
ベタですが、管理人にとってはまだまだ撮影が難しい天体です。
あえて、アンドロメダ銀河をファーストライトに使ったのは、ASI294MCで、とても奇麗に撮影できると思っていたからです。事実ぼちぼち美しく写りました。
あと、画角の広さは圧倒的で、基準恒星の導入も、目標天体の導入も楽で、一撃でできました。
そして何よりも星が沢山画角の中にあって、とても美しかったです。
これまでDSOに使っていたASI462MCと比べると雲泥の差です。
しかし、そこそこ露出をかけましたが、淡かったです。これはASI462MCとASI294MCとの感度の違いからくるものでしょうか。
前回25分で撮影できたアンドロメダ銀河は、ASI462MCでは55分の露出で追いついた感じです。
とにかく星は美しかったのですが、周辺減光がはっきりと出ました。
フラットフレームの作り方が良くなかったのか、消すことができず、残ってしまいました。
撮影と撮像に至る経緯と結果
極軸設定の状況と自動追尾の状況
極軸設定は、いつもどおり気合を入れて、画角が広がったから楽になったかというとそうでもなかったです。設定誤差は10″です。excellentです。
自動追尾の状況は、あれだけ画角が広いと、追尾ズレがあまり分かりません。
61分40秒の自動追尾でしたが、びくともしない感じでした。追尾を延長したかったですが、アンドロメダ銀河はいつものとおり、軒の向こうに行ってしまいました。
基準恒星と目標天体の導入
等級は低くても見えていたのが、ペルセウス座のマルファクです。ほとんどカシオペヤ座なのですが、アンドロメダ銀河(赤経 00h 42m、赤緯+41° 16′)へはとても良い位置(等級5.15、赤経01h08m、赤緯+54°55′)にあります。
アンドロメダ銀河は、何と1回のトライで画角に導入することができました。(画角の広さが影響していますが)
↓マルファク
撮影の結果と、撮像の経過と結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN420から470、10秒間のfitsフレーム370枚を撮影、うち333枚(計55分30秒)を、DeepSkyStackerでコンポジット・ダーク補正・フラット補正
画像編集:GIMPによる色レベル・トーンカーブ調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年11月25日
撮影の結果
今回の撮影で初めて経験した周辺減光がくっきりと見えています。
しかしこれも、少しレトロな感じで良いかもしれません。
写り方はぼちぼちですが、強調することにしました。やはり2時間くらいの露出が必要ですね。
しかし、何と画角の広いことか・・・驚きです。
撮像の経過と結果
GIMPによる色レベル調整
これだけ調整しても淡い部分はなかなか出てきません。いずれ露出とGAINを増やしてリトライします。
調整したら周辺減光が消えました。もちろん失われた星は戻っては来ません。
GIMPによるトーンカーブ調整
トーンカーブ調整で明度を上げました。ようやく形になってきたでしょうか。
GIMPで回転・切り取り・拡大
完成にしようかどうか迷ったのですが、やっぱり拡大することにしました。これで完成です。
元のファイルの容量が大きいので、拡大にも耐えてくれました。
まとめ
画角が大きくなると、一つのファイルの容量が大きくなりますね。
ブログを圧迫してしまうので、ブログ掲載専用ファイルを作成しないといけません。
あと、これからは目標天体の導入が楽になるかと思うと、とても嬉しいです。
見え味は、経験を積んでいないので多くを語れませんが、良という感じでしょうか。
これからが楽しみです。
コメント
新兵器購入&ファーストライト おめでとうございます。
ブログ訪問の楽しみがまた増えました(笑)。
さて、記事では「周辺減光」とありますが、ケラレのようです。
接眼レンズで空を覗いている感じがするので、このままでも良いですが、
せっかく広い画角になるカメラを購入したのに四隅がもったいない、と思ったら
ドローチューブとカメラの間にあるものを疑うことになります。
・x0.5レデューサーとフィルターの順序を入れ替えてみる、
・フィルターを外してみる、など。
1フレーム目でケラレが写っているので、撮影自体は短時間で済みますが、
フィルターをつける・外す、ピントを合わせる、順序等を記録する、等に手間が
かかるので、時間があったらお試しください。
もし、状態が悪化したら、、、すみません(笑)。
まいくろさん、おめでとうのお言葉ありがとうございます。
また、ご訪問頂き、ありがとうございます。嬉しいです。
なるほど、これがケラレですか。折角なら画角の隅々まで使いたいところです。
確かに怪しいのは、レデューサーですね。また、フィルターを外すのも効果がありそうですが、画質向上のため外すのはためらわれます。
順序を変えるのはいい方法法かもしれません。いろいろ試してみたいと思います。
折角新兵器(笑)を購入したので、使い倒したいと思います。
アドバイス感謝です。引き続きよろしくお願いいたします。
一番悪さしているのは、×0.5レデューサでしょうね。
もっと大きなものが必要です。
笠井トレーディングで取り扱いがありますが
http://www.kasai-trading.jp/2-eyepiecereducer.htm
4/3サイズのセンサーの性能を満たせるか?(画角の端の星まで○になっているか)となってくるのもあって、も、ちょいお金かけていいものを買った方が間違いないです。
SV193という専用品があるようです。
https://www.svbony.jp/sv193-fieldflattener-for-sv503-telescope#W9152A
×0.8ですが、性能を引き出すには、これくらいが無理なく他社製品を見ても妥当です。
その分、露出は増やす必要が(当然)あります。
そうはいっても、明るさと画角が欲しい(彗星とか)ケースもあるので、もうちょっとやんちゃしたい場合には、
http://www.kasai-trading.jp/edreducer06.htm
とかもいいかも?ですが、ネットで評判は調べた方がいいですよ(お使いの望遠鏡だけだと情報は限られてしまうので、幅広く調べたほうがいいですが・・・出てくるかなぁ・・)
笠井トレーディングさんの製品はたいてい、台湾GS社製品なので、そちらでググった方が情報は出てくるかも?しれません。
あっ、赤外カットフィルターも、できたら、2インチのものに変えた方がいいですよ。これもケラレに直結します(とはいえ、F値から考えたら、今回悪さしているのはレデューサです)
もちろん、ケラれていても、アイピースでみた宇宙感が出てますから、まいくろさんが仰っているように、これはこれで面白いとも思います。
もし、現状のお手持ちで次回試すなら、レデューサを外して撮ってみてください。
その分、1枚あたりの時間を伸ばして、総露出時間を伸ばしてあげれば、画質は変わらないものが得られますが・・・
そうなっていくと他の方が言われていたように、オートガイダーが・・・となってきちゃいます ^^;
個人的には、今のASI294MCなら、1枚あたりの露出時間は短くても、総露出がながければ(スタック枚数がおおければ)、DualBandフィルターでも綺麗な写真が得られるとは思っているので、ぜひ、いろいろと試してみてください。
UTOさん、ありがとうございます。
やはり犯人はレデューサーですか。
SV193は僕の愛機の専用品なんですね。これが妥当かも。。
UV/IRカットフィルターも犯人ですね。これも外して撮影してみたいと思います。
画角が広がって、これまでの広さも確保できるので、レデューサー外しても何とかなるかな。。追尾誤差も気になりますが。
要するに、すべて取り外すのが良いのかもしれないですね。
そうすると、今パッと思いつくのは、レデューサーとフィルターを2インチに変えてみることです。これなら画質はともかくケラレはなくなりそうな。
色々調べて、試してみたいと思います。
情報、色々と調べていただいてありがとうございます。ご期待に沿えるように頑張ります。